昨年に引き続き2度目の開催となった「Crypto Art Fes 2022(以下CAF2022)」に参加してきました。
7月はブロックチェーンやNFT関係のイベントが目白押しで、東京だけでも下記の表のとおり様々なイベントが開催された他、沖縄では「IVS Crypto 2022 NAHA」が7月6日〜8日に開催され、Crypto関係としてはとても盛り上がった月になりました。
CAF2022は7月13日〜17日の日程で開催され、今回紹介するのは17日のイベントの内容になります。
開催中は毎日様々なイベントが行われ、15日はパーティーなどもあり大変盛り上がったようです。
(引用元:https://twitter.com/sbinft_market/status/1544634537946521600?s=20&t=MV5SVcMWlqXAFhXz6zuhGQ)
イベント開催に先立ち、渋谷の8ヵ所の大型スクリーンに映像が流され、CAF2022が渋谷をジャックした様子がtweetされています。
#caf2022
Opening day started with Shibuya Jack! 8 Screens
Come and join us!https://t.co/glWXausVxD pic.twitter.com/0Vdstnnuyk— CRYPTO ART FES 2022 7/11-7/17 Conata, 7/13-7/17 渋谷 (@cryptoartfes22) July 11, 2022
(引用元:https://twitter.com/cryptoartfes22/status/1546514149345468416?s=20&t=MV5SVcMWlqXAFhXz6zuhGQ)
この記事の構成
「CAF2022」の概要
CAF2022の目的やイベントの概要をお伝えします。
イベントの目的
今回のCAF2022開催にあたり、CAF2022実行委員会は目的として以下の2点を掲げています。
(引用元:https://twitter.com/sbinft_market/status/1544634537946521600?s=20&t=MV5SVcMWlqXAFhXz6zuhGQ)
更に、下記の通りコメントを発表しています。
(引用元:https://twitter.com/sbinft_market/status/1544634537946521600?s=20&t=MV5SVcMWlqXAFhXz6zuhGQ)
メタバース会場
フィジカル展示の他にメタバースも用意されていました。
記念NFT
なお、チケット購入者にはもれなく記念NFTがもらえます。
会場の様子
17日はSpace EDGE、バンタンデザイン研究所セッションタワー、Mustard Hotelの3ヶ所での開催でした。
時間の関係上Mustard Hotelには行けなかったので、Space EDGEとバンタンデザイン研究所セッションタワー2会場での様子を紹介します。
Space EDGE
ここでは、以下のアーティストのフィジカル作品の展示と、コラボレーションしているスポンサーブースがありました。
- 出展アーティスト:ara/ Yisang/ Torazo/ Hasaqui / ven_voxel/ SaRan/ NY_ / NAKTA
- コラボレーション企画:ON1FORSE×TEAM NAGOMI powerd by KANSAIMAN
- スポンサーブース:startbahn/ nanakusa/minto/ KANSAIMAN
入口では「metaani」がお出迎えしています。
中に入るとディスプレイが数台置かれていて、各アーティストの作品が映し出されています。
写真での紹介になりますが、実際には全てのモニターで動画が流れています。
モニターは4Kディスプレイを使用していることもあり、どの作品もとても素晴らしく、その美しさに引き込まれてしまいました。
なお、各作品にはアーティスト名などは記載されていませんので写真だけの紹介になります。
2階エリア
2階に上がると「startbahn」の作品が展示されています。
「startbahn」とは「startrail」というブロックチェーンインフラを活用しながら、デジタルとフィジカルを融合したハイブリッドなクリエイションを提供しているチームです。
「startrail」とはデジタルだけではなくフィジカルなアート作品も、その価値を永続的に守り未来永劫に引き継ぐ為のデジタル証明書を発行する技術のことです。
startbarnはフィジカルとデジタルの融合を「フィジタル・リアリティ」と定義付けをし、日本だけでなく世界中を先導しています。
「KANSAIMAN」
その隣の部屋に移動すると、CAF2022の目玉となる作品が登場してきます。
その一つ目が「KANSAIMAN」です。
世界的ファッションデザイナー「山本寛斎」氏のスピリットを受け継いだ「KANSAIMAN」(寛斎人間)は、寛斎のアイデンティティと様々なクリプトカルチャーが出会うことで生まれるクリエーションを通して人間を元気にするプロジェクトです。
