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ファッション業界でNFTが大流行♪【NFTとファッションのコラボによるお得情報を徹底解説】

解説系記事

「NFTがファッションやアパレル業界でも勢いを増しているみたいだけど、具体的にはどういうもの?」
「購入したファッション関連NFTをメタバースの世界でも利用できるって本当?」

ファッションやアパレルの分野のビジネスに興味がある人、NFTやメタバースとファッションとの関係性を知りたい人におすすめの記事です。
昨今、YouTubeやTwitterなどのSNSやABEMA TVなどだけでなく、地上波のTV番組にも取り上げられているNFT。様々なジャンルにて話題となっていますが、とりわけファッションやアパレル業界において注目を集めています。
NFTとファッションを融合することで、どのようなことができるのでしょうか?また、今流行のメタバース空間でどのように使用するのでしょうか?

本記事では、今急成長しているNFTの市場の中からファッション業界とNFTを取り巻く現状を紹介します。ファッション業界におけるNFTの役割や、各ファッションブランドが取り組む最新のNFTの活用事例も徹底解説。また、NFTファッションを購入するプラットフォームも詳しく紹介しますので、ぜひこれを機に理解を深めてください。

NFTファッションとは?【特徴や仕組みを紹介】

NFTファッションとは、デジタルファッションの1種で、デジタルデータの衣服や靴、指輪やネックレスなどのアクセサリーなどがあります。メタバース上で自身の分身となるアバターに購入したNFTを着せることで、仮想空間上でのファッションを楽しむことができます。また、NFTアートを自身のSNSのアイコンにして、友達に紹介したり、自身やコミュニティの価値観の象徴とすることもできます。

デジタルファッションに馴染みのない方も多いと思いますが、実はすでに私たちの身近なところで利用されています。具体的な例として下記の2つが挙げられます。

  • フォートナイト:ゲーム内の服や武器の柄を有料で購入する
  • どうぶつの森:ゲーム内の自分でおしゃれを楽しむ

ゲームの世界で自身の分身であるキャラクターをカッコよく(可愛く)着飾るといったイメージで、この価値観は年々浸透してきています。

このデジタルファッションの価値観に、代替できない唯一無二性をもつNFTの仕組みを組み合わせることで、希少性や真贋性を担保でき、安全かつ容易な取引が可能となりました。

NFTファッションのメリットとは?

NFTファッションの主なメリットは、大きく以下の4点です。

  • 偽造を防止できる
  • 二次流通でもクリエイターにロイヤリティが発生する
  • アパレルブランドの収益方法が多様化する
  • SDGsで持続可能な社会構築に貢献する

順番に解説します。

偽造を防止!

NFTの特徴でもある唯一無二性を担保できるので、ファッションブランドの商品がコピーされ市場に流通するのを防ぐことができます。リアルの世界で有名ファッションブランドが、商品の偽造防止の観点で、RFIDや偽造防止ラベルを商品に組み込んでいるのをご存知の方も多いかもしれません。それと同様に、デジタル空間(メタバース)ではNFT化することで偽造を防止可能になります。

元々デジタルデータの偽造を防止することは難しかったのですが、現在ではブロックチェーン技術の急速な発展により、複製や改ざんを見抜くことができるようになりつつあります。その結果、コピー商品が市場に大量に出回ることでファッションブランドの利益が侵害されたり、購入者が偽物を掴まされたりすることを予防できるようになりました。

二次流通や転売でもクリエイターにロイヤリティが発生!

商品の流通経路にて、消費者が一度購入した商品がフリマアプリやリサイクルショップなどで再度販売されることを「二次流通」と呼びます。また、人から買ったものをさらに人に売ることを「転売」といいます。

これまでのリアルのファッションアイテムの二次流通や転売においては、元のメーカーやブランド側に収益が生じることは特別な契約がない限りありませんでした。例えばメルカリなどのアプリで、いくら服やカバンが転売されても、元のブランドには一円も入らないという事実はイメージできるのではないでしょうか。

しかしNFTファッションの場合、ブロックチェーン上に売買情報が記録される仕組みがあります。そのため、二次流通や転売時でも、ブランド使用料(ロイヤリティ)という形で、元のメーカーやブランド側は収益を得ることができるのです。この仕組みは、収入が低い新興のブランドや若手のデザイナーの活動を支援することにも繋がるでしょう。

アパレルブランドの収益方法が多様化!

