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NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の特徴や始め方・利用方法を徹底解説

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ここ最近では、楽天やSBIといった日本の大手企業が自社でNFTマーケットプレイスの開発を進めています。

その中の一つとして、GMOインターネットグループのGMOアダム株式会社が運営するNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」も挙げられるでしょう。

この記事では、Adam byGMOとはどのようなマーケットプレイスなのか?という特徴や、始め方・使い方などを詳しく解説していきます。

また、Adam byGMOを利用する際の注意点などもご紹介しているので、利用を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

この記事の構成

NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の概要や特徴

まずは、NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の特徴を詳しくご紹介していきます。

GMOグループのGMOアダム株式会社が運営するNFTマーケットプレイス

Adam byGMOとは、様々なインターネット事業を展開するGMOグループの一企業、GMOアダム株式会社が運営するNFTマーケットプレイスです。

2021年8月31日にまずβ版のサービスがリリースされ、その後の2021年12月に正式版へと移行しました。

また、正式版への移行に伴い、プラットフォームの英語対応も完了しており、日本だけでなく海外のマーケットにも目を向けていることが伺えるでしょう。

公式のプレスリリースによると、Adam byGMOは「コンテンツ流通革命を支援」することを目的に設立されており、著名なアーティスト・作家などによる希少性の高いNFTの取り扱いをしていくと記載されています。

Adam byGMOでしか購入できないNFTが出品されている

Adam byGMOの特徴として、他のマーケットプレイスでは購入できないNFTを取り扱っていることが挙げられます。

売買できるNFTの例は後に詳しくご紹介しますが、プロボクサーとして人気が高い井上尚弥のNFTや、YouTuberヒカル氏の動画NFTコンテンツなどが販売されています。

他にも作曲家の坂本龍一氏の楽譜のNFTなど、Adam byGMOでしか購入できない作品を多数取引することが可能です。

クレジットカードや銀行振込でNFTを購入できる

Adam byGMOでは、クレジットカードや銀行振込でNFTを購入することができます。

基本的に多くのNFTマーケットプレイスでは、イーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)で決済を行うことが一般的ですが、暗号資産やウォレットに関する知識がない方にとって少し使いにくいことは否めません。

しかし、Adam byGMOであれば通常のネットショッピング感覚でNFTを売買できるため、マスアダプションという観点においては大きなメリットがあると言えるのではないでしょうか。

NFT所有者限定のコンテンツが提供されている

Adam byGMOの最後の特徴として、NFT所有者しか閲覧できない限定コンテンツの存在があります。

上記は、漫画家東村アキコ氏の限定コンテンツですが、NFT保有者しかアクセスができない形式で提供されています。

こういった限定コンテンツをあえて提供することで、NFTを保有するインセンティブが生まれやすい運営を行っていると言えるでしょう。

Adam byGMOで出品されているNFTの例

次に、Adam byGMOではどのようなNFTが出品されているのか、その具体例を見ていきましょう。今回は以下の5つのNFTに絞って、ご紹介していきます。

  • 坂本龍一 Ryuichi Sakamoto
  • 井上尚弥 Naoya Inoue
  • K-1 WORLD GPスペシャルコンテンツ
  • YouTuberヒカル スペシャルコンテンツストア
  • 東村アキコ

坂本龍一 Ryuichi Sakamoto

日本を代表する音楽家の一人、坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)氏のNFTは、Adam byGMOでも特に人気が高いNFTコレクションです。

2022年11月現在、Adam byGMOの過去の売上高ランキングでも堂々の1位を獲得しており、2位以下に大きな差をつけています。

販売しているNFTは、代表曲の一つである「戦場のメリークリスマス」の1小節楽譜と1音を記録した動画となっており、一つ数十万円を超える価格帯で取引されています。

また、NFTの購入者は2021年12月24日に開催された、坂本龍一氏の直筆楽譜を入手できるオークションへの参加権利が付与されるなど、ファンには嬉しい特典があったことも特徴と言えるでしょう。

