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今話題のCLONE X(クローンエックス)とは?現代アーティスト村上隆とコラボしたNFTを徹底解説

解説系記事

数あるNFTコレクションの中でも、CLONE X(クローンエックス)というNFTプロジェクトが現在大きな話題となっています。

CLONE Xは、NFTファッションを手がけるブランドとして有名な「RTFKT(アーティファクト)」と、現代アーティストの村上隆がコラボしているプロジェクトとなっており、その開発メンバーの豪華さから大きく期待されているNFTコレクションの一つです。

この記事では、そんなCLONE Xの特徴や保有するメリット、また今後の展望などを解説していくので、気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。

CLONE X(クローンエックス)とはどんなNFTコレクションなの?

まずは、CLONE X(クローンエックス)とはどのようなNFTコレクションなのか?という概要について確認していきましょう。

NFTブランド「RTFKT」と村上隆がコラボしたNFTコレクション

冒頭でも少し触れたように、CLONE Xはメタバースで使用するNFTファッションの開発を手がける「RTFKT(アーティファクト)」と、現代美術家として名高い村上隆がコラボして開発されたNFTコレクションです。

RTFKTはスニーカーNFTを中心にメタバースで使用するデジタルファッションを開発している企業であり、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでも非常に高額な価格帯で取引されていることで知られていますよね。

また、RTFKTは2021年12月に世界的なスポーツブランドであるNIKE(ナイキ)に買収されており、それに伴う期待感からCLONE Xへの注目度もさらに増している状況と言えるでしょう。

そんなRTFKTとコラボしているのが現代美術家として有名な村上隆であり、CLONE Xは各分野の一流達が協働して生み出されたNFTコレクションと言うことができます。

OpenSeaの取引高でも上位にランキングされるなど、非常に人気が高い

そんなCLONE Xですが、OpenSeaの取引高ランキングでも常に上位にランクインしており、非常に人気が高いNFTコレクションであることでも知られています。

2022年7月現在、OpenSeaの過去全ての取引高ランキングにおいても第8位に位置しており、その人気の高さがよくわかるのではないでしょうか?

現在、暗号資産業界全体が下落していることによりfloor priceは下降していますが、過去には1体30ETH近い価格を記録していることからも、その期待感の高さを実感することができます。

CLONE X(クローンエックス)の特徴や作られたコンセプト

次に、CLONE Xが作られたコンセプトや、その特徴について解説していきます。

CLONE Xの特徴の一つである、DNAによるレアリティや希少性の違いなどもご紹介していくので、詳しく確認していきましょう。

CLONE X(クローンエックス)のコンセプトや作品の背景

公式サイトでも記載されている通り、CLONE Xは以下のコンセプトで作られたNFTプロジェクトとなっています。

【原文】
CLONE X Corp was founded by three extraterrestrials who came from the planet of Orbitar in the Draco constellation. These interplanetary tourists have come to accelerate our evolution towards an immaterial existence. They plan to transfer all human consciousness into advanced clone forms to create the ultimate Metaverse.

In this advanced civilization, humans no longer reside in an organic form but are instead represented by their digital CloneX avatars. This ground breaking technology has revolutionized Homo sapiens’s ability to self-express themselves through customizable avatar identities. This development also allows Clones to travel across galaxies and expand our civilization into new galaxies and simulations.

【翻訳】
CLONE X Corpは、ドラコ座のオービタル星からやってきた3人の地球外生命体によって設立されました。彼らは、非物質的存在への進化を加速させるためにすべての人間の意識を高度なクローン形態に移し、究極のメタバースを創造することを計画しています。

この高度な文明では、人間はもはや有機的な形態ではなく、デジタルなCloneXアバターによって存在しています。この画期的なテクノロジーは、カスタマイズ可能なアバターアイデンティティを通じて、ホモサピエンスの自己表現能力に革命を起こしました。この技術により、クローンは銀河系を旅し、新しい銀河やシミュレーションに文明を広げることができるようになりました。

引用元:RTFKT: CLONEX NFT AVATARS

上記のように、CLONE Xは地球外生命体によって設立された「CLONE X Corp」によって、人間を有機的ではなく非物質的な存在に進化させ、究極のメタバースを創り上げるという設定で作られたプロジェクトとなっています。

こういった壮大なコンセプトを知ることで、なぜCLONE Xのキャラクターがあのような斬新なクローンのデザインを採用しているのかがよくわかりますよね。

9種類のDNAによってレアリティや希少性が異なる

CLONE Xのクローンには、以下のように9種類のDNAが設定されています。

それぞれのDNAによって発行されている数量が異なるため、レアリティや希少性が大きく異なるということは知っておく必要があるでしょう。

  • Human:人間
  • Robot:ロボット
  • Demon:悪魔
  • Angel:天使
  • Reptile:爬虫類
  • Undead:ゾンビ
  • Alien:エイリアン
  • Murakami:村上(小文字)
  • MURAKAMI:村上(大文字)