メタバースの市場規模は新たなビジネスの場として多くの企業が注目しており、2030年には78兆8,705億円まで拡大すると予想されています。例えば、小売業では大手百貨店やコンビニチェーンでメタコマース(メタバース上で商品を販売すること)への参入が始まっています。

デジタルファッションアイテムは、リアルのファッションアイテムよりも製造コストを抑制でき、かつ在庫を持たずに販売できるといった利点があります。さらにNFTを付加する(NFTタグ/WrapTag)ことで唯一無二の価値を持つ商品として販売できるため、アイテムに希少価値が生まれ、新たな収益源となることが期待されています。

SDGsで持続可能な社会構築に貢献!

今流行のSDGs。NFTはそんなSDGsが提唱する「持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」に向け、NFTファッションはとても有効であると言えます。なぜなら、NFTファッションはメタバース上で利用するバーチャルファッションであるため、リアルな原材料の使用や、倉庫での管理、搬送などの物流コストが不要です。当然廃棄物もゼロのため、SDGsの理念や開発目標に非常にマッチしています。将来的に持続可能な社会、大きくは地球を構築し維持していく上での大きなファクターとなることは間違いないでしょう。

NFTファッションのデメリットとは?

ここまでNFTファッションのメリットを解説してきましたが、NFTにデメリットは無いのでしょうか。今後流行する可能性が高いNFT。現時点では時代の先端を走っており、まだまだ未知数なポイントはあります。そんな未知の世界や情報が不足している点から、下記のようなデメリットがあると言われています。

  • 購入方法が少し難しくハードルが高い
  • 環境に負荷を与える可能性がある
  • 法整備が充分でない

順番に解説します。

購入方法が少し難しくハードルが高い

NFTファッションを購入には「NFTマーケットプレイス」と呼ばれるプラットフォームへの登録や取引手続きが必要不可欠です。その後は、購入する際の財布の位置付けである、専用ウォレットのセットアップも必要になります。専用ウォレット内にイーサリアムなどの暗号資産通貨を保有していないとNFTを入手できない事が多く、そのため購入するまでのハードルが高いことは事実です。
しかし、最近ではクレジットカードや銀行振り込みで購入できるものも出てきており、今後利便性が向上し、ハードルが下がる可能性は高いでしょう。本記事では、NFTファッションを購入できるプラットフォームも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

環境に負荷を与える可能性がある

NFTやメタバースの世界で、大きな役割を果たしているのがブロックチェーンの技術です。ブロックチェーンの仕組みは暗号資産を用いたNFTの売買やNFTそのものの価値を証明するための根幹となる役割を担っています。しかし一方で、ブロックチェーンの技術は、暗号資産をはじめとした取引データを管理するシステム運用に膨大なエネルギーが必要です。そのため、二酸化炭素を大量に放出することや電気の使用量が膨大であることが、環境に悪影響を与えるとして問題視されています。

その対策として、最近は環境に配慮した企業によるNFT市場への新規参入や、SDGsを謳った持続可能なシステムの開発がなされています。そのため、今後は環境への負荷は軽くなるのではないか、と言われています。

