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MagicEden(マジックエデン)の特徴や使い方を解説!Solanaチェーン基盤で要注目!

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2021年にデジタルアートをはじめ、ゲームアイテムやメタバース上の土地など様々なNFTが注目を浴び、その流れで多くのNFTマーケットプレイスが誕生しました。

NFTマーケットプレイスといえば、多くの方がOpenSeaを思い浮かべるのではないでしょうか。確かにOpenSeaは認知度が高く、取引量も最大規模のNFTマーケットプレイスです。

しかし、OpenSeaでの取引の際は、高額なガス代(Ethereumチェーンのガス代は高い)を支払う必要があります。また、トランザクションが混雑することによって待ち時間が長くなる点などもデメリットです。

このようなOpenSeaのデメリットを解消するNFTマーケットプレイスとして「MagicEden(マジックエデン)」が注目を浴びています。

そこで本記事では、MagicEdenの特徴や使い方、出品方法などをまとめました。
OpenSeaとの比較もしているので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

この記事の構成

MagicEden(マジックエデン)とは?5つの特徴を紹介!

MaginEden(マジックエデン)とは、Solanaチェーンを基盤とした、今話題のNFTマーケットプレイスです。

以下の表は、MagicEdenの概要についてまとめたものです。

NFTマーケットプレイス名 MagicEden(マジックエデン)
ブロックチェーン Solanaチェーン
取り扱っているNFTの種類 ・音楽

・デジタルアート

・P2Eゲームのアイテムなど

対応しているウォレット ・Phantom

・Solfare

・Exodus

・Slopeなど全13種類

取引手数料 2%

MagicEdenは、ガス代の安さや、一時期OpenSeaを上回った取引量の多さなどから、注目を集めています。

そんなMagicEdenには、以下のような5つの特徴があります。

  1. Solanaチェーンで最大規模のNFTマーケットプレイス
  2. P2E(Play to Earn)ゲーム用のNFTが豊富にそろっている
  3. 他のチェーンと比べてガス代(手数料)を安く抑えられる
  4. M2E(Move to Earn)STEPNのスニーカーも出品されている
  5. 大規模な資金調達を行なっている注目のNFTマーケットプレイス

特徴1:Solanaチェーンで最大規模のNFTマーケットプレイス

DappRadarによると、MagicEdenはSolanaチェーンで構築されたNFTマーケットプレイスの中で、最大規模を誇っています。

Solanaチェーン対応のNFTマーケットプレイスは、他にもOpenSeaやExchange Art、Solanartなどがあります。その中で「BALANCE(資産総額)」「USERS(ウォレットアドレスの数)」「VOLUME(流入総額)」のいずれの項目でも、突出しているのがMagicEdenです。

また、すべてのNFTマーケットプレイスと比較してみてもBALANCEで1位、USERSで1位、VOLUMEで1位とかなりの人気ぶりがうかがえます。
参照:Top Solana Marketplaces(DappRadar)

特徴2:P2E(Play to Earn)ゲーム用のNFTが豊富にそろっている

MagicEdenには、P2E(Play to Earn)ゲーム用のNFTが豊富にそろっているのも特徴のひとつです。

P2Eとは「稼ぐために遊ぶ」という意味で、ゲームを楽しみながら暗号資産(仮想通貨)やNFTを獲得できます。

MagicEdenでプレイできるゲームは「Eden Games」と呼ばれ、以下のゲームを含む35種類のゲームがプレイ可能です。(2022年7月時点)

  • Everseed
  • SkateX
  • DeFi Pirates
  • Mini Royale Nations

MagicEdenでは、数多くのP2Eゲーム用のNFTアイテムが手に入ります。

特徴3:他のチェーンと比べてガス代(手数料)を安く抑えられる

MagicEdenでは、他のチェーンのNFTマーケットプレイスと比べて、ガス代が圧倒的に安く抑えられます。これは、MagicEdenが注目されている要因の一つです。

Ethereumチェーンを基盤としているOpenSeaの場合、かなり高額なガス代が発生し、通常で数千円〜数万円、トランザクションが混雑する場合などは10万円以上かかります。

このガス代の高さは問題視されており「NFT本体の価格よりガス代が高い」「ガス代だけがかかって、NFTは購入できなかった」といった事例も起きています。

一方で、MagicEdenのガス代は数円〜数十円なので、NFT本体の価格に加えて、少しのガス代が掛かるだけです。

特徴4:M2E(Move to Earn)STEPNのスニーカーも出品されている

MagicEdenには、SolanaチェーンをベースにしたM2E(Move to Earn)ゲームの代表格「STEPN」のスニーカーも出品されています。

M2Eゲームとは、移動することで暗号資産を稼ぐゲームです。STEPNでは、はじめにNFTスニーカーを調達し、歩いたり走ったりすることで暗号資産(GST)を稼げます。

STEPNを始めるには、まず専用のNFTスニーカーを購入することが必須です。MagicEdenには、STEPN用のNFTスニーカーも出品されているので、ガス代を抑えつつ購入できます。

