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【202210月最新】東南アジア発のNFTゲーム・メタバースを紹介

告知・ニュース系 解説系記事

東南アジアでは、数多くのNFTプロジェクトが生まれています。

以前は操作性が悪い、キャラクターのデザインがカッコ悪い、バグが発生するなどの不具合もありましたが、最近ではそれらも改善されてきていることはご存じでしょうか。ベトナムの会社からリリースされ世界的に流行した「アクシーインフィニティ」を筆頭に、今後もさまざまなヒット作が生まれてくると予想されます。

本記事では、東南アジアの企業でリリースされた有名なNFTゲーム・メタバースをまとめました。多くは日本からでも利用できるので、気になるものがあればぜひチェックしてみてください。

東南アジアのNFT事情

本記事では、以下6つの国をピックアップしました。

  • タイ
  • ベトナム
  • マレーシア
  • シンガポール
  • フィリピン
  • インドネシア

それぞれの国の会社が提供するNFTゲームやメタバースを紹介していきます。

タイ

メタバース・タイランド(Metaverse Thailand)

引用:https://web.metaversethailand.io/

メタバース・タイランドとは、バーチャル空間で土地を売買したり広告、製品を販売したりすることができるメタバースです。日本でも有名でよく知られている「The Sandbox」のタイ版と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

メタバース・タイランドは、特にビジネス面に力を入れていくようです。メタバースの中にロゴを用意してブランド化を促進し、3Dモデルを作成してショッピングモールで買い物ができるように商品を展示します。現実世界のショッピングがすべてメタバース内で完結する世界を目指すことを、公式サイトを通じて発表しています。

情報発信は主にFacebookで行われており、展示会への出展や、開発が順調に進んでいる様子を確認できました。タイを代表するメタバースとなるか注目していきましょう。

ギルディファイ(GuildFi)

引用:https://guildfi.com/games

ギルディファイとは、NFTゲームやゲームのアイテムを売るマーケットプレイスなどを構築できるエコシステムのことです。タイのスタートアップ企業によって運営されており、先日ベンチャーキャピタルや個人投資家から600万ドル(約9億5,000万円)の出資を受けたとして話題になりました。

ギルディファイは一つのIDですべてのメタバースを繋ぎ、プレイヤーの利益を最大化することを目的としています。

通常、プレイヤーの努力や功績はメタバース内に限定され、メタバース外で評価されることはありません。そうした中ギルディファイは複数のメタバースをつなぐ役割を持ち、功績を挙げたプレイヤーに対して、パートナー企業から提供される報酬を受け取れるような仕組みを提供しています。

この画期的な仕組みにより、設立から3ヶ月で10万人の登録者と2万人のアクティブユーザーを集めました。有望なプロジェクトとして、今後の発展が期待されています。

ベトナム

アクシーインフィニティ(Axie Infinity)

引用:https://axieinfinity.com/

ゲームを遊んで稼ぐ「Play to Earn」の先駆けとなったアクシーインフィニティは、ベトナムのホーチミン市に本社を構えるSky Mavis社によって運営されています。2021年の5月頃に話題となり、ゲームを遊ぶだけで生活に必要なお金を稼ぐ人を次々と誕生させたゲームです。

アクシーインフィニティでは、ミッションをこなす、育てたNFTのモンスターを売るなどして暗号資産(仮想通貨)を稼ぐことができます。また、スカラーシップというレンタル制度を使えば、育てたモンスターを貸し出すことで、不労所得を得る仕組みも用意されています。

今でこそ「Play to Earn」の仕組みは当たり前になっていますが、最初にアクシーインフィニティが出てきて世に与えたインパクトは強烈でした。NFTゲームの魅力を世に伝えた作品であり、今後もユーザーの記憶に残り続けるものとなるでしょう。

タイタンハンターズ(Titan Hunters)

引用:https://www.titanhunters.io/

タイタンハンターズはBSC(バイナンススマートチェーン)をベースにしたNFTシューティングゲームです。ベトナムのTopeBoxによって開発・リリースが行われ、Androidでは10万回以上ダウンロードされています。このゲームには1日1万人のアクティブユーザーがおり、その内約75%が日本人のようです。

多くのNFTゲームが初期費用を必要とすることに対して、タイタンハンターズは無料でゲームを始められます。ゲームではミッションをこなしボスを撃破することで、暗号資産「TITA」を稼ぐことができます。

Google Playでは、操作性が簡単だがテクニックが必要で奥が深い、など前向きなレビューを確認できました。TopeBoxは他にもさまざまなゲームの開発を行っており、次なるヒット作のリリースも期待されます。

ウィディランド(Widiland)

引用:https://widiland.com/#gameplay

ウィディランドは、ベトナムに本社があるレリパによって開発・リリースされたNFTゲームです。無料で始めることができ、Androidではすでに10万回以上ダウンロードされています。評価は「☆4.8」と、非常に高い評価を受けていました。

ウィディランドは2130年の地球が舞台で、環境汚染や食料の枯渇に問題を抱えた世界を変えるために、土地を耕し生活を行う建物を建てることで再建していきます。

SNSでの発信も盛んで、TwitterやYoutubeなどで合計20万人以上のフォロワーを抱えている、注目のゲームです。

マレーシア

パンクスマレーシア(Punks Malaysia)

