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OpenSeaの画面の見方・指標の意味・有効な使い方を紹介

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OpenSeaは世界最大手のNFTマーケットプレイスです。アート、音楽、写真など多くの種類のNFTを取り扱っており、Beepleや関口あいみなどの有名アーティストの作品やBored Ape Yacht Clubなどの有名コレクションを購入することができます。

とはいえ、表記は英語で「見方が分からない」「使い方が分からない」という印象を持った人も多いでしょう。OpenSeaの画面を正しく読み取れるようになると購入もスムーズに進みますし、将来性のある作品やコレクションを見つけることもできるようになります。

一応、翻訳機能によって簡素な日本語にすることは可能ですが、ごく限られた範囲の情報しか得ることはできないため英語は必須です。

この記事では、OpenSeaの画面の見方や画面に表示される数字・指標の意味、コレクションを充実させるための有効な使い方について解説していきます。

基本の画面の見方

NFTの購入や出品でハードルとなるのが「マーケットプレイスの画面に何が書いてあるのか分からない」という点です。

英語表記というのも難しさを感じさせますが、NFT独特の表現もあるため、慣れるのに時間がかかりますし、「良く分からないまま使っている」という人もいるでしょう。

NFTマーケットプレイスの最大手と言っていいOpenSeaも、「開いてみたけど何がなにやら分からない」という印象を持った人も多いでしょう。OpenSeaの画面に記載されている情報を正しく読み取れるようになれば、「好みのNFTを探す」「アート投資に役立つ情報を知りたい」といった希望がかないますし、偽物のNFTをつかまされることもなくなります。

トップ画面

OpenSeaのトップ画面は以下のように表示されます。

引用元:OpenSea

トップ画面でまず目に入るのはバナーのピクチュアですが、検索窓の横にある4つの用語について解説します。

引用元:OpenSea

「Explore」画面

「Explore」は、「見る」という意味もありますが、ここでは「探る」「探検する」という意味で使われています。これからNFTを購入するというコレクター向けに「アイテムを探す」ときに使う項目です。

プルダウンしてみると、絵や音楽、ドメインまで幅広いアイテムが出品されているのが分かります。

「Explore」は、購入者向けにNFTの種類ごとにアイテムを表示しています。タブはそれぞれ、以下のような意味です。OpenSeaにおけるアイテムのカテゴリを表しています。

OpenSeaのカテゴリ

  • All NFTs:「すべてのNFT」を意味するが、主に「収集することを目的としたアイテム集」のこと
  • Art:「絵」を意味するが、OpenSeaでは「デジタルアート」全般
  • Collectible:数量限定のコレクションのこと、「Bored Ape Yacht Club」や「Meebits」など有名コレクションはこの分野
  • Domain Names:ドメイン形式アドレス
  • Music:「音楽」を意味するが、音声やノイズなど「音を使った作品」を含む
  • Photography:写真
  • Sports:スポーツ関連
  • Trading Cards:トレーディングカード
  • Utility:その他「便利系」で、用途が決まっているもの
  • Virtual Worlds:仮想空間で使えるもの

「All NFTs」画面

細かい絞り込みをしたいときには、たとえば「Explore」をプルダウンして「All NFTs」から自分の探したいNFTを見つけることができます。

クリックすると、以下のような画面が表示されます。

引用元:OpenSea

それぞれ、以下のような意味があります。

  • 「Status」:出品されているNFTのステータスを確認する項目。「Buy Now」は販売中、「On Auction」はオークション中、「New」は新作、「Has Offers」はオファーがすでにあるという意味です。
  • 「Price」:予算に合わせた価格帯の絞り込み。表示形式は「United States Dollar(米ドル)」または「Ether(イーサリアム)」「Sol(ソラナ)」のどれかを選択します。
  • 「Quantity」:単品で購入するか、セットで購入するかを選択します。
  • 「Collections」:コレクションの名称で検索できます。コレクション名やアーティスト名を入力します。
  • 「Chains」:ブロックチェーンでの絞り込み。OpenSeaでは2022年11月現在、「Ethereum」「Polygon」「Solana」など7つのチェーンから選択できます。
  • 「Category」:「Art」や「Collectible」など、自分が欲しいNFTに合わせてカテゴリーを選択できます。
  • 「Currency」:販売しているNFTの通貨での絞り込みが可能。