特徴5:大規模な資金調達を行なっている注目のNFTマーケットプレイス

MagicEdenは、多くの投資家から注目され、大規模な資金調達を行なっているNFTマーケットプレイスでもあります。

2022年6月には、1億3000万ドルのシリーズBの資金調達を行いました。シリーズBの資金調達には、エレクトリック・キャピタルやライドスピード・ベンチャー・パートナーズ、パラダイム、セコイヤなどの投資家が参加しています。

MagicEdenの企業評価額は16億ドル(2,180億円)に達しており、多くの投資家からの期待がかかっている、注目度の高いNFTマーケットプレイスです。

参照:ソラナのNFTマーケットプレイス「Magic Eden」、約177億円調達=報道

MagicEden(マジックエデン)の始め方・使い方を解説!

ここでは、MagicEden(マジックエデン)の始め方・使い方について解説します。以下に示す5ステップにしたがって進めてください。

  1. Solanaチェーン対応のウォレットを準備する
  2. 暗号資産(仮想通貨)のSOLを購入する
  3. PhantomウォレットにSOLを送金する
  4. PhantomウォレットをMagicEdenに接続する
  5. 購入するNFTを決めて購入手続きに進む

ステップ1:Solanaチェーン対応のウォレットを準備する

MagicEdenで取引を行うにあたって、Solanaチェーン対応のウォレットを準備する必要があります。

Solanaチェーンに対応しているウォレットで、MagicEdenでも使用可能なウォレットは、以下14種類です。

  1. Phantom
  2. Slope
  3. Exodus
  4. Solflare
  5. Sollet
  6. Torus
  7. Sollet(Extension)
  8. Clover
  9. Coin98
  10. Ledger
  11. Solong
  12. MathWallet
  13. Glow
  14. Spot

おすすめのウォレットは、Google Chromeの拡張機能とiOSアプリの両方に対応していて、UI的にも使いやすいPhantomです。

ここからはPhantomのインストール方法を、以下の5ステップで解説します。

  1. Chromeウェブストアで拡張機能Phantomをインストールする
  2. ウォレットを新規作成もしくはログインする
  3. パスワードを設定する
  4. シークレットリカバリーフレーズを保存する
  5. 秘密鍵をエクスポートする

Chromeウェブストアで拡張機能Phantomをインストールする

まずはChromeウェブストアで拡張機能のPhantomを追加しましょう。右上の「Chromeに追加」をクリックしてください。

続いて次のようなポップアップが表示されるので「拡張機能を追加」を選択します。

ウォレットを新規作成もしくはログインする

次に「新規ウォレットの作成」を選択し、ウォレットを作成します。

なお、既にPhantomのウォレットを持っている場合は「すでにウォレットを持っています」を選択してください。

パスワードを設定する

次に、ウォレットのロック解除のためのパスワードを設定します。

ウォレットを乗っ取られないためにも、複雑なパスワードにしましょう。

パスワードを設定したら「利用規約に同意します」にチェックを入れて「続行」をクリックします。

シークレットリカバリーフレーズを保存する

パスワードを設定すると、シークレットリカバリーフレーズが表示されます。

シークレットリカバリーフレーズは、ウォレットを復元する際に必要なものです。

これが流出すると、簡単にウォレットの中に入っている資産が盗まれるので、絶対に誰とも共有してはいけません。

オンライン上に保存する場合、ハッキングのリスクがあるので、紙にメモして厳重に管理しましょう。

「シークレットリカバリフレーズを保存しました」にチェックを入れて「続行」をクリックします。

ここまでの設定が完了すると、Chromeの拡張機能にPhantomが追加されます。

秘密鍵をエクスポートする

Chromeの拡張機能に追加されたPhantomをクリックすると、次のような画面が表示されるので、歯車マークの「設定」から「秘密鍵のエクスポート」を選択してください。

先ほど設定したパスワードを入力すると、秘密鍵が表示されます。

秘密鍵もシークレットリカバリーフレーズと同じく、ウォレットの復元やその他のウォレットへのインポートの際に必要になるので、厳重に管理してください。

ウェブやオンライン上に保存するのではなく、紙にメモして誰にも見られないようにしましょう。

ステップ2:暗号資産(仮想通貨)のSOLを購入する

Solana対応のウォレットが作成できたら、暗号資産SOLを購入します。

暗号資産SOLを購入できる国内暗号資産取引所は、FTX Japanのみです。(2022年7月時点)

FTX Japanでの口座開設方法や暗号資産の買い方、使い方などについては「日本国内の暗号資産取引所に口座を開設しよう!」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ3:PhantomウォレットにSOLを送金する

暗号資産SOLを購入したら、先ほど作成したPhantomウォレットに送金しましょう。

ここでPhantomウォレットのアドレスを間違えたまま送金してしまうと、購入した暗号資産を失う可能性があります。ウォレットアドレスを手打ちではなく、コピペするなど正確に入力しましょう。

