NFTのデジタル作品をフィジカルな作品にして展示を行う「GASHO2.0」。
これまでも様々なコラボレーションを行っており、更にイベントへの出展も増え続けているその魅力を解説していきます。
この記事の構成
GASHO2.0とMEGAMIコレボレーションイベントについて
GASHO2.0とMEGAMIがコラボレーションした展示会が、東京・原宿で開催されることが決まりましたので紹介します。
今回の展示はMEGAMI製品のみの展示となり、MEGAMIの関係者はもちろんのこと、多方面からとても注目されています。
イベント概要
- 名称:GASHO2.0×MAGAMIアートボード
- 開催スケジュール:2022年9月23日(金)~25日(日)
- 場所:原宿ウルトラスーパーニューギャラリー
9月24日にはホルダー限定のパーティーも開催される予定です。
イベント(展示)の参加方法
GASHO2.0の特設サイト(2022年8月7日で終了)にてMEGAMIの2.5Dアートボードを購入すると、その2.5Dアートがギャラリーに展示されます。
アートボードの購入費用は1枚$450相当のETHですが、$140分はMEGAMI側が負担するので購入者が支払う金額は$310相当のETHになります。
作品サイズは161mm×161mm限定で、購入したアートボードは展示会終了後、オーナーの元に返却されます。
今回アートボードを購入して展示されたオーナーには下記の特典が用意される予定です。
- 展示対象者に限定NFTのプレゼント
- アートボードの裏面にさいとうなおき氏の直筆サイン
- イベント限定Tシャツをプレゼント
- MEGAMI特製ステッカープレゼント
GASHO2.0について
GASHO2.0について紹介していきます。
GASHO2.0の概要
GASHO2.0はNFTレリーフペインティング技術を使用し、NFTのデジタルアートをリアルアートの作品に仕上げるプロジェクトです。
NFTレリーフペインティングとは日本の職人による伝統的な塗装技術で、高級ホテルの内装などに使用される2.5Dレリーフペインティング手法のことを言います。
この技術により、デジタルアートを2.5Dの立体的でリアルな芸術作品に仕上げ、世界に一つだけの貴重な芸術作品に生まれ変わらせることができます。
レリーフペインティングの依頼方法
依頼方法はとても簡単です。
- MetaMaskを接続
- 依頼したいNFTを選択
- サイズを以下から選択
- XS:161×161(mm)または161×227(mm)
- S:300×300(mm)または300×400(mm)
- M:500×500(mm)または500×700(mm)
- ETHで決済して完了
なお、2.5Dレリーフペインティングは全て手作業で行うため、納期は1〜2ヶ月程度かかります。
さらに現在は依頼が多くて、通常の納期より余計にかかってしまう可能性もあるようなので依頼する際は公式サイトにて確認が必要です。
最近のイベントなどの活動状況
2022年はNFTのフィジカルでのイベントや展示が多数開催されており、そのほとんどに参加していますので、そのいくつかを紹介します。
NFT Art Tokyo
2022年6月28日に開催された「NFT Art Tokyo」に出展しました。
渋谷のTRUNK HOTELでの開催で、300人程度のキャパシティに対して2,000人程度が来場して大変な盛り上がりを見せたイベントでした。
GASHO2.0の展示は撮影スポットになっていたようで、たくさんの写真がTwitterにアップされていましたので一部を紹介します。
(引用元:https://twitter.com/owlman_nft/status/1541785203127238656?s=20&t=Jv8D9trg18Svggy2vJltxA)
(引用元:https://twitter.com/rk_CCs/status/1541761483695988739?s=20&t=Jv8D9trg18Svggy2vJltxA)
IVS CRYPTO NAHA
2022年7月6日〜8日に開催された「IVS Crypto NAHA」にも様々なアーティストをレリーフした作品群がホテルコレクティブに展示されました。
(引用元:https://twitter.com/IVS_Official/status/1544646244945231872)
さらに、オークションも開催され、GASHO2.0の圧倒的な存在感が際立っていました。
(引用元:https://twitter.com/GASHO_2_0/status/1544682067375431680?s=20&t=Jv8D9trg18Svggy2vJltxA)
(引用元:https://twitter.com/GASHO_2_0/status/1545228543528816640?s=20&t=Jv8D9trg18Svggy2vJltxA)
その他のイベント出展
- 2022年7月6日~18日 「Japan Blockchain Week 2022」
- 2022年7月12日 「Tokyo YACHT PARTY(BAYC/MAYCホルダーの船上イベント)」
- 2022年7月15日 「Web3 Conference Tokyo Vol.2」
「GASHO Creators Program」の発足
2022年8月16日、NFTクリエイターへの支援とコレクターの価値向上を目的として「GASHO Creators Program」を発足させました。
支援内容は以下の通りです。
- パートナークリエイター作品の落札者向けに、GASHO2.0の2.5Dアート(XSサイズ)を制作
- 2.5Dアートに関わる費用(制作・額装・配送)はすべてGASHOで負担
- 長期にわたり定期的な継続支援を予定
- 国内・海外問わずイベントや展示会への参加や招待
パートナークリエイター
現時点で確定している初期パートナークリエイターは以下の通り
- さいとうなおき(@_NaokiSaito)さん