「Stats」「Resources」「Create」

・「Stats」:「Stats」は「statistics」の略語で、「統計」を意味しています。

プルダウンすると「Rankings」と「Activity」が表示され、OpenSeaにおける取引情報を確認できます。

「Rankings」:「Rankings」は通常「Collection Stats」が表示され、カテゴリーやブロックチェーン、期間などを指定できます。たとえば、2022年11月3日午後9時にカテゴリーを「Collectible」、ブロックチェーンを「Ethereum」、取引期間を「24時間」に指定すると以下のように表示されます。

引用元:OpenSea

「Art Gobblers」というコレクションが過去24時間で「695ETH」を売り上げたことが分かります。

「Activity」:「Activity」では、ユーザーが直近で何をしたかを知ることができ、「Sales(売却)」「Listings(出品)」などの項目でユーザーの動きを観測できます。

  • 「Resources」:「Resources」はOpenSeaが発信している様々な情報が集められています。「Help Center」などの項目もありますが、特に注目しておくべきなのは「Blog」です。「Blog」を選択すると違うリンクに移動します。

引用元:OpenSea

ここにはメディアにはまだ出ていないNFTの情報がアップされることが多く、最新のNFT情報を入手できます。たとえば、2022年後半からOpenSea内でNFTの盗難が相次ぎましたが、公式がどのように対処しているかといった記事を読むことができます。

  • 「Create」:「Create」はNFTを自分で発行するときに使う項目です。NFTアーティストが利用するところです。

コレクションページの見方

次に、コレクションページの見方を解説します。

特にトップページの見方は重要で、作品個別のページよりもコレクションのトップページのほうが「このNFTプロジェクトがどれくらい注目されているか」「プロジェクトに将来性があるか」を測るのに大切です。

トップページに記載されている情報

2022年10月に発行され人気を博した「DigiDaigaku Genesis Adoventure Key Castways」というコレクションを事例に解説します。

引用元:OpenSea

それぞれ、以下のような意味を持っています。

①出品者のアカウント名・チーム名:出品しているアカウントやチームの名前が表記されます。青いチェックマークがついているものは「OpenSeaから認められた公式アカウント」である証明となります。青マークがないものがすべて怪しいとは限りませんが、マークのある・なしは目安のひとつになります。

②コレクションやアーティストに関する情報を示した部分です。

  • 「items」(アイテム数):コレクション内で発行されているNFT作品の数を示しています。「DigiDaigaku」は2022枚を発行しています。
  • 「Created」:コレクションが開始された日付です。「DigiDaigaku」は2022年10月にリリースされました。
  • 「Creator fee」:二次流通の際のロイヤリティです。OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでは、いったん購入した人が他の人に転売した際にも「ロイヤリティ」によってクリエイターにも収益が入ります。DigiDaigakuは二次流通で「10%」が還元されます。
  • 「Chain」:コレクションが作られているチェーンです。DigiDaigakuはイーサリアム上に作成されたNFTです。

③Description:NFTコレクションの概要やアーティストの思いが書かれている部分です。「堅実なコレクションかどうか」を見極めるのに大切なところなので読んでおきましょう。公式ウェブサイトや公式Twitterへのリンクが貼られている場合には、リンクがつながっているかを確認してそちらも読んでおきましょう。

④コレクションがどの程度ユーザーに受け入れられているかを示す指標です。この指標からコレクションの充実度や本気度が分かるのできちんと確認しておきましょう。

各指標の意味

  • 「total volume」:総取引量。OpenSeaにおいてどれだけ取引されたかを示します。コレクションの1つが「1ETH」で転売されただけなら、総取引量は1ETHとなります。DigiDaigakuは「602ETH」分の取引が成立したことが分かります。総取引量はコレクションの人気を示す重要な指標ですので注目しておきましょう。
  • 「floor price」:最低金額。NFTホルダーが作品に価格をつけて売却に出すことを「List」と言いますが、そのコレクションでListされている作品のうち、もっとも低い金額を「floor Price」と言います。DigiDaigakuの場合は「0.16ETH」が売りに出されている最低価格となります。
  • 「best offer」:OpenSeaでは、コレクション全体についてオファーを出すことが可能です。「どれでもいいからこの価格で欲しい」というケースで出せる金額です。そのオファーのなかで最高値が「best offer」です。
  • 「listed」:コレクション内のどの程度の割合の数が売りに出されているかを示す数字です。この数値が低いほど「売ろうとしている人が少ない」「手放したがらない」ことを意味します。DigiDaigakuは7%となっているので、約140枚しか売りに出ていません。手元に置いておきたい人が多いことが分かります。
  • 「owners」:オーナー数。DigiDaigakuを保有している人は1100人です。アイテム数が2022枚ですので、複数枚持っている人がいることが分かります。
  • 「unique owners」:オーナー分散率。「作品のオーナーのウォレット数÷作品数×100」で算出された数字です。全100枚のコレクションをすべてのウォレットが1枚ずつ保有していると、分散率は100%になります。逆に、100枚すべてを1つのウォレットが買い占めているときには1%になります。