ステップ4:PhantomウォレットをMagicEdenに接続する

Phantomウォレットに暗号資産SOLを送金したら、MagicEdenに接続しましょう。

MagicEden公式サイトの右上に表示されている「Connect Wallet」をクリックしてください。

次のような画面に切り替わるので、Phantomを選択すれば接続できます。

ステップ5:購入するNFTを決めて購入手続きに進む

最後に、購入するNFTを決めて、購入手続きを済ませましょう。

購入したいNFTの「Details」をクリックします。

次のような画面になるので、NFTの詳細について確認してください。

「すぐに買う」を選択した場合、表示されている価格で購入することができます。また、現在の価格よりも低い価格で購入したい場合は「オファー」を出すと、出品者と交渉が可能です。

MagicEden(マジックエデン)で出品する方法を解説!

MagicEden(マジックエデン)でNFTを出品する方法は、以下の3ステップです。

  1. 出品したいNFTをマイページから選択する
  2. 自作する場合は画像や動画を作成する
  3. 作品情報を入力し出品を完了させる

なお、NFTを出品するには、ウォレットとMagicEdenを接続しておく必要があります。

ステップ1:出品したいNFTをマイページから選択する

まず、サイト上部のアカウントのタブから「Sell」をクリックします。

Phantomウォレットに入っているNFTが表示されているので、出品したいNFTを選択します。

ステップ2:自作する場合は画像や動画を作成する

補足として、MagicEdenなどで購入したNFTを出品するだけでなく、自作したNFTを販売することもできます。その場合、画像や動画、音楽などを作成しましょう。

NFT特有のファイルがあるわけではないので、どんな形式でも支障はありません。

ただし、著作権関連のトラブルを避けるために、必ずオリジナルの作品を準備するようにしてください。

ステップ3:作品情報を入力し出品を完了させる

出品したいNFT、もしくは自作したNFTを選択したら、出品方法と価格を決めましょう。

出品方法には「固定価格」と「オークション」の2種類があります。

なお、オークション形式で出品する場合、オークションの開始日時や開催期間、最低落札金額の設定が必要です。

MagicEden(マジックエデン)を使うときの注意点

MagicEden(マジックエデン)を使うときには、以下の3点に注意しましょう。

  1. ガス代にかかるSOLを準備しておく必要がある
  2. サービス自体は日本語対応していない
  3. OpenSeaに比べると作品数は少ない

注意点1:ガス代にかかるSOLを準備しておく必要がある

NFTを購入・出品する際は、他のマーケットプレイスと同じく、MagicEdenでもガス代がかかります。

また、売買が成立すると、取引金額の2%が取引手数料として発生します。

そのため、ガス代と取引手数料にかかるSOLを準備した上で、MagicEdenで取引するようにしましょう。

ただし、ガス代や取引手数料がかかるといっても、その他のNFTマーケットプレイスと比べるとかなり良心的な価格です。

注意点2:サービス自体は日本語対応していない

MagicEden公式サイトでは、画面右上のタブから言語を選択することができますが、完全には日本語に対応していません。

言語設定を日本語にしても、ほとんど英語表記で、ごく一部の表記が日本語になる程度です。

MagicEdenをはじめ、海外のNFTマーケットプレイスは日本語に対応していることが少ないため、DeepLGoogle翻訳を活用し、英語で情報収集する必要があります。

注意点3:OpenSeaに比べると作品数は少ない

大手NFTマーケットプレイスOpenSeaと比べると、MagicEdenの作品数はまだまだ少ないです。

作品数を比較してみると、MagicEdenは約7,000種類、OpenSeaは約200万種類と、300倍近くの差があります。(2022年7月現在)

このように作品数が少ないので、OpenSeaを利用するクリエイターのほうが多く、二次流通量もOpenSeaには及びません。

MagicEden(マジックエデン)の特徴や使い方を解説!:まとめ

本記事では、今話題のNFTマーケットプレイス「MagicEden(マジックエデン)」の特徴や使い方について解説しました。記事の要点をまとめると、以下のとおりです。

  • Solanaチェーンで最大規模のNFTマーケットプレイス
  • Ethereumチェーンよりもガス代が安い
  • P2E(Play to Earn)やM2E(Move to Earn)のアイテムが豊富
  • 大企業も注目している話題のNFTマーケットプレイス

MagicEdenは、最近誕生したNFTマーケットプレイスのため日本語に対応していないことや、作品数が少ないことがデメリットです。

しかし、大規模な資金調達を行ったり、NFTマーケットプレイスのランキングで上位に食い込んだりするなど勢いを増しているので、今後さらに発展することが予想できます。

本記事を参考に、MagicEdenでの取引を始めてみてはいかがでしょうか。

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Web3.0ジャンル専門のフリーランスWebライターとして活動中。ビットコインをはじめとする暗号資産、および国内・国外のさまざまなNFTを保有。暗号資産やブロックチェーン、NFTなどを「とことん分かりやすく」解説するのがモットー。多くの人がWeb3.0に興味を持つきっかけとなるような記事を書いている。
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