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NFT×メタバース×GameFiで犬の殺処分ゼロを目指す「Metabows」(メタバウズ)

解説系記事

犬の殺処分ゼロを目指す「Metabows」(メタバウズ)のサービス概要や活用方法を紹介します。社会問題にもなっている犬の殺処分に対してNFTとメタバースを活用してどのように解決しようとするのかを解説します。

OpenSkyBlue(OSB)とは?

OpenSkyBlue(以下、OSB)のミッションは「価値を創り、価値を交換しあえるプラットフォームを創り、社会貢献活動が当たり前になるソーシャルムーブメントを作ること」です。

OSBでは、寄付などの社会貢献を行う際、使えるお金の総量を上げ、かつ継続的に支援できる仕組みを整えることを大事にしています。

Metabows(メタバウズ)とは?

上記でご紹介したOSBが行っているプロジェクトの1つがMetabowsです。Metabowsを一言で言うと「世界的に犬の健康を促進するプロジェクト」です。

詳しくは後述しますが、今、世界的に犬の殺処分が問題となっています。犬と言えば、日本でも多くの人がペットとして飼っていますが、世界的には年間数百万頭もの犬が殺処分されているのが現状です。

MetabowsはNFT、メタバース、GameFiの3つを組み合わせて、犬の殺処分問題を解決させようと始まったプロジェクトです。

さらにペットロス対策としてペットをアバター化し、Metabowsメタバース空間で愛犬を飼い続ける事ができるサービスも展開します。

MetabowsはNFT・メタバースプロジェクトですが、単なる現実世界の拡張ではなく、その先に現実世界で実際の犬が救われる仕組みであることが、これまでのメタバースプロジェクトとは異なります。

GameFiとは?

GameFi(ゲームファイ)は、GameとFinance(金融)をつなげた言葉で「ゲームをプレイすることで、仮想通貨やNFTを獲得し、現実世界のお金を稼ぐことができるゲーム」を指します。

GameFiの特徴は以下の3つです。

  1. Play-to-Earn
  2. キャラクターやアイテムが、NFTとして発行される
  3. ゲーム外のプラットフォームで取引できる

1つずつ解説していきます。

Play-to-Earn

Play-to-Earnとは、直訳すると「遊んで稼ぐ」という意味です。

GameFiでは、キャラクターやアイテムが、NFTとして発行されます。通常のゲームでもゲーム内で通貨を得ることはできます。例えば有名なRPGであるドラゴンクエストでは「ゴールド」です。

ただ、それらはあくまでゲーム内専用の通貨であり、ゲーム外の現実世界では経済的価値がありませんでした。一方、GameFiでは獲得する報酬が仮想通貨なので、日本円など、現実世界で価値のある通貨への交換しての利用が可能です。

キャラクターやアイテムが、NFTとして発行される

GameFiでは、ゲーム内のキャラクターや、武器、防具、土地などのアイテムは、NFTとして発行されます。

つまり、キャラクターやアイテムをNFT化して、それに経済的価値がつくことで、法定通貨との交換もできるということです。

ゲーム外のプラットフォームで取引できる

ゲーム内通貨やキャラクター、アイテムのやりとりがブロックチェーン上に記録されることで、ゲーム外のプラットフォームでも取引ができるようになります。

Metabowsの問題意識

ここでは、Metabowsが生まれた背景にある問題意識についてご紹介していきます。

問題の認知度の低さ

犬の殺処分の現状はメディアで大きく報じられることもないので、認知度も低い現状があります。

収容期間内に新しい飼い主が見つからなかった場合、引き取られた犬たちは動物愛護センターに移送され殺処分されます。

環境省自然環境局「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、令和元年度の犬の引取り数は32,555頭でした。