- つるしまたつみ(@tsuru_oden)さん
- どげざちゃん(@0TL_)さん
- HANI HAYA(@HanbenP)さん
- Sashimi(@ssm_a_u)さん
- mae(@mae_1031_)さん
この他にも、参加していただくクリエイターを増やすために公募を行っております。
GASHO2.0の2.5Dレリーフペインティング技術が、クリエイター、ホルダー双方に更なるNFTの価値向上を実現させる素晴らしいプログラムになりそうです。
MEGAMIについて
(引用元:https://www.megami.io/)
「ポケットモンスター」「ポケモンカードゲーム」のキャラクターデザインを手掛け「ポケモン
カード公認イラストレーター」として活動している「さいとうなおき」氏が率いるNFTプロジェクトチームです。
MEGAMIの概要
- 発行総数:10,000(完売済み)
- リリース:2022年7月16日
- チェーン:イーサリアムメインネット
- NFT規格:ERC-721
- ロイヤリティ:3%
MEGMAMIの特徴
さいとうなおき氏は、現在までに「GESTURES」「BRILIANT」というNFT作品を発表しており、「MEGAMI」は3つ目のNFT作品になり、元になっている数十枚のイラストを作成した後、プログラムで自動生成するジェネレーティブNFTです。
プレセールでのNFT販売方法が注目される
2022年7月16日に行われたプレセールでは、事前に10,000体の作品を公開し、プレセール当日時点で9,527点のNFTをコミュニティである潜在ホルダーにMIntlist(NFTをもらえる権利)の配布をしました。
プレセールでは9,550点の作品を配布する予定だったため、この時点で全員が購入できる状態になっており、ホルダーにとってはとても満足のいくプレセールになりました。
通常のプレセールのような場合、一般的なプロジェクトではNFTをランダムに配布し、購入後に初めて自分が取得できたNFTが判明するような販売形式をとっています。
しかし、MEGAMIではそのような方法をとらず、全てのNFTを事前に公開し、ホルダーはプレセール時に自分の好きなNFTをミントすることができる方法を取り、ホルダーに対して公平感と満足感を与えた画期的な方法として大きな注目を浴びることになりました。
NFTの商用利用
MEGAMIが他のNFTプロジェクトと決定的な違いでもある最大の特徴は、一定のルールの範囲内であれば商用利用を認めているということです。
つまり、MEGAMIのホルダーは自身の保有しているNFTのTシャツやグッズを作成・販売し利益をあげることを認めているのです。
ここからその内容についての詳細を解説していきます。
MEGAMI Art Licenseアートライセンス
MEGAMIのNFTホルダーは500万ドルまでの商用利用を許可しており、その定義を定めたのが「MEGAMI Art License」です。
MEGAMIでは、NFTを作成することはもちろん、保有することも創作活動であり一種の自己表現と捉えています。
MEGAMI Art Licenseは、NFT作成者の権利を定義したもので、NFT所有者の権利と保護を明確にし、クリエイターとNFTホルダー、非ホルダーも含めたコミュニティ双方のために作成されました。
基本ルール
基本ルールとして以下の項目が記載されています。
- MEGAMIコンテンツを使用する場合は、アートワークの作成者を尊重しそれらのコンテンツに適切なクレジットを示す必要があります。
- MEGAMINFTの派生作品を歓迎します。
- 商用利用も一定のルールに基づき許可されています。
NFTホルダーの権利
NFTホルダーは所有しているNFTに対して、次のアクティビティを自由に行うことができます。
- あらゆるメディアやプラットフォームでのコピー、もしくは共有。(MEGAMIクレジットが必要)
- 累積収益が500万ドルまでの商用、非商用目的の二次的著作物の作成、リミックスまたは修正の許可。なおその場合、オリジナル作品をそのまま使用することが可能。
非NFT保有者の権利
MEGAMI NFTの非保有者は、以下の制限の範囲で活動を行うことを認められています。
- あらゆるメディアやプラットフォームでのコピー、もしくは共有。(MEGAMIクレジットが必要)
- 累積収益が200万ドルまでの商用、非商用目的の二次的著作物の作成が可能。
- ただし、非保有者についてはオリジナル作品を使用することは不可。
派生作品の例
- イラスト
- コミック
- 書籍
- 動画
- フィギア
- コスプレ
などの制作及び展示。
二次創作禁止事項
二次創作については禁止事項も定めていますので一部を紹介します。
- MEGAMIのイメージを逸脱し、作品の名誉を毀損する内容。
- 公序良俗に反する内容、またはいかなる形であれ差別的な内容。
- NFT非保有者について、オリジナルのNFT作品を直接コピー、スキャンなどを行い、そのまま使用したクリエイティブ性が全くないコンテンツ。
- NFT保有者が自己所有のNFTを使用する場合を除く。
クレジット方法
MEGAMIの二次創作などの派生作品についてはクレジットが必要になりますので、その方法を紹介します。
- MEGAMIの派生作品をNFTとして公開する場合、作品そのものにクレジットを含める必要はなく、説明セクションなどにクレジットを表記する。
- NFT以外の作品などについては、視聴者や購入者が見やすい場所にクレジット表記を行う。
今まで紹介したものはMEGAMI公式サイトの一部を紹介したものですので、詳細のルールなどについては公式サイトをご参照ください。
まとめ
GASHO2.0もMEGAMIも比較的新しいプロジェクトですが、どちらも様々なイベントで大きく注目されています。
MEGAMIの二次創作の権利に関する考え方と、GASHO2.0のデジタルとフィジカルが融合した技術はとても相性が良く、今後も注目のプロジェクトです。