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NBA Top Shotとは?Flowブロックチェーンで開発された大人気NFTトレーディングカードゲームを徹底解説

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NBA Top Shotとは、北米のプロバスケットボールリーグ(NBA)が公認するNFTトレーディングカードゲームです。

2020年に正式ローンチして以降、短期間で爆発的な人気を博し、瞬く間に世界有数のNFTプロジェクトにまで成長しました。

この記事では、そんなNBA Top Shotの特徴や始め方の手順、過去に高額で売買されたNFTの販売事例などをご紹介していきます。

また、NBA Top Shotを利用する前に知っておきたい注意点も解説していくので、プロジェクトに興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

この記事の構成

NBA Top Shotとは?大人気NFTトレーディングカードゲームの特徴を徹底解説

まずは、NBA Top Shotの概要や特徴について詳しく解説していきます。

プロジェクトの内容をいまいち把握できていない方は、詳しく確認していきましょう。

NBA選手のプレー動画をNFTにしているトレーディングカードゲーム

NBA Top Shotとは、北米プロバスケットボールリーグ「NBA」が公認するNFTトレーディングカードゲームです。

2020年にリリースされてから大きな人気を博しており、2021年から本格的に開始したNFTブームの火付け役となったプロジェクトと言えるでしょう。

販売しているNFTは、NBA選手のプレイの名シーンを短い動画にしたものとなっており、公式サイトでは「モーメント」と読んでいます。

また、NFTカードは選手の人気度などによって以下の5つのランクに分類されており、ランクによって価値が大きく異なっています。

  • Common
  • Fandom
  • Rare
  • Legendary
  • Ultimate

後にも詳しくご紹介しますが、特に人気が高いNBA選手のNFTは非常に需要が多く、中には数千万円を超える高値で取引されているものもあるほどです。

CryptoKittiesで有名なDapper Labs社によって運営が行われている

NBA Top Shotは、CryptoKittiesというNFTプロジェクトで一躍有名になったDapper Labs社によって運営が行われています。

CryptoKittiesとは、2017年末にリリースされた子猫のNFTを収集するゲームであり、いわゆる「たまごっち」のようなプロジェクトとイメージすればよいでしょう。

また、CryptoKittiesは一時期イーサリアムブロックチェーン上の取引の12%を占めるほどの人気を博していたこともあるなど、初のNFTヒットタイトルと呼べるプロジェクトです。

こういった過去に実績を残してきた企業が運営している点は、ユーザーとしても安心して参入できるポイントの一つと言えるのではないでしょうか?

Flowブロックチェーンで開発が行われている

NBA Top Shotの特徴として、Dapper Labs社が開発を行うFlowブロックチェーンで構築されている点も挙げることができます。

Flowは、Multi-Node Architecture(マルチノードアーキテクチャー)という独自の仕組みを採用しており、各ノードがブロックチェーン取引の承認・検証作業を分担することで効率化を図っています。

これによって、取引の処理速度を大きく向上させることに成功しており、膨大なトランザクション処理が発生するメインストリーム(マス層)向けのアプリケーションにも耐えられるインフラを実現させました。

Flowブロックチェーンの処理性能によって、ユーザーにクリプトを意識させないUXを提供していることも、NBA Top Shotの特徴の一つと言えるでしょう。

リリースから約1年で売上7億ドル、ユーザー数100万人を突破

NBA Top Shotは、リリースから短期間で大きな成功を収めたことでも知られています。

実際、リリースから約1年で売上7億ドル、ユーザー数100万人を記録するなど、数あるNFTプロジェクトの中でも目を見張る実績を残しています。

ダッパーラボ(Dapper Labs)のNFTゲーム「NBA Top Shot」は1年足らずで売上高が7億ドル(約760億円)を超えた。同社CEOのロハム・ガレゴズロウ(Roham Gharegozlou)氏が明らかにした。

米CoinDeskが主催するカンファレンス「Consensus 2021」に登壇したガレゴズロウCEOは、NBA Top Shotのユーザー数は現在100万人に達したと述べた。単一の暗号資産プロダクトとしては驚異的な数字だ。ユーザーの半数は、デジタルトレーディングカードの購入や取引にお金を費やしており、毎日15万人〜25万人がログインしている。

引用元:ダッパーラボのNBA Top Shot、売上高7億ドル、ユーザー数100万人──CEOが語った大躍進の秘訣

こういった成功を収めた理由の一つとして、すでに多くのファンが存在する「NBA」というジャンルを選択したことは大きいと言えるでしょう。

また、NBAのチームの一つであるサクラメント・キングスと提携して、ファン向けのデジタルシーズンパスを提供するなど、NFTの収集だけに留まらない取り組みも行っています。

