NFTを取引するマーケットプレイスの中にも種類があり、それぞれメリットも異なります。
その中でも注目度が高いマーケットプレイスとしてFoudantionが挙げられますが、特徴である「招待制」を廃止したことで話題になっています。
この記事ではそんなFoundationの概要やメリット、登録方法を紹介します。
この記事の構成
Foundation(ファンデーション)とは?招待制のNFTマーケットプレイス
Foundation(ファンデーション)とは、2020年にローンチされたNFTマーケットプレイスで、当初は招待コードをもらった人しか参加できない招待制を採用していましたが、2022年5月19日のタイミングで、誰でも出品可能なプラットフォームになりました。
作品の取引に関しては他のマーケットプレイス同様で、イーサリアムを資金として取引できます。
まだ招待制だったころに国内のトップアーティストであるケイゴイノウエさんがFoundationに14点のアート作品を出品し、日本円で700万円を超える売り上げを記録したことで知名度が上がりました。
Foundation(ファンデーション)の特徴2つ
Foundationは招待制で注目を集めていたNFTマーケットプレイスです。現在は廃止されてしまいましたが、他にも特徴を持っています。
では、具体的にFoundationはどのような特徴を持っているのでしょうか。
ここからはFoundationの特徴を2つ紹介します。
作品は高値で取引される
Foundationは招待されたクリエイターのみが出品できたマーケットプレイスです。
Foundationに出品できるクリエイターは限られていたため、希少性の高い作品が並んでいました。
しかし、招待制を廃止したことから徐々に安値でやりとりできる作品が増え始めています。
他のマーケットプレイスよりも依然として価格は高いものの、今後相場が同じ価格程度になる可能性が考えられます。
ポートフォリオとして利用できる
Foundationは自身のページに作品をまとめることで、Instagramのようなポートフォリオとして見せることが可能です。
NFT取引は二次流通がありますが、作品の出品者や作成者が入り混じってしまいがちです。
しかし、Foundationは一次流通のみなので、ポートフォリオに掲載したとしても作品への導線がわかりやすいです。
目に留まった作品からページへ飛んで、そこから他の作品に興味を持ってもらえるきっかけにもなります。
Foundation(ファンデーション)の登録手順
FoundationにはさまざまなNFTが出品・取引されています。以前は招待制であったこともあり、希少性の高さやクオリティが担保されていましたが、現在は招待がなくても出品可能なため、クオリティが担保されなくなる可能性もありますが、その分取り扱いの幅が増えたと考えられます。
では、そんなFoundationにはどのように登録すれば良いのでしょうか。
ここからはFoundationの登録手順を紹介します。
ステップ1:国内取引所を開設
NFTアートを出品するためには、ガス代と呼ばれる手数料を支払う必要があります。Foundationで出品する際にはガス代としてイーサリアムを支払わなければいけません。
そのため、まずは国内の取引所でイーサリアムを購入する必要があります。
取引手数料が無料であり、初心者も使いやすいCoinCheckの開設がおすすめです。
ステップ2:MetaMaskを用意する
Foundationで取引するためには、Foundationと仮想通貨のウォレットを連携させる必要があります。
仮想通貨のウォレットは日本語に対応していて使いやすいMetaMaskというウォレットがおすすめです。
他のNFTマーケットプレイスでも利用できるため、NFT取引に興味がある方は用意しておきましょう。
ステップ3:国内取引所でイーサリアムを購入
続いて、開設した国内取引所にてイーサリアムを購入します。
まず資本金となる日本円を取引所に入金します。国内の取引所の場合は銀行振込で入金すると手数料が少ないのでおすすめです。
入金したあとは仮想通貨を購入するメニュー(CoinCheckの場合は販売所:購入)を選択して購入します。
Foundationではイーサリアムを使って取引するため、「ETH」を購入しましょう。
ステップ4:イーサリアムをMetaMaskに送金
購入したイーサリアムをMetaMaskに送金することで、Foundationでいつでも取引可能になります。
イーサリアムをMetaMaskに送金する方法は下記の通りです。
- 取引所で「コイン送金」を選択
- 「宛先」の部分にMetaMaskのアドレスを入力
- 送金したい数量を入力後、送金
NFTを取引する上でウォレットは必要不可欠なので必ず用意しましょう。
ステップ5:Foundationに登録
続いて、Foundationへの登録です。
まず公式サイトへアクセスします。Foundationの公式サイト右上にある「Connect Wallet」をクリック。
接続するウォレットの選択肢が出るため、「MetaMask」を選択し、ポップアップ画面で署名を完了させます。
MetaMaskに接続が完了するとサイト右上に「Create」というボタンが表示されます。
プロフィールの編集画面に移行し、必要項目を入力。
これでFoundationクリエイター登録が完了し、投稿が可能です。
NFT作品を出品するためにはプロフィールの入力とTwitterの認証が必要です。
認証が完了した段階で取引が可能となるため、アカウント作成時に済ませておきましょう。
Foundationにおける取引方法
現在Foundationは誰でも投稿できるようになり、今後さまざまなユーザーの利用が開始されます。
この記事を読んでいる方も登録や出品ができるため、取引方法は知っておきたいところです。
ここからはFoundation内の取引方法を紹介します。
Foundationでの出品方法
Foundationのホーム画面にある「List NFT」というボタンを選択すると作品の金額を決めるページに移行します。
最低金額を入力して出品した時点でマーケットに並びます。
Foundationの販売はオークション形式のみで、出品後に誰かが入札したタイミングで24時間のオークションが開始されます。
24時間後の最高落札価格で販売されることとなるため自分で取引期間は設定できませんが、オークションの終了間際に入札された場合は15分延長延長されます。
また、二次流通時のクリエイターへのマージンも10%と決まっています。
Foundationでの購入方法
Foundation上で作品を購入する際は、作品ページにある「Place a bid」からオファーする画面に移行できます。
落札するためのオファー価格を設定する画面になるので、価格を入力してオファーしましょう。
Foundationと他のNFTマーケットプレイスの比較表
Foundationと他のNFTマーケットプレイスの違いは下記の通りです。
二次流通 | 販売手数料 | 対応ウォレット | |
Foundation | 10% | 15% | MetaMask
WalletConnect |
Opensea | 0~10% | 2.5% | MetaMask
Torus など |
SuperRare | 10% | 3% | MetaMask
WalletConnect Fortmatic |
Adam by GMO | 5% | 5% | MetaMask |
CoinCheckNFT | 設定可能だが、記載なし | 10% | MetaMask |
各NFTマーケットプレイスによって、手数料や二次流通によるロイヤリティが異なるため、自分に最適な取引所を選びましょう。
Foundationは手数料が高いものの、二次流通のロイヤリティが高いため、マーケット内で流通すれば高額な利益が入ります。
まとめ:Foundationを利用して、価値の高いNFTを取引しよう
Foundationは招待制のNFTマーケットプレイスでした。しかし、前述のように招待制を廃止して、現在は「自由で民主主義的なWeb3.0」を掲げて運営方針を変更しています。
一方で、Foundationの特徴を撤廃したと言えるため、他のNFTマーケットプレイスとあまり変わりのないシステムとなっています。
Foundationが今後展開する戦略に関しても好転する可能性があるため、今後も注目が必要です。