現在、暗号資産(仮想通貨)の取引を行っている多くの方は、CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)というサイトを利用したことがあるのではないでしょうか?
CoinMarketCapは、様々な暗号資産の価格やチャート、時価総額ランキングなどを確認できる機能があり、世界で最も利用されている価格追跡サイトとして知られています。
この記事では、そんなCoinMarketCapの概要や特徴、基本的な見方・使い方などを徹底網羅して解説していきます。
実際のスクリーンショットなどもあわせてわかりやすくご紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の構成
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)とは?
まずは、CoinMarketCapがどういったサイトなのか?という概要・特徴について確認していきましょう。
暗号資産の価格・取引高・時価総額ランキングなどを確認できる世界最大級のサイト
画像引用元:CoinMarketCap
CoinMarketCapは、暗号資産の価格や取引高、時価総額ランキングなどを確認できる世界最大級の価格追跡サイトです。
MarketCapとは「Market Capitalization」という日本語で「時価総額」を意味する言葉の略語となっており、その名前の通り、暗号資産の時価総額をチェックできるサイトと理解すればよいでしょう。
2013年5月にBrandon Chez氏によって設立された歴史のあるサイトであり、現在ではBloombergやCNBCといった大手のテレビ局でも引用されるほど、大きな成長を遂げています。
2020年4月に世界最大の暗号資産取引所であるBinance(バイナンス)によって買収
そんなCoinMarketCapですが、2020年4月に世界最大の暗号資産取引所として知られるBinance(バイナンス)によって買収されました。
しかし、買収されてからも、サイトの運営はあくまで親会社からは独立した形で行われているとのことです。
また、業界最大手のBinanceの傘下に入ったことでより広範囲な情報の取得が可能となっており、提供するサービスの向上という点では非常によい買収だったと言えるのではないでしょうか。
スマホで使えるアプリもリリースされている
CoinMarketCapは、スマホで使用できるアプリもリリースされています。
非常に使い勝手もよく、iPhone・Androidの両方に対応しているので、普段からよく暗号資産の相場をチェックしている方はインストールしておいて損はないでしょう。
日本語および日本円の表示ができるので使いやすい
CoinMarketCapの特徴として、日本語および日本円の表示ができることも挙げられるでしょう。
言語の変更は、上記の画像のようにサイトの上部にて簡単に行うことができます。
また、サイト内での表示通貨も日本円に変更することが可能となっています。
日本円などの法定通貨以外にも、ビットコインをはじめとした暗号資産を表示通貨に設定できるので、自分が使いやすい表示形式に変更できるのはメリットと言えるでしょう。
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)の登録〜ログインまでの手順
ここでは、CoinMarketCapのアカウント登録からログインまでの手順を解説していきます。
アカウントの登録手続きをしなくてもサイト自体は利用できますが、アカウントを登録しておくことで後にご紹介する「ウォッチリスト」や「ポートフォリオ」の機能を使用することが可能となります。
まだアカウントを登録していない方は、ぜひご紹介する手順通りに登録を進めてみてください。
CoinMarketCapにアクセスして「登録」をクリックする
アカウント登録を進めるために、まずはCoinMarketCap公式サイトにアクセスします。
アクセスできたら、画面右上にある「登録」のボタンをクリックしてください。
メールアドレス・パスワードを入力し、画面に沿って登録を完了させる
画面が切り替わるので、メールアドレス・パスワードを入力して「アカウントを作成する」をクリックしましょう。
なお、パスワードの下にあるボックスにチェックを入れておくと、登録メールアドレスに最新情報が届くように設定することができます。
次にbot対策の画面が表示されるので、正しい画像を選択して「Next」をクリックします。
先ほど登録用に入力したメールアドレスに認証コードが送付されているので、コピーしてください。
再びCoinMarketCapの画面に戻り、メールからコピーした認証コードを貼り付けましょう。
これでアカウント登録が完了したので、「Next step」をクリックします。
ここでは、自分のアカウントのアバターとなる画像やニックネームを設定していきます。
選択・入力が完了したら、「Save and get your gift」をクリックしましょう。
以上で、CoinMarketCapの登録手続きは完了です。
アカウントを作成しておくことでより便利にサイトを活用できるので、この機会に登録手続きを進めておきましょう。
【補足】BinanceのアカウントもしくはMetaMaskでも登録できる
上記の手順では、メールアドレス・パスワードを使った登録方法をご紹介しましたが、BinanceのアカウントもしくはMetaMaskでも登録することができます。
「Continue with Binance」をクリックすれば、Binanceのアカウントでログインできるので、すでにBinanceのアカウントを持っている方はこちらの方法で登録手続きをするのも便利でしょう。