上記の中でも、特に発行数量が少ないAlien(エイリアン)やMurakami(村上)は希少価値が高く、高値で取引される傾向にあります。

画像引用元:OpenSea

CLONE Xの中でも、289ETH(当時約1億2,800万円)という過去最高額で取引された「CloneX #15920」も小文字のMurakamiのDNAとなっており、それだけ希少性が高いNFTは驚くような価格帯で取引がされています。

CLONE X(クローンエックス)を所有するメリットや今後の展望

記事の最後に、CLONE Xを所有するメリットや、今後の展望についてご紹介していきます。

今後、CLONE Xの保有や取引を検討している方は、ぜひ事前に確認しておくようにしてください。

様々なメタバースでCLONE Xを使用できるようになる

RTFKTでは、CLONE Xを様々なメタバース空間でアバターとして使用できる計画を進めています。

実際に公式サイトのロードマップでも示されているように、2022年7月5日にNFT保有者に対してプラットフォーム間を跨ってでも使用できるCLONE Xの3Dファイルを配布しています。

RTFKTが「Clone X」を3Dファイル化

NFTファッションブランド「RTFKT Studios(アーティファクト・スタジオ)」のメタバースアバタープロジェクト「Clone X(クローンエックス)」が、アバターの3Dファイルを全ホルダーに配布したことが7月5日分かった。

この3Dファイルは、RTFKTのチームが「Clone X」を全て手作業でモデリングし、フル3D化したものとなっている。「Clone X」のホルダーは、3DCG制作ツール「ブレンダー(Blender)」や、ゲームエンジン「アンリアルエンジン(Unreal Engine)」などを使用して、独自コンテンツを制作できるとのことだ。なおこの3Dファイルは、「Clone X」のホルダーだけが利用できる。

引用元:RTFKT「Clone X」がアバターの3Dファイル配布、クリエイターエコノミー実現へ

今後、より一層メタバースというものが一般化することにより、アバターとして使用できるCLONE Xの価値が高まることは十分に考えられます。

アバターを自由にカスタマイズできる

CLONE Xは、将来的にRTFKTが開発するNFTファッションアイテムなどを使用し、自由にアバターをカスタマイズできる予定となっています。

特にRTFKTは自社で多くのデジタルファッションアイテムを開発していることに加え、過去にCryptoPunksとコラボしたNFTスニーカーも発表しているなど、将来的には様々なカスタマイズを行うことができるでしょう。

画像引用元:RTFKT Puunks Project

また2022年7月6日、RTFKTはCLONE Xホルダーに対して、商用利用権を付与することを発表しました。

【原文】
Nike-owned RTFKT, pronounced “artifact,” is giving commercial rights to CloneX NFT holders, in a move which will allow owners to create derivative projects, mint fan art and make and sell merchandise featuring their avatar.

【翻訳】
ナイキが所有するRTFKTは、CloneXのNFT保有者に商業的権利を与え、所有者が派生プロジェクトやファンアート、アバターをフィーチャーした商品を製造・販売できるようにしました。

引用元:Nike-owned RTFKT grants CloneX holders commercial rights to NFTs

この発表によって、今後ユーザーがCLONE Xを利用して様々なプロジェクトの立ち上げや、メタバース上で使用するアバターなどを自由に作成することが可能となっています。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)のゲームの中でも使用できる

ここまで解説してきた内容と関係していますが、2022年2月にRTFKTはブロックチェーンゲームの中でも非常に有名な「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」との提携を発表しています。

この提携によって、NFT保有者はThe Sandboxのメタバース内でボクセルアート化されたCLONE Xのアバターを使用することが可能となりました。

また、RTFKTが保有するスニーカーなどのNFTファッションアイテムに関しても、The Sandbox内で利用できるように進めていくようですね。

今後、The Sandbox以外にも様々なメタバースプロジェクトと提携することで、CLONE Xをアバターとして利用できる場所が増加していくでしょう。

CLONE X(クローンエックス)の特徴や今後の展望まとめ

ということで、今回はNFTファッションブランドのRTFKTと、現代アーティストの村上隆がコラボしたCLONE X(クローンエックス)についてご紹介してきました。

CLONE XはOpenSeaでの取引高ランキングでも常に上位に位置しており、世界的に見ても人気が高いNFTコレクションの一つとして知られています。

また、プロジェクトの開発を行うRTFKTをNIKE(ナイキ)が買収したことからも、今後CLONE Xを使ってどのような取り組みを行っていくのかは注目しておく必要があるでしょう。

GM

gm

2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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