2021年から本格的にNFTブームが到来したことにより、NFTを取引するためのマーケットプレイスもいくつか新たにローンチされています。
そんな中でも、短期間で急激に利用者数を伸ばしてきたLooksRareというNFTマーケットプレイスが大きな注目を集めており、一時期OpenSeaの牙城を崩すとまで噂されていました。
この記事では、そんなLooksRareの概要・特徴や、OpenSeaとの違いなどについてわかりやすく解説していきます。
また、LooksRareでNFTを購入する手順や、事前に知っておきたい注意点までまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の構成
NFTマーケットプレイスLooksRareとは?概要・特徴を徹底解説
まずは、LooksRareとはどういったマーケットプレイスなのか、その概要や特徴を解説していきます。
また、業界最大のNFTマーケットプレイスとして有名なOpenSeaとの違いもご紹介していくので、詳しく確認していきましょう。
2022年1月にローンチしたEthereum(イーサリアム)ブロックチェーン上のマーケットプレイス
LooksRareは、2022年1月にローンチされたばかりの比較的新しいNFTマーケットプレイスです。
Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上に構築されており、ローンチ直後からNFTマーケット市場の90%以上を独占していたOpenSeaの取引ボリュームを超えるなど、非常に大きな盛り上がりを見せました。
画像引用元:THE BLOCK
2022年7月現在は少し取引ボリュームに落ち着きが見られますが、それでもとんでもない速度で急成長してきたNFTマーケットプレイスであることがよくわかるのではないでしょうか。
全てのNFTマーケットプレイスでも過去の取引高ランキング4位に位置する人気を誇る
ここまで急成長をしてきたLooksRareですが、すでに数あるNFTマーケットプレイスの中でも確固たる地位を築いています。
実際、全てのNFTマーケットプレイスでも過去の取引高ランキング4位に位置する人気を誇っており、イーサリアムブロックチェーン上のマーケットプレイスに限定すれば、取引高ランキング3位に位置しています。
今後もNFTや暗号資産(仮想通貨)業界の市場規模が成長するにつれて、さらに取引が活発化することが予想できるでしょう。
OpenSea利用者に対してLOOKSをエアドロップするヴァンパイア攻撃を行った
LooksRareが急激な成長をしてきた理由の一つに、OpenSeaに対するヴァンパイア攻撃を行ったことも考えられます。
ヴァンパイア攻撃とは、「すでに存在するプロジェクトを模倣して、従来よりも魅力的なサービスやインセンティブを提供し、既存ユーザーを奪う行為」を指しており、OpenSeaで一定期間の間に3ETH以上の取引をしたユーザーに対して、独自トークンLOOKSのエアドロップを行いました。
現在は暗号資産全体の下落相場に伴い価格を落としているLOOKSですが、上場後は約6.7ドルという最高価格を記録しており、一時期は大きな話題となったことで知られています。
また、OpenSeaではNFTの取引に対して一律2.5%の手数料を設定していますが、LooksRareではそれよりも安い2.0%の手数料としていることも、短期間でユーザーを獲得できた大きな要因と言えるでしょう。
独自のトークンであるLOOKSを発行している
上記でもご紹介しましたが、LooksRareではLOOKSという独自トークンを発行しています。
このLOOKSはOpenSeaユーザーに対してエアドロップされただけでなく、LooksRare公式サイトにてステーキングすることができ、2022年7月15日現在では55.82%というAPYが提供されています。
また、LooksRareではNFTを出品・購入することで、このLOOKSが報酬として支払われる仕組みも採用されており、プラットフォームを利用するだけでトークンを獲得できるのはユーザーにとって大きなインセンティブと言えるでしょう。
今後はLOOKSをLooksRareのコミュニティにおけるガバナンストークンとして活用していくとされており、これからの動向にも注目しておく必要があります。
LooksRareでNFTを購入する手順や使い方をわかりやすく解説
ここでは、LooksRareでNFTを購入する手順・使い方を初心者にもわかりやすく解説していきます。
これから少しでもLooksRareでNFTの取引をしてみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
暗号資産取引所でイーサリアム(ETH)を購入する
LooksRareでNFTを取引するためには、まず暗号資産取引所でイーサリアム(ETH)を購入する必要があります。
基本的にイーサリアムはどの暗号資産取引所でも取り扱いされていますが、まだ取引所のアカウントを持っていないという方は、日本円や暗号資産の送金を無料で行えるGMOコインが使いやすいでしょう。
GMOコインのアカウント作成が完了したら、日本円の入金を行い、イーサリアムを購入するようにしてください。
購入したイーサリアム(ETH)をMetaMaskに送金する
取引所でイーサリアムの購入ができたら、次にMetaMaskに取引したイーサリアムを送金していきます。