今後、NBA Top Shotがどのようなユーザー体験を提供し、多くのメインストリームにアプローチしていくのか注目しておく必要がありそうです。

NBA Top Shotで過去に高額売買されたNFTの販売事例

ここでは、NBA Top Shotで高額売買されたNFTの販売事例をいくつかご紹介していきます。

どのようなNFTがNBA Top Shotで人気を博しているのか知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

LEBRON JAMES(レブロン・ジェームズ):230,023ドル

NBA Top Shotの歴史の中で最も高額で販売されたのは、NBAの王様と呼ばれるLEBRON JAMES(レブロン・ジェームズ)のNFTとなっています。

このNFTは、2020年10月11日に行われたマイアミ・ヒートとの試合で飛び出した「ワンハンドダンク」の動画となっており、現在でもファンの間では語り草となっているプレイです。

売買価格は過去最高額となる230,023ドルを記録しており、LEBRON JAMESの人気の高さがよくわかるNFTと言えるでしょう。

FRED VANVLEET(フレッド・バンブリート):140,190ドル

NBA選手の中でも人気が高いFRED VANVLEET(フレッド・バンブリート)のNFTも、高額取引された事例として挙げることができます。

このNFTは、2020年12月31日に行われたニューヨーク・ニックスとの試合で魅せた3ポイントシュートを動画にしたものとなっており、140,190ドルもの価格で取引されました。

FRED VANVLEETは、この試合で25得点・7アシストを記録する大活躍をし、チームを勝利に導いています。

ZION WILLIAMSON(ザイオン・ウィリアムソン):115,000ドル

ニューオーリンズ・ペリカンズに所属するZION WILLIAMSON(ザイオン・ウィリアムソン)のNFTは、115,000ドルという高額で取引された実績があります。

取引されたNFTは、2020年1月24日に開催されたデンバー・ナゲッツ戦で飛び出したブロックショットを記録にしたものであり、ZION WILLIAMSONとしてもキャリア初のブロックショットでした。

結果的に試合は敗戦となりましたが、大きく会場を沸かせたプレーであることには間違いありません。

JA MORANT(ジャ・モラント):100,000ドル

2019年12月11日のフェニックス・サンズとの試合で魅せたJA MORANT(ジャ・モラント)のダンクシュートのNFTは、100,000ドルという高額な価格で取引が行われています。

ルーキーイヤーにも関わらず、自分よりも身長が大きい選手を物ともせずにダンクを決めたシーンは、JA MORANTの過去のハイライトの一つとしてファンの間で記憶されています。

LUKA DONČIĆ(ルカ・ドンチッチ):95,000ドル

2020年3月11日、デンバー・ナゲッツ戦で魅せたLUKA DONČIĆ(ルカ・ドンチッチ)のダンクシュートは、今でもファンの間で強烈な印象を残しています。

実際、NFTとしても95,000ドルという非常に高額な価格帯で取引が行われ、選手の人気の高さを物語っていると言えるでしょう。

NBA Top Shotの始め方・登録方法の手順をわかりやすく解説

ここからは、NBA Top Shotの始め方や登録方法の手順などをわかりやすくご紹介していきます。

実際の登録画面のスクリーンショットとあわせて解説していくので、登録手順に少しでも不安がある方はぜひ参考にしてみてください。

NBA Top Shot公式サイトにアクセスして「SIGN UP」をクリックする

登録手続きを行うためにも、まずはNBA Top Shot公式サイトにアクセスしましょう。

公式サイトにアクセスできたら、画面右上にある「SIGN UP」をクリックしてください。

メールアドレス・パスワードを入力して登録を完了させる

画面が切り替わったら、登録するメールアドレスを入力して「Continue」をクリックします。

再び「メールアドレス」「パスワード」を入力する画面が表示されるので、入力できたら「Sign up with email」をクリックしましょう。

次に、NBA Top Shopのプロモーションビデオが流れてくるので、赤枠で示した「LET’S GET YOU SET UP!」を選択します。

ここでは、自分の好きなNBA・WNBAのチームを選択することができます。

特にお気に入りチームを選択しなくてもよい方は、「SKIP FOR NOW」をクリックして登録をスキップしましょう。

最後に、パックもしくはマーケットプレイスでのNFTの購入を促す画面が表示されます。

登録したからといってすぐにNFTを購入する必要はないので、ここでは赤枠で示した箇所をクリックしてトップページに移動するようにしてください。

以上で、NBA Top Shotに登録する手順は完了です。

NBA Top ShotのマーケットプレイスでNFTを購入する方法

次に、NBA Top ShotでNFTを購入する方法を確認していきましょう。

なおNBA Top Shotでは、以下の2つの方法でNFTを購入することができます。

  • パックでのNFTを購入
  • マーケットプレイスでのNFTを購入

「パック」とは、複数のNFTカードがランダムに入っているものとなっており、開封するまで中身を確認することができません。運が良いとレア度が高いNFTを入手できますが、かなり運要素が高い購入方法と言えるでしょう。

