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BAYC(Bored Ape Yacht Club)とは?特徴やBAYCから派生したNFTコレクションを徹底解説

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2021年、暗号資産(仮想通貨)市場ではNFTが爆発的な人気を博し、様々なNFTコレクションがリリースされてきました。

そんなNFTコレクションの中でも、世界的な著名人や海外セレブからの人気も高いNFTが類人猿をモチーフにしているBAYC(Bored Ape Yacht Club)です。

この記事では、BAYCというNFTの概要や特徴、またBAYCから派生したNFTコレクションについてわかりやすく解説していきます。

また、BAYCを販売しているYuga Labs社が現在取り組む「Otherside」というメタバースプロジェクトにも触れていくので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

BAYC(Bored Ape Yacht Club)とは?

まずは、BAYC(Bored Ape Yacht Club)の概要や特徴について詳しく確認していきましょう。

2021年4月にYuga Labs社によって販売が開始された猿のNFTコレクション

BAYC(Bored Ape Yacht Club)とは、2021年4月からYuga Labs社によって販売が開始されたNFTコレクションのことです。

その名前の通り、退屈そうな猿をモチーフにしているNFTであり、「a swamp club for apes(類人猿向け沼地クラブ)」という、NFTを保有している参加者全員で類人猿になって楽しもうというコンセプトのもと作られたコミュニティとなっています。

画像引用元:BAYC(Bored Ape Yacht Club)

BAYCは目や表情、服装などの170以上のパーツをプログラミングで組み合わせて作られた、いわゆるコレクティブルNFTに分類されており、合計で10,000作品が販売されています。

2021年4月に販売された当初は0.08ETHで購入できたものの、様々な著名人やプロスポーツ選手が購入したことで人気が爆発し、2021年6月現在ではfloor priceでも90ETHを超えるなど、高価格帯で取引されている点も大きな特徴と言えるでしょう。

多くの世界的な有名人や海外セレブもBAYCを保有している

BAYCの人気を拡大させた要因として、多くの著名人や海外セレブがBAYCを購入したことは非常に大きいと考えられます。

  • ステフィン・カリー:NBAプレイヤー
  • ネイマール:プロサッカー選手
  • ジャスティン・ビーバー:ミュージシャン、俳優
  • パリス・ヒルトン:実業家、女優、歌手
  • マドンナ:歌手、女優
  • 松浦勝人:エイベックス株式会社会長
  • エミネム:ヒップホップMC、ラッパー
  • 関口メンディー:EXILEメンバー

上記のように、非常に多くの有名人やプロスポーツ選手が保有しているNFTコレクションは、数あるNFTの中でもBAYCだけと言えるかもしれません。

また、これらの著名人がTwitterプロフィールのアイコンをBAYCにしたことなども、一気に知名度が向上した理由の一つとなっています。

クローズドなDiscordコミュニティの会員証としての役割もある

BAYCは、ただ単にSNSのアイコンなどで利用できるだけでなく、NFT保有者のみが参加できるクローズドなコミュニティの会員証としての役割があります。

先ほどご紹介したように、BAYCは多数の著名人が保有しているNFTなので、こういった有名人と同じDiscordのチャットに入れることもBAYCを購入するメリットの一つと言えるでしょう。

また、BAYCには「BAYC Merch Store」というNFTホルダーのみが利用できるグッズ販売ストアもあるなど、NFTを所有する利点が他のプロジェクトより多いことも特徴的です。

ApeCoinというBAYCに関係がある暗号資産が発行されている

また、ApeCoinというBAYCに関係がある暗号資産が発行されていることも把握しておく必要があるでしょう。

このApeCoinは、BAYCを運営するYuga Labs社ではなく、The APE Foundationという団体によって発行されているトークンですが、BAYC所有者に無料で配布されたことでも話題となりました。

また、後に詳しくご紹介するYuga Labs社によるメタバースプロジェクト「Otherside」の仮想土地を購入する通貨としてもApeCoinが採用され、大きな値上がりを見せたことでも知られています。

これからもBAYCに関連するイベントやプロジェクトにおいて、このApeCoinが使われる可能性は高いと予想されます。

BAYC(Bored Ape Yacht Club)から派生したNFTコレクション

次に、BAYC(Bored Ape Yacht Club)が大成功を収めたことにより、そこから派生した2つのNFTコレクションをご紹介していきます。

それぞれのNFTコレクションで大きく特徴が異なるので、BAYCに関する知識を深めたい方は詳しく確認していきましょう。

MAYC(Mutant Ape Yacht Club)