特に注目しておきたいのは以下の数値です。

  • ペストオファーとフロアプライスの価格差:この数値の差が小さいということは、フロアプライスで購入した後に転売して損失が出ても小さく済むことを示します。
  • オーナー分散率:もし、コレクションが少数のウォレットに買い占められていると、コレクションの方向性がそのオーナーの意向で決められてしまう可能性が高いといえます。そのため、分散率は高いほうが急激な価格変動が避けられる可能性が高いといえます。

コレクション一覧ページの情報

概要や数字などの下にコレクションの一覧が並びます。

引用元:OpenSea

作品の順序は以下のように変更することが可能です。

  • 「Recently listed」:新しく出品された順序
  • 「Recently created」:更新された順序
  • 「Recently sold」:最近売れた順序
  • 「Recentry received」:最近ユーザーが変わった順序
  • 「Ending soon」:オークションやオファーの締切による順序
  • 「Price low to high」:価格の高い順
  • 「Price high to low」:価格の低い順
  • 「Highest last sale」:直近の取引額が高い順
  • 「Most viewed」:閲覧数の多い順
  • 「Most favorited」お気に入りの多い順
  • 「Oldest」:古い順

この一覧を「status」と一緒に使うことで、コレクションの充実度を測ったり買い目を絞ったりすることができます。

たとえば、価格を絞って「Ending soon」で一覧を表示させると「自分が欲しい価格でセールに出ている作品」を見つけることができます。

「DigiDaigaku Genesis Adoventure Key Castways」で価格帯を「0.2ETH~0.3ETH」に絞って一覧表示させると以下のような結果が出ます。

引用元:OpenSea

「0.3ETH」でセールに出ていた作品のひとつは現在のオーナーが「0.488ETH」で購入したものでした。お得に作品を買えることが分かります。

作品詳細ページの情報

個々の作品にも「詳細ページ」があり、様々な情報が記載されています。詳細ページの見方が分かると、「現在のオーナーは誰か」「価格の推移」など多くの情報を読み取ることができます。

引用元:OpenSea

①チェーンマーク:どのブロックチェーンを使っているか確認できます。この作品ではイーサリアムが使われています。

②owned by:現在のオーナー名が表記されます。自分が持っているNFTでは「owned by you」と表示されます。

③views & favorite:これまで閲覧された回数とお気に入り登録された数を示しています。「#580 – Shelly」は今までに115回閲覧され、3人からお気に入り登録されています。

④Add to cart(カートに入れる):現在売りに出されている価格を示しています。「#580 – Shelly」は15ETH、23,790.30米ドルが価格です。「Add to cart」を選択するとカートに移動します。

⑤Make offer(価格交渉):価格交渉するためのボタン。OpenSeaでは、自分が購入したい価格を提示(オファー)することができます。

⑥description(概要):コレクションや作品の概要には、コレクションに対するクリエイターの思いなどが書かれます。「DigiDaigaku Genesis」は、ゲームデザイナーのガブリエル・レイドン氏とハルバート・ナカガワ氏が設立した会社が開発したことが記載されています。

⑦Price History:そのNFTの価格がどのように変化してきたかを示しています。「DigiDaigaku Genesis」は価格が上がっている状態であることが分かります。

OpenSeaを駆使しよう

日本では「NFTマーケットプレイスといえばOpenSea」が定着しています。他のマーケットプレイスに比較して断然高い知名度を持っていると言えます。

とはいえ、単に「登録してNFTを買う」だけで終わっている人も多いでしょう。OpenSeaには多くの機能がついており、NFTの購入で役立つものも多くあります。

ここではOpenSeaを駆使して「面白いNFTを見つける」「好みのNFTを見つける」「上手くNFTで投資する」のに役立つ方法を紹介します。

NFTコレクションアートでは「レア度」が重要

1つのコレクションのなかにも「高額なNFT」と「お手頃のNFT」があるのに気づいて「何が違うんだ」と思うこともあるでしょう。

この違いは「レア度」に左右されています。レア度が高いほど価値が上がるというのは、トレーディングカードやフィギュア、プラモなどのコレクションをしたことのある人には分かるでしょう。

