NFTを売買するにあたっては、取引高や価格推移、トレンドなどの情報をいち早く手に入れることが重要です。本記事では、NFTの情報収集に便利なデータサイトを目的別に紹介します。各サイトの使い方や、市場分析に役立てるコツも解説していきます。
この記事の構成
トレンドが知りたい
NFTScoring
NFTScoringは、トレンドのNFTプロジェクトを探したい時に役立つデータサイトです。
このデータサイトは、OpenSeaにおける75,000件以上のNFTプロジェクトの取引を追跡しているサイトで、多くのNFTの取引情報をリアルタイムで見ることができます。
サイト内は「TRENDING」「COLLECTIONS」「DROPS」「WHALES」「SNIPER」に分かれています。
「TRENDING」では、販売中のコレクションに関する最低価格、指定された時間内での取引数、購入者数、リスト数などが一覧で確認できます。
1分、5分、10分、30分、1時間、3時間、12時間、1日、3日という区切りで時間ごとのデータを見ることができますが、1〜30分までは有料会員のみが選択できるようになっています。
コレクションを選択すると、概要やグラフ化された取引データ、各NFTの詳細を確認することができます。
無料でも十分な情報が得られますが、有料会員になるとより詳細なデータや短時間内での取引データなどを見ることができます。有料版の料金はイーサリアムで支払うという点は、NFTのデータサイトならではかもしれません。
OpenSea
OpenSeaは最大規模のNFTマーケットとして知られていますが、データ収集のツールとしても使えることはご存知でしょうか。
トップページ右上の「Stats」をクリックすると、取引量の多いNFTのランキングを一覧で見ることができます。
時間、カテゴリ、チェーンを指定するとその条件におけるランキングが表示されます。ランキングの欄をクリックすると個別のコレクションページに飛び、全てのアイテムが見られます。
また、ジェネラティブのコレクションであれば、自動生成されるパーツがどのような属性のものかを確認することも可能です。
例えばこの「Moonrunners」というコレクションのアイテム詳細ページを見ると、Propertiesという欄にあるのは背景、体、目、毛皮、帽子、口という項目です。これらのパーツがランダムに組み合わさり、一つのNFTが完成する仕組みになっています。さらにそれぞれのパーツを持つ作品が、コレクション全体の何パーセントを占めているかという割合も確認可能です。つまり、このPropertiesの欄を見れば、そのNFTの希少性がどの程度高いかが一目で分かります。
OpenSeaはNFTのデータに特化したサイトほど詳細な情報は閲覧できませんが、簡潔で見やすく、操作も分かりやすいのがいい点です。Openseaでの取引を中心としている人で、トレンドのNFTを調べたい時に便利なツールと言えるでしょう。
NFT市場の情報を網羅したい
NFTGo
NFTGoは、オールインワンのNFT分析ツールです。NFT市場全体の分析、コレクションのランキング、マーケットプレイスごとの取引高が見られるほか、NFTに関する有益なコンテンツ記事も公開されています。
グラフがふんだんに使用されていて見やすく、NFTに関する網羅的な情報を収集したい時に使えるサイトです。
DappRadar
DappRadarはイーサリアムチェーンをはじめ、ポリゴン、BNB、トロン、マティックなどのさまざまなチェーンデータを閲覧できるツールです。ブロックチェーンを利用したサービスやアプリに関して、どんなものが流行っているのか、何が新しくリリースされたのかを調べることができます。
トップページの「NFTs」の欄をクリックすると、NFT専用ページに飛びます。ここではイーサリアムをはじめとするさまざまなブロックチェーンごとのデータが閲覧でき、チェーンごとのランキングや取引高、トランザクション数、アクティブユーザー数が確認可能です。
NFTの他にもDeFi、ゲーム、ギャンブル、DEXといった項目があり、それぞれ詳細なデータが見られるため、NFTおよびブロックチェーン界のトレンドを追いながら市場分析したい時に適したサイトと言えるでしょう。
Crypto Slam
CryptoSlamは、15個以上のブロックチェーンにまたがる数百万のNFTのデータを収集・分析するデータサイトです。
トップページのランキングからコレクション名をクリックすると、個別の詳細ページに飛びます。Statsにはコレクションの取引高や購入した人数、ミントされた数、ガス代の推移などのデータが表示されています。
個別ページでは、コレクションによって販売量をより詳細に表示できる場合とそうでない場合があります。
表示できない場合は以下のような画面になります。
表示できる場合は以下のような画面になります。
詳細が表示できるコレクションの場合、Live Salesの欄ではリアルタイムで取引されたNFTを時系列順に見ることができます。
Live Marketplaceでは各マーケットプレイスで販売されたコレクションのアイテムが表示されています。
Live Mintsの欄では、新しくミントされたNFTが新しい順で表示されます。
また、このサイトの便利なところは過去のデータも簡単に遡れるという点です。
個別のコレクションデータのページには、項目の左側にタブを開くボタンがあります。
こちらをクリックすると新しいタブに時系列のデータが表示されます。左上の期間の部分をクリックし、参照したい期間を選択すると、その期間内だけのデータを閲覧することが可能です。
特定の期間内での価格推移などを調べたい時に使える機能です。
希少性の高いNFTを知りたい
rarity.tools
rarity.toolsは、NFTを希少性によってランク付けしたサイトです。NFTの中でも特にジェネラティブNFTにおいては、希少性が大事なキーワードになってきます。rarity.toolsはどの作品がレアなのかを知りたいときに便利なサイトです。
トップページ上部のツールバーから、All Collectionsを選択し、任意のコレクションを選択すると、希少価値の高いアイテムのランキングが表示されます。ランキングを示す数字の右側には所有者のコレクションページに飛ぶリンクが貼ってあるため、誰が所有しているかもすぐに調べることが可能です。
さらにアイテムをクリックすると、希少性を数値化したRarity Scoreが表示され、自動生成されるパーツごとのステータスが確認できます。
このサイトのランキングで興味深いのは、コレクションごとにレア度の評価づけをカスタマイズしていることです。例えばCryptoPunksのコミュニティでは、各CryptoPunkの「属性数」が非常に重要視されているため、7つの属性をすべてを持つ唯一のCryptoPunkが最も希少なものとしてランク付けされています。このように、それぞれのコレクションのコミュニティ独自の評価基準を反映しているので、確認しておくことで評価の傾向が分かるようになるでしょう。
気になるコレクションのアクティビティを確認したい
Context
Contextは、気になるコレクションのアクティビティを簡単に監視できるツールです。新しいアイテムの発行を見逃したくない方や、直近でどんな取引が行われているかを知りたい方におすすめのツールです。
自分のウォレットをサイトに接続して登録すると、気になるコレクションをWatch(フォロー)することができ、いつでもアクティビティを監視できるようになります。
Twitterでフォローしているユーザーのウォレットも簡単に見ることができるのもポイントです。
まとめ
NFTは日々新しい情報が次々に登場し、市場の値動きが激しい世界です。NFTの売買をしている人や、情報を追いかけている人にとっては、正確な情報を収集することが最も重要であると言えます。トレンドを見逃さないためにも、本記事で紹介したサイトやツールを使いこなしてみてはいかがでしょうか。