MAYC(Mutant Ape Yacht Club)は、Bored Apeが突然変異したゾンビのようなイラストのNFTコレクションです。

このMAYCは「Mutant Serum」と呼ばれる、Bored Apeを突然変異させる血清を投与して作成することができ、BAYC保有者にエアドロップされたことで話題となりました。

画像引用元:OpenSea

現在はOpenSeaにて販売されているMutant Serumを購入して作成するか、MAYC自体を購入することで保有することができます。

オリジナルのBAYCよりは安価ですが、2022年6月現在でもfloor priceが17.5ETHとなっており、人気の高いNFTコレクションの一つと言えるでしょう。

BAKC(Bored Ape Kennel Club)

BAKC(Bored Ape Kennel Club)は、Bored Apeのペットとなる柴犬のイラストとなっており、別名「Club Dog」と呼ばれているNFTコレクションです。

BAKCはBAYCを保有しているユーザーのみが期間限定で発行できたNFTであるため、現在は二次流通のみでしか入手(購入)できません。

画像引用元:OpenSea

BAKCもBAYCと同じく、プログラミングによって170以上のパーツを組み合わせて作成されており、同じものが2つとしてないコレクティブルNFTとなっています。

また、二次販売された際には2.5%のロイヤリティが発生する仕組みとなっており、その収益は全て慈善団体に寄付されているというチャリティー要素も強いNFTです。

BAYC(Bored Ape Yacht Club)はメタバースへの本格的な参入が予想されている

最後に、BAYCの販売をしているYuga Labs社が取り組むメタバースプロジェクト「Otherside」についてご紹介していきます。

「Otherside」は将来的にBAYCも密接に絡んでくるメタバースになることが予想されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

Yuga Labs社が自社で手がけるメタバース「Otherside」の仮想土地を2022年4月に販売開始

2022年4月、Yuga Labs社は自社で開発を進めているメタバースプロジェクト「Otherside」の仮想土地の販売を発表し、大きな話題となりました。

結果的に販売開始から3時間以内に55,000個全てが完売し、合計で410億円を超えるとてつもない売上を記録しています。

「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のメタバースプロジェクト「Otherside」は30日、NFT(非代替性トークン)セールを開始。3時間以内に55,000個のNFTが売り切れた。

また、販売に伴いイーサリアム(ETH)のブロックチェーンが混雑し、ガス代(取引手数料)が、一時最大で約6万円以上まで高騰する事態が発生した。

メタバース「Otherside」は、複数の人気NFTの世界をつなぐオープンワールドゲーム。今回のNFTは、このOtherside上のランドセールだった。合計5万5,000個の土地が一律305APE(販売時は75万円相当)で販売され、売上は、約410億円以上に達した。

引用元:BAYCのメタバース「Otherside」、NFT売上400億円以上を記録

また、あまりにも取引が集中したためにイーサリアムブロックチェーンが混雑を起こし、ガス代が大きく高騰するなど、様々な問題が発生したことも報告されています。

いずれにせよ、BAYCやYuga Labs社への注目度がいかに高いかということが、この売上結果からもよくわかりますよね。

「Otherside」はBored ApeやCryptoPunksなどが混在する世界観が予想される

そんな大成功となった「Otherside」のランドセールですが、Yuga Labs社の公式TwitterにてOthersideの世界観を確認することができます。

上記の動画を確認すると、BAYCだけでなくMAYCやCryptoPunks、Meebits、World of Women、Cool CatsなどのNFTも登場してきており、様々なNFTが混在する世界観が形成されると予想できますよね。

現在はまだ開発段階ということもあり、不明点が多いOthersideですが、BAYCが重要な役割を担うメタバースプロジェクトになっていく可能性は十分に考えられるでしょう。

BAYC(Bored Ape Yacht Club)の特徴や派生したNFTコレクションまとめ

今回の記事では、世界で最も人気のあるNFTコレクションであるBAYC(Bored Ape Yacht Club)の概要や特徴について解説してきました。

BAYCが大きく成功したことにより、MAYCやBAKCなどの派生コレクションも作られており、それぞれ大きな人気を獲得しています。

また記事の後半で解説したように、今後Yuga Labs社はメタバースへ本格的に参入していくとされており、「Otherside」でも様々な形でBAYCが活用される可能性があります。

現在のNFT市場において、BAYCは最も注目度が高いプロジェクトの一つであることは間違いないので、今後の動向には注目していく必要があるでしょう。

GM

gm

2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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