その内、返還・譲渡された数は27,126頭で、殺処分された数は5,635頭です。引き取った数の中での殺処分された割合は、約17%です。

しかし、この殺処分の現状について日本人のどれくらいの人が知っているのでしょうか。多くの人は実態を知らないので、まず認知度を上げる必要があるでしょう。

犬の保護費用の高さ

殺処分を減らすためには、犬の保護数を増やす必要もありますが、保護するには保護費用が必要になります。

目安として小型犬は1頭につき2〜10万円、中型犬は1頭につき5〜25万円、大型犬は1頭につき10〜35万円が必要です。

さらに、高齢犬(10才以上)になると、1頭につき10〜40万円も必要となります。

このように保護費用が高額であると、保護数を増やしていくことは難しいでしょう。

Metabowsの仕組み

ここまで、犬の殺処分を取り巻く現状と問題点について見てきました。

ここからは、犬の殺処分をMetabowsでどのようにして減らすことができるのか、その仕組みについてご紹介します。

Metabows NFT

Metabows NFTは、犬を殺処分から守り、保護するための、犬のアバターNFTです。

NFTでの利益は犬の保護に使われます。

このようにNFTを得ることで、実社会に対しても犬の保護という形で価値が還元される仕組みは、Web3時代の新たな人と犬の関わり方でもあります。

メタバース空間で遊ぶだけでなく、NFTを購入することが社会貢献にもなるという仕組みとなっています。

Metabows LAND

Metabowsでは、保護した犬、つまり購入したNFTをメタバース空間であるMetabows LANDで遊ばせることができます。

このメタバースは、10m×10mを1区画とした合計414,000区画を提供予定で、自然の景観を残す開発禁止区域と、ショップ開設が可能な開発区域を設けます。

開発区域では、アバター犬を自由に遊ばせたり散歩したりするだけでなく、アバターに着せる首輪やリードなど、Metabows内で利用できるアイテムの売買もできます。

Metabows GO

Metabows GOのアプリ内で犬の散歩や世話をすることで、Bow Tokenを稼ぐことができます。

Bow TokenはMetabows LAND内でのアイテム購入に使えるだけでなく、CROSSTECH社が上場しようとしている暗号通貨「XCR」との互換性を予定しています。

それにより、Metabowsに関わることが犬の保護に繋がることはもちろん、サポートする人間側にも利益をもたらします。

基盤技術 Cross Value Chainの特徴

Cross Value Chain(CVC)は、Web3時代のインフラストラクチャです。

従来のブロックチェーンの問題点を解決することを目的としたブロックチェーンでもあります。

例えば、マイニング方式がPoW(Proof of Work)でありながら、電力をほとんど使わないことや、誤った送金の際、トークンの組み戻しができる、といった従来の問題点の解決が可能です。

CVCは、独自の低遅延時間、低ガス料金、および持続可能なプルーフオブワーク(PoW)アルゴリズムで構築されています。

前述したXCRのトークンエコノミーを中心にCVCを拡大させていく計画としています。XCRというトークンを発行し、ユーザーが購入して使うことでトークンの経済価値が生まれ、経済圏が広がっていきます。

今後の展開

Metabowsが目指す今後の展開をご紹介します。

グローバルパートナー募集

グローバルパートナーの特典として、Metabows LAND内の商業エリアでアバターに着せる首輪やリードなど、Metabows内で利用できるアイテムの販売が可能となります。

現実世界で実際に販売する商品のマーケティングや、ブランドの認知・イメージ向上のPR活動としても活用することができます。

支援先募集

Metabowsと提携することで、保健所から犬たちを救う初期費用として使えるだけでなく、NFT販売収益が基金化されたBOW基金によって、犬の保護をしてくれた人への継続的な支援を行うことができます。

支援金の詳細はブロックチェーンに記録され、透明性の高い形で寄付されます。

まとめ

本記事では、犬の殺処分ゼロを目指す「Metabows」の誕生背景やサービス概要について見てきました。

NFTやメタバースはただの娯楽や投資に留まるのではなく、社会貢献にも活用が可能です。

今回の記事をもとに、犬の殺処分やNFT、メタバースに関する情報を関心をもって追って頂ければ幸いです。

AMEHARE

AMEHARE

ITの最新トレンドを発信しはじめて十余年。Web2から3の時代の変革もいち早く察知し、2012年ごろから仮想通貨に注目をし始める。次世代の文化やテクノロジーを情報を掴みつつ、NFT・メタバース・DAOなどの領域であらゆる情報を発信中。
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