法整備が充分でない

NFT市場は急速に立ち上がった市場なので、法的な整備が追い付かず、NFTの保有が法律上のいかなる権利を表章しているかについて紛争になるリスクがあります。さらに、NFTの普及とともに懸念されている問題の1つが、マネーロンダリング(資金洗浄)です。犯罪組織が捜査機関からの差し押さえや摘発を逃れるために、資金の出所を隠す手段としてNFTが悪用されないような法整備が急務といえます。
また、NFTを保有していて、それについて一定の経済的利益が確定している場合、「金融商品取引法」を検討する必要が出てきます。具体的には、NFTを保有していることで、株のように配当金が支払われる場合が該当します。このような場合、NFTは金融商品取引法上の有価証券に該当する可能性があるため、事業者側が内閣総理大臣登録を受けなければいけません。ポイントとしては、NFTが集団投資スキーム持分に当たるか否かです。下記3つを満たすNFTであれば、集団投資スキーム持分に該当し金融商品取引法の適用範疇となるのですが、線引きはグレーな面もあります。

<集団投資スキーム持分とは>

  1. 権利を有する者(以下「出資者」)が金銭等を出資または拠出すること
  2. 出資または拠出された金銭等を充てて事業(以下「出資対象事業」)が行われること
  3. 出資者が出資対象事業から生ずる収益の配当または当該出資対象事業に係る財産の分配を受けることができる権利であること
    (参考)NFTに関連する法規制と私法的な法律関係──ビジネスの発展に向けた検討

このように現在のNFTには明確な決まりがありません。今まさに法整備が進んでいるところです。NFTを保有した場合、その後もさまざまな規制を課せられる可能性があることを肝に銘じておく必要があるでしょう。

NFTファッションの事例紹介

ここからはNFTファッションの事例を紹介します。今回紹介するのは、下記の5社です。

アシックス【STEPNとのコラボ】

昨今、STEPN(ステップン)というブロックチェーンゲームが注目を集めています。STEPNは歩いたり走ったりすることで、移動した分の仮想通貨を獲得できる仕組みです。その際、NFT化されたスニーカーが必要です。

アシックスは、2022年4月、STEPNを通じてメタバースでのシューズ販売を開始しました。このNFTスニーカーは、Binance NFTで抽選募集が始まるや否や、瞬く間に多くの参加者を集め、大きな成功を収めました。アシックスは皆さんご存知の通り、リアルなシューズ市場でも大きな成功を収めている会社です。加えて、デジタル市場への参入により、国境の概念を越えて世界中に市場を拡大できるというメリットがあります。購入者がSTEPNのゲーム内でシューズを使用しゲームを楽しむことで、ブランドの認知がさらに広がっていくことでしょう。

NIKE(ナイキ)【NFTスタジオRTFKT】

NIKE(ナイキ)はテクノロジー部門に専任のメタバース担当を置き、さまざまな取り組みをしています。例えばオンラインゲームプラットフォームであるRoblox上にNikeLandなどのブランドスペースを設立しました。またNIKE(ナイキ)はデジタル資産の商標登録をいち早く申請した企業でもあります。そんなNIKE(ナイキ)のNFTへの取り組みとして、NFTスタジオRTFKTの買収事例を紹介します。

NIKE(ナイキ)は、2021年12月中旬、非常にクオリティの高いデジタル・スニーカーのNFTなどを展開するNFTブランド、「RTFKT(アーティファクト)」を買収。正式な買収額は発表されていませんが、RTFKTの同年5月の時価総額は3300万ドル(当時のレートで約37億円)と価値が急騰していました。そんなRTFKTをNIKEが買収するという事実は、NFTが今後ますますブームとなり、世の中に知れ渡るだろうというメッセージとなりました。

RTFKTは2020年1月に結成された、NFT化されたメタバース(コンピューターネットワーク内の3次元空間)ファッションの代表的なブランドです。RTFKTが作る最高にクールなNFTのデザインから、

  • Supremeのデジタル版
  • デジタル時代のLVHM

などとも謳われています。10代のデジタルアーティストであるFewocious氏と制作したバーチャルスニーカーが7分以内に完売(約3.2億円相当)と、注目を集めています。

また、NFTブランドを買収するだけではありません。イーサリアムネットワーク上にて、靴の所有権をNFT化する特許を取得するなど、積極的にNFTビジネスに力を入れています。このようなNIKEの展開が業界全体を活性化すると共に、NFTに関する認知度もますます広げ、人々にとってNFTがより身近なものとなるでしょう。