ファッション×革命をテーマに、後述するONI1FORCEとのコラボレーション企画も行われ、デジタルとフィジカルを見事に融合している姿はとても衝撃的でした。
「ON1FORCE」ブース
先述した「KANSAIMAN」と共に今回の目玉である「ON1FORCE」の登場です。
後述しますが、ON1FORCEの共同創設者の一人「Strawberry」氏が来日しトークセッションを行いました。
コラボレートしているNAGOMI(和)とは、元々日本でONI1FORCEを広めるため「ON1FORCE in Japan」として活動していたチームが、公式パートナーとして認定され正式なアンバサダーとして誕生したチームです。
ここではNAGOMIのアーティストがON1FORCEの世界観を表現しています。
今回のコラボレーション企画では投票を行っていました。
一番人気になった作品のアーティストは、KANSAIMANとコラボしてスカジャンを作成する権利を得ることができるそうです。
TEAM NAGOMI × 0N1 Force powered by KANSAIMAN
ファッション×革命をテーマに @2022Nagomi から15名のアーティストが @0N1force の世界観を表現。
SBINFT のマーケットプレイスの他、#CAF2022 で展示&人気投票を実施。
1位の作品とコラボして、特別なスカジャンを作ります。#KANSAIMAN pic.twitter.com/hZA0sk0pQK— KANSAIMAN.eth (@kansaiman_eth) July 7, 2022
(引用元:https://twitter.com/kansaiman_eth/status/1544934446373404672?s=20&t=Zn0XwJZ746-2H3k00yzIgg)
筆者も投票してきました。
バンタンデザイン研究所
続いてバンタンデザイン研究所にて行われたトークセッションに行ってきました。
最初は下記アーティストによるトークセッションです。
登壇者の方の、現在に至るまでの様子を伺うことができてとても面白かったです。
その中でとても興味深かったのが、「アートをブロックチェーンに残すこと、つまりクリプトアートという概念が今後もっと主流になってくるだろう。」という話で、既にニューヨークなどではそのような話題が主流になってきているとのこと。
そして「今後はますますアーティストとエンジニアとのコラボレートが増えてアート作品の様々な展開が期待される。デジタルだけではなくフィジカルの作品も含めてアーティストのポートフォリオをブロックチェーンに残すようになるだろう。」との話が展開されていました。
展示スペース
このトークセッションから次のイベントまでの間に、隣の部屋にある展示スペースに行ってきたのでその様子を紹介します。
ひよこ師匠とSaRaNさんのVRイベント
先日沖縄で開催されたIVSイベントと同じ作品とのことですが、個人的には初めてVRイベントをライブで見ることができとても感動しました。
写真でしか紹介できないのが残念ですが、作品が完成するまでの過程を見ている時も、その美しさと迫力に引き込まれていきました。
完成したイーサリアムのロゴを挟んで龍と鳳凰が羽ばたいている様子が見えた時は圧巻の一言でした。
別の部屋では実際にVRゴーグルを着用して体験できるブースもありましたが、時間の関係上体験できなかったので、機会があればチャレンジしたいです。
ONI1FORCEセッション
Strawberry氏を中心に、予定の時間をかなり上回る熱いトークが展開されました。
ONI1FORCEのプロジェクトはこの日の前日(2022年7月16日)で1周年を迎えたとのことで、まだ1年しか経過していないことに驚きを覚えました。
プロジェクトの歴史と歩みを細かく説明していただき、更に、この1年間は決して順調な状況が続いていたわけではなく、様々な浮き沈みを乗り越えた1年間であったことなどの話も聞くことができ、とても貴重な体験をしました。
またKANSAIMANからは池田伸也氏が登壇し、山本寛斎氏の生き様やKANSAIブランドはフィジカルはもちろん、デジタル、特にメタバースにも適しているとの話。
さらにNAGOMIのメンバーで漫画家のNarumiさんは、ON1FORCEの世界観を漫画で伝えたいとし、コラボしているKANSAIMANのデザインを使用した読み切り漫画の発売についても言及していました。
まとめ
この後にもトークセッションが行われましたが、時間の都合で参加できなかったのでここまでの紹介となります。
トークの中でも話が出ましたが、ニューヨークでもフィジカルなイベントが増えてきているが、日本でも負けないぐらいフィジカルなイベントが開催されるようになり盛り上がってきているようです。
今後はデジタルとフィジカルの融合がすさまじい勢いで進化し続け、クリプトアートという表現がより身近になってくると感じるとともに、今回の最大のテーマである「フィジカルとデジタルの融合」をしっかり体験することができた素晴らしいイベントでした。