反対に「マーケットプレイス」は、他のユーザーが所有しているNFTが二次流通している場所となります。自分が欲しいと思えるNFTを確実に購入したい方は、マーケットプレイスを利用するのがおすすめです。

今回は、一般的に使われることが多い「マーケットプレイスでNFTを購入する方法」に焦点を当てて、手順をご紹介していきます。

NBA Top Shot公式サイトのトップページからマーケットプレイスに移動する

まずは、NBA Top Shotのトップページからマーケットプレイスに移動する必要があります。

画面上部にある「MARKETPLACE」をクリックしてください。

マーケットプレイスで購入するNFTを検索する

マーケットプレイスに移動できたら、購入するNFTを検索していきます。

上記画像のように、検索窓に好きな選手の名前などを入力してNFTを検索することが可能です。

また、赤枠で示した箇所をクリックすると、フィルターをかけてNFTを検索することもできます。

フィルターの条件は「所属リーグ」「チーム」「価格」「選手のポジション」など多岐に渡っているので、いろいろな条件で検索してみてください。

購入したいと思えるNFTが見つかったら、上記画像の赤枠で示した「BUY NOW」を選択しましょう。

購入するNFTのシリアルナンバーを選択し、NFTの購入手続きを完了させる

画面が切り替わったら、購入するNFTのシリアルナンバーを選択していきます。

NBA Top Shotでは、シリアルナンバーだけ異なる同じNFTが複数流通しているので、ここでは最も価格が安いものにチェックを入れれば問題ないでしょう。

購入するNFTにチェックを入れたら、赤枠で示したボタンをクリックしてください。

最後に、NFT購入代金の支払い方法を選択していきます。

2022年10月現在、マーケットプレイスでは暗号資産(仮想通貨)でNFTを購入できないので、「クレジットカード」「Dapper Balance(アカウントへの入金)」のどちらかで支払う必要があります。

NBA Top Shotで初めてNFTを購入する方には、クレジットカードでの決済を利用するのが無難です。

クレジットカード払いを選択したら、各種情報を入力して「Add Billing Details」を選択しましょう。

あとは画面に沿って手続きを進めれば、NFTを購入することができます。

以上で、NBA Top ShotのNFTを購入する手順は完了です。

NBA Top Shotを利用する前に知っておきたい注意点

記事の最後に、NBA Top Shotを利用する前に知っておきたい2つの注意点をご紹介していきます。

NFTの売却時には売買手数料が発生する

NBA Top ShotのマーケットプレイスにてNFTを売却すると、5%の売買手数料が発生します。

仮にNFTを100ドルで売却した場合、手元には5%の手数料が差し引かれた95ドルが入金される形となります。

売却するNFTが高額になるほど手数料の負担も大きくなるので、あらかじめ発生する手数料を考慮した上で販売価格を設定するようにしてください。

現時点では暗号資産でNFTを購入するのは少し不便

NBA Top Shotの注意点として、現時点では暗号資産でNFTを購入するのは少し不便と言わざるを得ません。

2022年10月現在、NFTの売買ができるマーケットプレイスは暗号資産での支払いに対応しておらず、クレジットカードもしくはDapper Balanceを利用する必要があります。

パックでのNFTの購入は暗号資産でも支払うことができますが、現在のところは無難にクレジットカードで決済するのがベターな選択肢と言えるでしょう。

NBA Top Shotの概要・特徴や始め方の手順まとめ

今回は、北米のプロバスケットボールリーグ「NBA」が公認するNFTプロジェクト、NBA Top Shotの概要や特徴、始め方の手順などを解説してきました。

ご紹介したように、NBA Top Shotはリリースから短期間で7億ドルもの売上を記録するなどの成功を収めた実績があり、今後も大きな期待がかかっているプロジェクトの一つとなっています。

また、今後はNBA Top ShotのNFTを活用したゲームなども本格的にリリースしていく予定となっているので、さらなるユーザーの獲得が期待されています。

しかし、現状では暗号資産でNFTを購入しにくいなどの課題もあるので、そういったデメリットは改善していく必要があると言えるでしょう。

GM

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2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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