ルイヴィトン【NFTゲームをリリース】

フランスのファッションブランドとして知られるルイヴィトン(Louis Vuitton)もNFTの業界に参入していることで有名です。ルイヴィトンは、2021年8月に創設者の生誕200周年記念を祝って、NFTアートを活用した「LOUIS THE GAME」をリリースしました。

このブロックチェーンゲームは、公式マスコットキャラクターが創設者ルイの誕生日を祝うためにゴールを目指す冒険ゲームです。ゲームをクリアすると、作中に出現する30種類ものNFTアートの抽選券がもらえるという仕組みになっています。ゲーム作品の中で数々のNFTファッションやNFTアートを登場させており、NFT業界でも大きな盛り上がりを見せました。

NULL【TETRAPOD APPARELを設立】

2021年7月、NULLはNFT、アート、アパレル業界、展示空間(スペース)の4つを統合して、アート作品に新たな価値観をもたらすプロジェクト、TETRAPOD APPARELを設立しました。「アートと社会の融合をテーマにした多様な関わりと創造」をコンセプトに発足された新規プロジェクトで、NFTファッションとアパレルブランドの融合、また融合による新しい価値観の創出を目指してます。

本プロジェクトでは、NFTとリンクしたQRコードを添付した衣服を販売し、製作された商品は様々な形で展示されています。QRコードが添付されたNFTにより「持ち主」が誰であるか証明することができます。この技術を応用し、例えば購入した商品の品質や形状がアップグレードした場合、新製品を差額購入できる仕組みも考案されました。TETRAPODが提唱するこのようなNFTを利用したビジネスモデルは、AaaS(Apparel as a Service)モデルと呼ばれています。

グッチ【PROOF OF SOVEREIGNTYに出品】

誰もが知っている、世界的ファッションブランドであるグッチも、2021年にNFTアートを出品しました。販売されたのは、グッチの創設100周年を祝ったコレクション「ARIA」からインスピレーションを受けて制作されたデジタル映像作品です。これはグッチブランド初のNFT映像作品で、クリスティーズのオンラインセールス「PROOF OF SOVEREIGNTY: A Curated NFT Sale Lady PheOnix」に出品されました。入札価格は2万ドルで、収益はユニセフに寄付されました。その他の事例として、グッチのアプリ内では、グッチバーチャルスニーカーコレクションを購入することもできます。

NFTファッションを購入するプラットフォームを紹介

これまでNFTファッションを紹介してきましたが、具体的にはどこで購入することができるのでしょうか。ここでは、NFTを購入できるマーケットプレイス、プラットフォームを7つ紹介します。それぞれの特徴を確認した上で、お気に入りのプラットフォームを見つけ、ぜひNFTファッションを購入する際の参考にしてみてください。

  • Opensea
  • SuperRare
  • Coincheck NFT
  • Rarible
  • Dali
  • Media Publishares
  • Binance NFT

Opensea

Openseaは2022年現在、NFTファッションだけでなくスポーツやゲーム、音楽などさまざまなNFTを取り扱う、世界で最も利用者数が多いNFTマーケットプレイスです。ラインナップしている商品数や月間アクティブユーザーでは世界一であり、2021年11月には過去最大の取引高:100億ドルを記録するなど、大きな盛り上がりを見せています。商品数やアクティブユーザー数が最も多いOpenseaは、利用しやすいマーケットプレイスと言えるでしょう。

今後も大手企業によるNFTファッションが数多く出品されることが十分に予想されるマーケットプレイスです。これからNFTファッションなどのNFTを取引していきたい初心者のみなさんは、最初に一度チェックしてみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

SuperRare

SuperRareは、2018年にサービスが開始された、主にデジタルアートを販売しているNFTプラットフォームです。SuperRareでは、運営側により一流と認定されたアーティストが作成したNFTのみを販売しており、Openseaよりも高額で作品が取引されているという大きな特徴を持っています。値段が高い分、NFTの出所が明確なので、信頼性があるといえるでしょう。