もし、まだMetaMaskのアカウントを作成していないという方は、MetaMask公式サイトにアクセスしてブラウザの拡張機能にダウンロードしておきましょう。
MetaMaskのアカウントが作成できたら、取引所からイーサリアムを送金していきます。
MetaMaskを起動させ、画面上部が「イーサリアムメインネット」になっていることを確認したら、赤枠で示した箇所をクリックして送金アドレスをコピーしてください。
コピーしたMetaMaskのアドレスを取引所の管理画面に貼り付け、イーサリアムの送金手続きを行いましょう。
また、コピーした送金アドレスを貼り付ける際に一文字でも異なった文字列を入力してしまうと送金する暗号資産を失うことなるので、送金手続きは注意して行うようにしてください。
LooksRare公式サイトにアクセスし、MetaMaskと接続する
イーサリアムが無事に送金できたら、LooksRare公式サイトにアクセスしてMetaMaskと接続します。
LooksRare公式サイトにアクセスし、まずは画面右上にある「Connect」をクリックします。
画面が切り替わるので、ここでは「MetaMask」を選択します。
クリックするとMetaMaskの画面が自動的に立ち上がるので、LooksRareへの接続を許可してください。
MetaMaskの接続ができたら利用規約の同意にチェックを入れ、「Let’s go」と書かれたボタンをクリックしましょう。
ここまで完了すれば、LooksRareでNFTを購入することができるようになります。
自分が欲しいNFTを検索し、購入手続きを進める
最後にLooksRareで自分が欲しいと思えるNFTを検索し、購入手続きを進めていきましょう。
NFT作品を検索する方法としては、画面右上の「Explore」でコレクション名や価格帯などからNFTを探すことが可能です。
また、「Collections」というカテゴリでは、LooksRareで取り扱いされているNFTの中でも取引ボリュームやフロア価格などから選出された人気のコレクションを探すことができます。
現在、LooksRareでどのようなNFTが人気なのか知りたい方は、「Collections」のページを一度確認してみることをおすすめします。
事前に知っておきたいLooksRareのデメリット・注意点
記事の最後に、LooksRareに関する注意点やデメリットをご紹介していきます。
LooksRareを利用する前に知っておきたい内容を解説していくので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
対応しているブロックチェーンが少ない
LooksRareのデメリットとして、イーサリアムブロックチェーン上のNFTしか取り扱いしていないことが挙げられます。
業界最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaもイーサリアムやポリゴン、ソラナなど合計4つのチェーンに対応しており、他にもマルチチェーン対応しているマーケットプレイスの数は増えてきています。
対応するブロックチェーンの数が少ないほど、購入できるNFTのバリエーションが少なくなるので、その点は事前に把握しておくようにしてください。
利用できる暗号資産ウォレットの種類が少ない
LooksRareは、利用できる暗号資産ウォレットの種類が少ないことも注意点として挙げられます。
2022年7月現在、LooksRareでは上記画像のように「MetaMask」もしくは「Coinbase Wallet」という2つの暗号資産ウォレットにのみ対応しています。
基本的にはMetaMaskを利用している方が多いとは思いますが、それ以外のウォレットを使用している場合は「WalletConnect」を利用して、LooksRareと接続する必要があるでしょう。
出品してもLOOKSの報酬を得られないNFTもある
LooksRareの特徴でも解説したように、LooksRareではNFTの出品や取引を行うことでLOOKSという独自トークンを獲得できるというメリットがあります。
しかし、どんなNFTを出品してもLOOKSを獲得できるというわけではなく、24時間の取引ボリュームランキング上位15位以内のNFTコレクションをはじめとした、LooksRareが規定しているeligible collectionsのみがトークンの配布対象となっているので注意が必要です。
ただ、NFTの購入に関しては特にLOOKS獲得の制限は設けられていないので、その点は安心してください。
NFTマーケットプレイスLooksRareと特徴や使い方まとめ
今回の記事では、短期間で急成長を遂げてきたNFTマーケットプレイスLooksRareの概要や特徴などを解説してきました。
ご紹介してきたように、LooksRareではOpenSeaユーザーに対するヴァンパイア攻撃を行うというマーケティング手法によって大きな注目を浴び、多くのユーザーを獲得してきた経緯があります。
ただし、それだけでなくOpenSeaより安い取引手数料を設定したり、独自トークンLOOKSのステーキングなど、ユーザーにとって魅力的なサービスを提供していると言えるでしょう。
現状はまだOpenSeaを超えたとは決して言えませんが、今後のLooksRareの動向には注目しておく必要があります。