また「Continue with Wallet」を選択すると、MetaMaskもしくはWallet Connectで登録することも可能です。
ぜひ自分にあった方法で、CoinMarketCapの登録を進めてみてください。
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)の基本的な見方・使い方
次に、CoinMarketCapの基本的な機能の見方・使い方をご紹介していきます。
CoinMarketCapで利用できる機能をまだあまり把握できていないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
全ての暗号資産の時価総額ランキングを確認する
CoinMarketCapの基本的な機能として、トップページにて全ての暗号資産の時価総額ランキングを確認することができます。
また、上記の赤枠で示した各項目をクリックすると「7日間での価格の変動率」や「24時間の取引高」などで並べ替えをすることも可能です。
そのタイミングでの市場のトレンドなどをいち早く確認することができるので、ぜひ活用してみてください。
個別の暗号資産の価格・チャート・概要・取引できる取引所などを確認する
CoinMarketCapでは、個別の暗号資産の価格やチャートなどを確認できるページも用意されています。
暗号資産の個別ページでは確認できる情報が多いので、ここでは基本的な機能に絞って確認していきましょう。
価格や時価総額、その他各種情報を確認する
各暗号資産の個別ページを確認するためには、先ほどの時価総額ランキングから該当する暗号資産をクリックします。
今回は例として、Ethereum(イーサリアム)の個別ページを確認していきましょう。
画面が切り替わると、上記の画像のようにEthereumの現在の価格や時価総額、24時間の取引ボリュームなどの基本情報を確認することができます。
上記の赤枠で示した箇所では、公式サイトやブロックチェーン上の取引を確認できるエクスプローラー、ホワイトペーパーなどのリンクが掲載されています。
また、コントラクトアドレスも確認できるので、もしMetaMaskなどに新たに暗号資産を表示させたい場合は、ここからコピーすることが可能です。
ここ最近の暗号資産市場では、各プロジェクトの公式サイトに見せかけた偽サイトに誘導するようなスキャムも横行しているので、そういった詐欺を未然に防ぐためにもCoinMarketCapに掲載されているリンクからアクセスするのが安全と言えるでしょう。
「概要」でチャートや暗号資産の基本情報を確認する
個別ページの「概要」では、暗号資産のチャートをチェックすることができます。
表示する期間を変えることもできますし、ロウソク足チャートに変更すればTradingViewのチャートに切り替わり、簡単なテクニカル分析をすることも可能です。
また、画面を下にスクロールすれば、各暗号資産の基本情報も記載されています。
情報量は各ページによっても異なりますが、各暗号資産の歴史や創設者、特徴などが詳しく解説されているので、ざっくりとした概要を掴みたい方はぜひ確認してみてください。
「市場」で取引できる取引所を確認する
「市場」のページに切り替えると、暗号資産を取引できる取引所の一覧を確認することができます。
該当の暗号資産がどの取引所で売買できるのか知りたい方は、こちらのページをチェックしてみてください。
「ニュース」で暗号資産に関する最新情報を確認する
「ニュース」のページでは、各暗号資産に関連する最新情報の記事を一覧で表示してくれています。
海外の主要メディアの記事をまとめてチェックできるので、最新のトレンドを確認したい際には活用できるでしょう。
また、赤枠で示した箇所のタブを切り替えることで、CoinMarketCapが運営する「Alexandria」という暗号資産サイトの記事のみを表示させることなども可能です。
新しくサイトに登録された暗号資産を確認する
CoinMarketCapでは、新しくサイトに登録された新規発行の暗号資産を確認できる機能があります。
確認するためには、トップページの「仮想通貨」→「最近追加されたコイン」の順番にクリックしてください。
画面が切り替わり、新しく登録された暗号資産が一覧で表示されます。
もし、新規で上場した通貨などを確認したい方は、ここでチェックするとよいでしょう。
暗号資産は日々新しいものが次々と発行されていることから、全ての銘柄を完璧に網羅しているわけではないことは把握しておいてください。
DeFiやNFTなどカテゴリー別に暗号資産を確認する
次にDeFiやNFTといったカテゴリー別に、関連する暗号資産銘柄をチェックする方法をご紹介していきます。
まずは、トップページから「仮想通貨」→「カテゴリー」を選択してください。
画面が切り替わり、カテゴリーが一覧で表示されます。
上記の赤枠で示しているように、よく使われるカテゴリーはヘッダー部分に表示されています。
「DeFi」をクリックすると、DeFiに関連する銘柄を時価総額ランキング順に表示させることができます。
ここでも「24時間以内の取引高」などで並び替えをすることができるので、ぜひ活用してみてください。
また、他のカテゴリーの暗号資産銘柄を確認したい場合は、画面を下にスクロールして探すことが可能です。
今回は例として、「Stablecoin(ステーブルコイン)」をクリックしてみましょう。
先ほどの「DeFi」のページと同じように、CoinMarketCapに登録されているステーブルコインの銘柄を一覧で表示させることができます。
2022年9月22日現在、CoinMarketCapでは167種類ものカテゴリーが登録されているので、ぜひ様々なカテゴリーごとに暗号資産をチェックしてみてはいかがでしょうか?