たとえば、知名度が高く世界的に人気のカードゲーム「遊戯王」では「青眼の究極龍」というカードが5000万円ほどの価格で売られています。遊戯王のアジア大会での優勝賞品で、世界で1枚しかない伝説のカードです。

引用元:テレ東プラス

NFTも同じで、「レアであるほど高額」になります。多くのコレクションは、1,000枚~10,000枚ほど発行されますが、それぞれの特性に出現頻度が設定されています。出現頻度の少ない特性を持っているNFTは、「遊戯王のレアカード」と同じように価格が上がります。

「暴走族カルチャー×サイバーSF」という独特の世界観で人気のコレクション「BOSO TOKYO」を事例に挙げてみましょう。このコレクションでも、レア度の設定がされています。

OpenSeaで確認するには、作品ページにある「Properties」を確認してみましょう。

引用元:OpenSea

この作品「#1914」の価格は4ETHで、BOSO TOKYOのなかでは高額の部類に入ります。そこで「Properties」を確認してみると以下のようになっています。

引用元:OpenSea

「HEAD A」は「Golden needle ear」で出現率は「0.41%」、「HEAD C」は「Golden Sea Lion mouth」で出現率は「0.73%」です。かなり貴重な個体であることが分かります。ちなみに、「Golden needle ear」を持つ個体は14体、「Golden Sea Lion mouth」を持つ個体は25体しかいません。

貴重な特性を持っている「#1914」だからこそ、「4ETH」という強気の価格になっていると考えられます。ここだけで作品の価値を判断するのは早計ですが、購入を検討するうえでの参考になります。

フロア価格・価格の変動に注目

気になるNFTコレクションがあったとき、ぜひ確認しておきたいのが「floor price(最低価格)」です。コレクションページの概要欄の下、「total volume(総取引量)」の横に記載されています。

引用元:OpenSea

「BOSO TOKYO」は最低価格が「0.22ETH」です。「stats」では「FLOOR PRICE」で昇順・降順に並び替えることができるので参考にしてみましょう。

最低価格は「stats」では「0.01ETH」から表示されます。OpenSeaとしては「最低価格が0.01ETH以下は一覧に載せない」という方針であると考えられます。

コレクションのなかには最低価格が0.01ETH以下のものが数多くあります。クリエイター側がコレクションの知名度アップのためにわざと安い価格で設定することもあるため一概には言えませんが、最低価格が0.01ETH以下のコレクションはOpenSea内で「マイナー」な存在と考えて良いでしょう。

フロアの数値が低いからと言って、今後伸びないということはありませんが、人気のコレクションはフロアの数値はどんどん上がっていきます。

OpenSeaでは「フロア価格の推移」は確認できませんが、「Lucky Trader」というサイトで確認することができます。「プロジェクト(アーティスト)名称 Lucky Trader」でGoogle検索するとページがヒットします。ページを開いて「Overview」を選択すると、フロア価格の推移を確認できます。

引用元:Lucky Trader

「BOSO TOKYO」は2022年9月2日にはフロア価格は「0.15ETH」で、2022年10月7日に「0.38ETH」に上昇し、その後は下落して「0.23ETH」付近で安定していることが示されています。コレクションとして安定しており、今後大きな値崩れが起きる可能性はあまり高くないと推測できます。

膨大なコレクションからお気に入りを見つける方法

NFTコレクションには膨大な数の作品が並んでいます。

何を基準に購入するかは人それぞれでしょう。「安いものがいい」なら「Price low to high」で検索するでしょうし、「Ending soon」で検索するとセール品を閲覧できます。「Most favorited」で検索すると多くの人が「良い作品だ」と判断した作品を閲覧できます。

ここで、コレクションページにある検索窓の左側、クリックすると展開可能なメニュー内にある「Status」や「Price」の下にある「Properties」の部分に注目してみましょう。コレクション内でキャラクターの特性が並んでいます。

引用元:OpenSea

事例として挙げたのは人気コレクション「Love Addicted Girls」です。キャラクターが身につけるアクセサリーは39種類、背景は29種類など多彩な特性があることが分かります。

「Face」をプルダウンすると以下のように表示されます。

引用元:OpenSea

「base_white」「baes_sun」が「Face」特性として多いことの他に、「Foo」が4体に、「Kuramin」が4体に特性として与えられていることが分かります。「Minami」「Onigiriman」「Sashimi」も4体発行されています。

「Minami」とは有名なイラストレーターの名前です。「Love Addicted Girls」がコラボして発表したNFTです。「Onigiriman」も「Sashimi」も有名なイラストレーターで、「Love Addicted Girls」などの大型プロジェクトとのコラボ作品を数多く発表しています。