また、SuperRareのプラットフォーム上で使用される通貨はイーサリアムですが、独自のガバナンストークンである「RARE」を発行している点もSuperRareの特徴に挙げられます。Openseaと比較すると、まだまだNFTファッションの取り扱い件数は少なめです。ですが、Openseaとは違った趣向のNFTファッションを入手したい方はSuperRareも詳しくチェックすることをおすすめします。

Coincheck NFT

Coincheck NFTは、国内最大級の仮想通貨取引所であるコインチェックが運営するNFTマーケットプレイスです。Coincheck NFTは2021年8月に「TOMO KOIZUMI」と「Joyfa」という2つのファッションブランドとの提携を発表しており、今後NFTファッションへ注力していくことでしょう。また、仮想通貨取引所とNFTマーケットプレイスを同時に運営しているのはBinanceとコインチェックのみなので、非常に貴重なプラットフォームといえます。NFTを仮想通貨で購入する際は、コインチェックのような仮想通貨取引所を経由しなければなりません。そのため、NFTファッションを将来購入することを見越して、いまのうちに口座を開設するのも一案ではないでしょうか。

Rarible

RaribleもOpenSeaと同様、NFTファッションのみならず、さまざまなNFTコレクションを扱う総合的なNFTマーケットプレイスです。Raribleの特徴は操作し易いユーザーインターフェースであり、暗号通貨ウォレットとの接続やNFTの発行といった手続きを、初心者でも容易に進められます。
また、SuperRareなどと比較すると、安価な商品が多いため、「最初は低予算でNFT作品を購入したい」という人におすすめです。「NFT取引が初めてで少し不安かも」という人は、まずRaribleでその仕組みに慣れてみることをおすすめします。

Dali

Daliはブランドアイテムと交換可能なNFTを販売する日本発のNFTマーケットプレイスで、2021年7月26日にサービスを開始しました。他社のNFTマーケットプレイスで販売できるだけではなく、Daliのサービスを通じて本物のセカンダリーブランドアイテムと交換することもできるようになっています。取り扱っているブランド数も豊富で、有名どころでは、本記事でも紹介したルイヴィトンやグッチなどの他、プラダやシャネルなどの商品も扱っています。

Media Publishares

Media Publisharesはファッション誌「VOGUE」などを発行する出版社で、仮想通貨取引所最大手である「バイナンス」と提携して、NFTを扱うプラットフォーム構築しました。そのプラットフォーム上では、ファッションだけでなく、アートや音楽のNFTも扱っています。大手であるバイナンスが関わっていることから、安定度も高く、初心者も安心して始められるのではないでしょうか。

Binance NFT

Binance NFTは、その名の通り2021年6月よりバイナンスが運営しているNFTマーケットプレイスです。
このバイナンスのNFT市場は、あらゆる形態のデジタルアート作品とコレクターズアイテムを扱う市場ですが、IGO(イニシャル・ゲーム・オファリング:Initial Game Offering/IGO)と呼ばれるNFTゲーム資産を販売する資金調達イベントを実施しているのが魅力の1つです。IGOでは、「オークション・固定価格・ミステリーボックス」という3つの形式でNFTが販売されます。

  • オークション方式:NFTを競売・セリにかけて販売する方法
  • 固定価格:NFTを決められた一定価格で販売する方法
  • ミステリーボックス:何が入っているか分からず、購入した後でのみ中身のNFTが判明する販売方法

Binance NFTのもう1つのメリットは初期費用が安価であることです。NFTマーケットプレイス最大手のOpenSeaでは、イーサチェーンでの出品時に初回1.5万円前後必要です。一方で、バイナンスのNFTマーケットプレイスでは、BSC(バイナンススマートチェーン)を使用し、数十~数百円ほどで出費できるのが魅力です。NFTの市場規模の面ではOpenSeaに軍配が上がりますが、初期費用では基本的にバイナンスNFTのほうが安く抑えられるのは大きなメリットと言えるでしょう。

【まとめ】メタバース空間でのNFTファッションの重要性はますます向上!