直近で値上がり・値下がりした暗号資産を確認する
CoinMarketCapでは、直近で大きく値上がり・値下がりした暗号資産を確認することも可能です。
「仮想通貨」→「値上がり/値下がりした銘柄」の順番でクリックしましょう。
画面が切り替わり、24時間で値上がり・値下がりした暗号資産が同時に表示されます。
直近で大きなボラティリティが発生している銘柄を確認したい方は、活用してみてはいかがでしょうか。
取引所のランキングや取引高を確認する
CoinMarketCapは、暗号資産だけでなく取引所ランキングを確認できる機能も提供しています。
まずは、トップページから「取引所」をクリックしましょう。
画面が切り替わると、暗号資産取引所のスポット(現物)取引でのランキングが表示されます。
このランキングは「取引高」「流動性」「取り扱う暗号資産の種類」などによって算出された信頼性の高いスコアをもとにランク付けされていますが、あくまでCoinMarketCapの独自のランキングであることを知っておきましょう。
また、赤枠で示したタブを切り替えることで、デリバティブやDEX(分散型取引所)などのランキングを表示させることもできます。
これから暗号資産取引所にアカウントを新しく作成していきたいと考えている方には、非常に参考になる情報と言えるでしょう。
お気に入りの暗号資産をウォッチリストに追加する
次に、お気に入りの暗号資産をまとめて登録できるウォッチリストの使い方を確認していきます。
ここまででもご紹介しましたが、ウォッチリストを利用するためにはCoinMarketCapのアカウントを作成する必要があるので、まだの方は先に登録手続きを完了させてください。
ウォッチリストに追加する方法は非常に簡単であり、追加したい暗号資産の「星マーク」をクリックするだけとなっています。
また、上記の画像では「暗号資産の個別ページ」を例にしていますが、「全暗号資産のランキングページ」でもウォッチリストに追加することができます。
ウォッチリストに登録した暗号資産を確認するためには、トップページの「ウォッチリスト」をクリックしましょう。
上記のようにウォッチリストに登録することで、お気に入りの暗号資産のみをまとめて表示することができます。
毎回、確認したい暗号資産を検索する必要がなくなるので、ぜひ利用することをおすすめします。
また、CoinMarketCapのスマホアプリを利用している場合、ウォッチリストに登録した暗号資産に大きな値動きがあると通知が来る設定ができます。
短期的に大きなボラティリティが発生する暗号資産だからこそ、ぜひウォッチリストを活用してみてはいかがでしょうか?