引用:https://punks.my/

パンクスマレーシアは、マレーシアの俳優や大統領、偉人などをドット絵で描いた作品です。名前の通り「クリプトパンクス」をモチーフにしたデザインで、OpenSeaで販売されています。

価格は0.1ETH〜0.2ETH(4万円〜8万円)ほどで購入することができます。今後ガチャやDAOも実装するなど、大きなアップデートも行われるようです。

メタホース(METAHORSE)

引用:http://metahorse.win/

メタホースはマレーシアのHEAD2HEADという会社と、合同会社バイビットが共同で提供しています。NFTの競走馬をレースに出走させて競い合い、レースで良い結果を残すことで、経験値を獲得し能力を向上させるゲームです。

ゲーム内では「スペクタコイン(SPC)」が用いられており、仮想通貨取引所LBANKで購入することができます。気になる方は、ぜひ一度LBANKで価格をチェックしてみてはいかがでしょうか。

シンガポール

グラフィティレーサー(Graffiti Racer)

引用:https://graffitiracer.playmining.com/?utm_source=portal-graffitiracer&utm_medium=cgc&utm_campaign=TnZtMJl2&rid=TnZtMJl2

グラフィティレーサーは「ぬり絵 × レース」をテーマとしたゲームです。シンガポールを拠点として活動するDigital Entertainment Asset社によって提供されており、JobTribesやFujiwara Kamui Verseなど、他のゲームの実績も多くあります。

プレイヤーは「シートNFT」と呼ばれる下絵に色を塗り、絵を仕上げることでレースに出場できます。レースの結果によって暗号資産「ディープコイン(DEP)」を稼ぐことが可能です。

暗号資産の稼ぎ方は塗って稼ぐとレースで稼ぐ、2つの方法が用意されています。また、アクシーインフィニティのようにスカラーを雇って、不労所得のような収入を得ることもできます。

Digital Entertainment Asset社は、日本向けのゲームを多くリリースしている豊富な実績のある企業です。数多くのヒット作をリリースしており、今後の作品にも注目です。

エーアールシーエイト(ARC8)

引用:https://www.gamee.com/arc8

エーアールシーエイトは、複数のミニゲームをプレイできるプラットフォームで、暗号資産「ゲーミー(GMEE)」を稼ぐことができます。カジュアルゲームと呼ばれるシンプルな操作で楽しめるゲームが中心であり、隙間時間で遊んで稼ぎたい人にはおすすめです。

エーアールシーエイトでは、トランプ、シューティング、ソリティア、ブロックゲームなどが用意されています。また、G-BotsというNFTを購入することで専用のゲームをプレイできるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

フィリピン

フィリピン発のプロジェクトは確認できませんでした。しかし、スマートフォン保有率が65%を超えているように、NFTゲームをプレイする基盤はあるようです。

フィリピンでは、新型コロナが流行し働きに出られない中で「Play to Earn」に目をつけて稼いだ人が多くいたようです。インターネット上では、「ジョブトライブス」や「アクシー・インフィニティ」などにより、NFTゲームで生活に必要なお金を稼げるようになった人の声を確認できます。

フィリピンは英語圏であり若者の比率も高いことから、今後世界中の企業にとって見逃せない市場になるかもしれません。

インドネシア

インドネシアでもNFTはトレンドになっています。インドネシアの大学に通う「Sultan Gustaf Al Ghozali」さんが、18歳〜22歳までに撮った自撮り画像をNFT化して販売したところ、合計100万ドル(1億5,000万円)を超える額を売上げたそうです。

何気ないものでも、発想一つでNFTで稼げることを証明した事例となりました。今後もこうした新しい事例が生まれていくことでしょう。

その他東南アジア諸国

本記事で紹介してきた以外の国には、日本語の学習者が多くIT開発が盛んなミャンマーや、経済発展を遂げるカンボジア、ラオスなどがあります。

これらの国は年々発展しているものの、インフラ面が整っていない、政情不安など抱える問題も多いです。各国の企業が自社でゲームやサービスを提供できるようになるのは、もう少し先になるかもしれません。

東南アジアのNFT事情 まとめ

東南アジアは日本と地理的に近く、日本のゲームのゲーム性やデザインを参考にしていることが多いです。米国や欧米で作られたものよりも馴染みやすいことから、今後日本で受け入れられるゲームも増えてくることでしょう。

また、NFTゲーム内では、独自の暗号資産を利用して売買を行うことが多いです。これから流行ると思われるゲームの暗号資産を先駆けて購入しておき、流行るのを待って売ると大きな利益を手にできるかもしれません。

S.G

SG

月間100万PV超えの投資情報サイトや、ニュースサイトなど、暗号資産に関する記事を数多く執筆するフリーランスのライター。自身も2016年から暗号資産投資を行なっており、日進月歩の進化を遂げる暗号資産業界を常に追ってきた。ライター歴は3年で「文章で読者をワクワクさせ、行動に移させる」をモットーに執筆を行う。東南アジア在住、海外留学の経験があり、英語の翻訳記事も得意にしている。
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