たとえば、「Minami」氏が手掛けた「Love Addicted Girls」は以下の4枚です。

引用元:OpenSea

売りに出されているのは1枚で、「50ETH」と値付けされています。

一方、「onigiriman」氏が手掛けたのは以下の4枚です。

引用元:OpenSea

以上の8枚のうち、売りに出されているのはMinami氏が手掛けた「LAG#3004」とonigiriman氏が手掛けた「LAG#3561」の2枚です。そのうちLAG#3561は「1ETH」で、最も「お手頃な価格」になっていることが分かります。

このように1つのコレクションには様々な「仕掛け」がされており、それは「Properties(特性)」の部分から見つけていくことが可能です。

コレクションの特性の部分をしつこく検索していくと発見がありますし、何を買ったらいいのかという基準にもなります。

「センスのいいコレクター」を見つける方法

NFTに関しては「何を集めていくのか」「どう買っていくと楽しいか」「上手に買って高く売るにはどうしたらいいか」など、様々な疑問が湧いてくるものです。

そういったとき、「コレクターたちがどうしているのか」が分かると、ある程度目安になります。まずは、自分が「面白い」「楽しい」「気に入った」NFTに注目してみましょう。

先程事例として挙げた「LAG#3561」の作品詳細ページを参照すると以下のようになっています。

引用元:OpenSea

2022年11月時点、この作品のオーナーは「yorokuma1」という人です。

OpenSeaはユーザーの活動もすべて公開されています。「誰が何を買ったのか」をすべて閲覧することが可能です。「LAG#3561」のオーナー「yorokuma1」氏のコレクションも名前をクリックすれば閲覧できます。

引用元:OpenSea

このコレクターは「主にPFP画像を収集の中心にしていて、日本のキャラクターらしさのある可愛いデザインが好きらしい」ということが分かります。

さらに、「Activity」を見ると「そのコレクターがOpenSea内で何をしてきたか」を知ることができます。「yorokuma1」氏はNFTプロジェクトの新規発行などにも積極的に参加していることが分かりますし、さらにTwitterとOpenSeaを連携しています。Twitterを見ると、NFTに関する情報を発信している人でもあることが分かります。

このように、1つのコレクション、1つのNFTから始めて多くのコレクターに出会うことができます。NFTプロジェクトは「人が動かす」ものです。多くの人と出会って知見を広げていきましょう。

複数のNFTをまとめて購入できる機能が実装

2022年10月5日のOpenSea公式Twitterの発表によると、OpenSeaでは「複数のNFTで販売・購入」をまとめて処理できる機能が追加されました。

引用元:Twitter

最高30アイテムまで、一気に購入できるようになっています。

購入のときには、「Add to Cart」をクリックすると通販サイトのように「カードに商品が入る」ことになります。

引用元:OpenSea

こういった機能は他のマーケットプレイスでは導入されていましたが、OpenSeaではありませんでした。OpenSeaを始めとするNFTマーケットプレイスは取引ボリュームが下がりつつあり、UIの改善によってより使いやすくしてユーザーに恩恵をもたらそうとしていると考えられます。

OpenSeaは今後も次々に新しい機能を追加することが推測されており、これからも新しい使い方・便利な機能が付加されていきます。情報に遅れないようニュースをチェックしていきましょう。

まとめ

NFTマーケットプレイス「OpenSea」の画面の見方や使い方について解説しました。

最後にこの記事をまとめます。

  • 「Explore」でアイテムを探す
  • 「Status」や「Activity」などの機能がある
  • コレクションページにはコレクションやアーティストの情報が記載されている
  • コレクション一覧では作品の順序を変更することが可能
  • 作品詳細にはオーナー名や閲覧回数などが記載されている
  • NFTコレクションでは「レア度」「フロア価格」を確認しよう
  • コレクションの「Properties」を使ってお気に入りを見つけよう
  • センスのいいコレクターを探すことも可能
  • 複数のNFTをまとめて購入できる機能が実装された

OpenSeaはUIの改善に積極的になっています。今後も便利な機能が追加されていくことが推測されるので情報をチェックしておきましょう。

Spritz

Spritz

Web3領域を専門とするライター。DeFiやNFT分野への投資経験をもとに、クリプトに関する記事を発信しています。これまでに執筆した暗号資産に関する記事は70本以上。特に関心の強い分野は、セキュリティトークンです。ブロックチェーンによってもたらされる社会変革に焦点を当て、初心者にもわかりやすい記事を心がけています。
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