NFTとファッションの融合を通じて、今後ますますNFTファッションビスネスは急成長を遂げるでしょう。最新動向として、NFTファッション専門メーカーの増加が挙げられます。ブロックチェーン技術が今後ますます発展し、NFTファッションが1つの市場となりつつある近年では、メタファッションの専門メーカーの増加が予測されます。既に、下記のようなメーカーが登場しているのをご存知でしょうか。

  • RTFK(アーティファクト)
  • DressX(ドレスエックス)
  • The Dematerialised(デマテリアルライズド)
  • Aglet(アグリッツ)

上記のメーカー以外にも今後ますます多くのメーカーが登場するでしょう。また、本記事でも紹介したアシックスやグッチなど既存の大手メーカーも、続々と市場に参入しています。

もう1つ最近の動向事例は、新作発表会・販促展示会などのファッションショーの中でも、特に1週間に亘って開催されるファッションウィーク。国内・海外問わず、このファッションウィークにおいても、NFTの導入など、デジタル市場との融合が話題を集めています。

例えば、長い歴史を持つパリ・ファッションウィーク。オートクチュール・ファッション連盟が、フランスのNFTプラットフォーム「Arianee(アリアーヌ)」と連携し、NFTの配布や限定ファッションの公開など、NFT所有者に向けた、特別な体験の提供を行いました。

一方で、国内では楽天がNFT市場に参入し、NFTアイテムを販売・購入できるマーケットプレイスを開始しました。また、メルカリがプロ野球業界とタッグを組んでNFT事業に参入、今後メルカリでのNFT売買を検討するなど、NFTマーケットは賑わいを見せており、今後ますます発展・進化していくことでしょう。

本記事では、NFTファッションの特徴や仕組み、メリット・デメリットなどを幅広く紹介しました。デジタルファッションの1種で、メタバース上で自身の分身となるアバターに着せることで、仮想空間上でのファッションを楽しむことができるNFTファッション。偽造を防止でき、二次流通でもクリエイターにロイヤリティが発生するという利点に加え、アパレルブランドの収益方法が多様化するというメリットがありました。さらにSDGsの観点からは、未来へと持続可能な環境の構築に貢献するメリットもあります。

慣れないうちは購入方法が難しく感じられることや、まだ世の中に出始めの技術であるため、法整備が追い付いていないというデメリットはあります。ですが、NFTが今後ますます世の中に浸透していくのは間違いないことでしょう。アナリストの中には、これから人々はメタバース空間で過ごす時間が増加していくと予想している人もいます。そういった世界が現実のものになることで、より一層NFTファッションの需要は拡大していく可能性があるでしょう。

さらにルイ・ヴィトンやグッチをはじめ、世界中のファッションブランドでもNFTファッションを導入する動きが顕著になっており、今後もさらに一般層へと普及していくことが予想されます。まずは本記事で紹介したNFTファッションのブランドを、おすすめしたプラットフォームで購入し、NFTの世界を体験してみてください。

大きな注目を浴びているNFTだからこそ、今後もファッション分野での需要が高まることが期待できるでしょう。また、ファッション業界以外にも、多くの業界がNFT技術の取り入れを検討しているので、今後さらに市場が成長すると期待されています。

本記事を通じて、ファッション関連のNFTコンテンツに興味を持っていただき、ぜひNFTの世界に一歩足を踏み入れて頂ければと思います。気になるアイテムやブランドがあった方は、早速、本記事の内容を参考に購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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保険や投資などの金融分野、Web3.0、メタバース、暗号資産、NFT、DeFi、DAO、保険、投資などの分野に精通しています。株や暗号資産取引の豊富な経験に加え、保険業界でのITコンサルの勤務経験、AFP(ファイナンシャルプランナー2級)の資格も保有。知識や業務経験を元に信憑性のある記事を執筆する。
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