自分の暗号資産のポートフォリオを記録する
最後に、ポートフォリオを記録する方法を確認していきましょう。
ポートフォリオとは、自分が保有している金融資産の組み合わせを意味する言葉であり、CoinMarketCapでは保有する暗号資産の銘柄と数量を記録することができます。
ポートフォリオを記録するためには、まずトップページから「ポートフォリオ」をクリックします。
画面が切り替わるので、矢印で示した「新規追加」をクリックしてください。
次に、ポートフォリオに追加する暗号資産をクリックします。今回は例として、ビットコイン(BTC)を選択します。
ここでは、購入したビットコインの「数量」「コイン単価」を入力して「取引を追加」をクリックします。
また、今回は「購入」を例にしていますが、保有している暗号資産を売却した際は「売却」のタブに切り替えて記録することも可能です。
入力ができたら、先ほどの画面に自分が所有している暗号資産の「保有数」「平均購入価格」「損益」などのポートフォリオが表示されます。
今回はビットコインしか表示されていませんが、先ほどの手順で行えば複数の暗号資産を表示させることができます。
次に、上記の画像のようにポートフォリオにある暗号資産の「トランザクション」をクリックしてください。
トランザクションのページでは、これまでに行った「購入」「売却」の詳細な取引内容を確認することができます。
過去の取引を確認する際に非常に便利な機能となるので、ぜひ利用してみてください。
ただし、ここに取引を表示させるためには、暗号資産の売買を行ったタイミングでポートフォリオに登録する必要があります。
少し面倒に感じるかもしれませんが、ここで入力した「保有数」「取得単価」を参考にして、損益や平均取得単価も算出しているので、正確なポートフォリオを記録したい方はこまめに入力作業を行っていきましょう。
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)のその他の機能
ここまで、時価総額ランキングの見方など基本的な使い方をご紹介してきましたが、CoinMarketCapには他にも様々な機能があります。
CoinMarketCapをより便利に使いこなすためにも、その他の機能も詳しくチェックしていきましょう。
NFTの人気コレクションなども確認できる
CoinMarketCapでは、暗号資産だけでなく現在人気となっているNFTコレクションを一覧で確認することもできます。
まずは、トップページから「仮想通貨」→「NFT総合統計」の順番でクリックしてください。
画面が切り替わると、様々なNFTコレクションをランキング形式で確認することができます。
なお、デフォルトでは「24時間以内での取引高ランキング」が表示されるようになっています。
上記画像のように、赤枠で示した箇所をクリックすることで「時価総額」や「フロアプライス」「平均価格」などでソートすることも可能です。
また、画面右上の箇所では「30日間」「全期間」など表示する期間も変更できるので、ぜひいろいろと活用してみてください。
CoinMarketCap Diamondsとエアドロップについて
次に、CoinMarketCap Diamondsとエアドロップについて確認していきましょう。
CoinMarketCap Diamondsとは、毎日サイトにアクセスしたり、簡単なタスクをこなすことで獲得できるポイントのようなものであり、ある程度たまると様々なグッズやNFTと交換することができます。
交換できるNFTなどは「ダイヤモンド・リワード」のページに表示されているので、欲しいと思えるNFTがあればCoinMarketCap Diamondsと交換してみてはいかがでしょうか?
また、CoinMarketCapでは定期的にエアドロップも行っており、トップページから「プロダクト」→「無料エアドロップ」に移動することで開催中のものを確認することができます。
上記画像のように、開催中のエアドロップが表示されるようになっているので、無料でトークンやNFTを獲得したい方は参加条件を確認してみてもよいでしょう。
CoinMarketCap Diamondsやエアドロップは基本的に全て無料で獲得できるので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
APIを取得できる
CoinMarketCapは、誰でも利用できるAPIを提供しています。
APIは「プロダクト」→「Crypto API」から取得することができるので、プログラミングを使って何かしらのアプリを開発したい方は活用してみてもよいでしょう。
「Alexandria」や業界用語集などで学習することができる
CoinMarketCapでは、「Alexandria」という暗号資産サイトや業界用語集などでブロックチェーンに関する学習をすることもできます。
「Alexandria」では、暗号資産の最新ニュースや基礎知識をはじめとした様々な記事を投稿しており、ブロックチェーンに関する知識を深めたい方には最適なサイトとなっています。
サイトのカテゴリーも「Blockchain」「DeFi」「NFT」などわかりやすく分類されているため、簡単に目的の記事にアクセスできるのも魅力の一つと言えるでしょう。
また、暗号資産業界に関する用語集も提供されているので、辞書代わりに利用するのもおすすめできます。
しかし、「Alexandria」や用語集には日本語の表示機能がないので、その点はあらかじめ注意してください。
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)の見方・使い方まとめ
今回の記事では、様々な暗号資産に関する情報をチェックできるCoinMarketCap(コインマーケットキャップ)の見方・使い方などをご紹介してきました。
非常に多くの機能があるので全てを使いこなすのは難しいですが、今回ご紹介した基本的な使い方さえ把握しておけば、問題なくサイトを活用することができるでしょう。
これから暗号資産に触れる場合には必要不可欠なサイトとなっているので、ぜひ日々の情報収集などに活用してみてください。