井上尚弥 Naoya Inoue

アジア人ボクサーとして初のPFP(パウンドフォーパウンド)1位に輝いた実績を持つ、井上尚弥(Naoya Inoue)のNFTも人気コレクションの一つとなっています。

販売しているのは、2021年12月14日に両国国技館で開催された「WBA・IBF世界バンタム級防衛戦」のシーンを切り取った画像・動画のNFTです。

一次購入者にはTシャツやタオル、ステッカーのオリジナルグッズもプレゼントされており、中には100万円を超える価格で売買されたNFTもありました。

K-1 WORLD GPスペシャルコンテンツ

立ち技格闘技団体として有名な「K-1 WORLD GP」は、過去の試合の名場面をスペシャルコンテンツとしてNFT販売しています。

現在は販売期間外となっていますが、同団体の年間最大イベントである「K’FESTA(ケイズ・フェスタ)」のダイジェスト動画や、人気が高い武尊選手の名場面集がオークション形式で販売されていました。

NFT保有者のみが閲覧できる限定コンテンツも提供されているので、K-1ファンの方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

YouTuberヒカル スペシャルコンテンツストア

Adam byGMOの目玉コンテンツの一つとして、日本で最も有名なYouTuberヒカル氏のNFTコレクションが挙げられるでしょう。

販売されているNFTとしては、ヒカル氏が運営するアパレルブランド「ReZARD」のスチール撮影時の写真がNFTとしてラインナップされています。

また、ヒカル氏のチャンネルの中でも特に人気が高い動画がNFTとして販売されており、100万円以上で売買された実績を残しています。

東村アキコ

漫画家として有名な東村アキコ氏のNFTは、Adam byGMOの売上高ランキングで3位に位置する人気が高いコレクションです。

日本と韓国で同時連載を行なっている「私のことを憶えていますか」という作品の表紙書き下ろしフルカラーがNFTとして販売されており、これまで700万円以上の売上を記録しています。

また、東村アキコ氏のイラスト作成過程を知りたいファンには嬉しい、レイヤー分けされたイラストデータが限定コンテンツとして提供されている点も特徴です。

Adam byGMOの始め方・登録する方法・手順

ここでは、Adam byGMOのアカウント登録をする方法をご紹介していきます。

Adam byGMOでは、OpenSeaなどのようにMetaMaskを接続するだけでは利用できず、まずはアカウント登録をする必要があります。

Adam byGMOでNFTの取引をしてみたいという方は、詳しく手順を確認していきましょう。

Adam byGMO公式サイトにアクセスして「新規登録」をクリックする

アカウント登録するためにも、まずはAdam byGMO公式サイトにアクセスします。

アクセスできたら、上記画像の赤枠で示した「新規登録」と書かれたボタンをクリックしてください。

メールアドレスやGoogleアカウントなどで登録を進める

画面が切り替わったら、メールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。

また、GoogleやTwitterのアカウントで登録したい方は、該当するボタンを押して手続きを進めていきましょう。

メールアドレスで登録を行った場合、上記のような画面が表示されます。

登録したメールアドレスに1通のメールが届いているので、開封して内容を確認してください。

登録アドレスに届いたメールに記載されているURLをクリックする

届いたメールを確認すると、アカウント登録を完了するためのURLが記載されているので、URLをクリックしてアクセスします。

「ユーザーID」「パスワード」などを設定する

ページが遷移すると、「ユーザー名」や「パスワード」などを設定する画面が表示されます。画面に沿って、必要な情報を入力していきます。

全ての項目の入力ができたら、利用規約とプライバシーポリシーにチェックを入れて「次へ」を選択しましょう。

携帯電話番号でSMS認証を行う

最後に、携帯電話番号でSMS認証を行っていきます。自分の携帯番号を入力し、「SMSを送信する」をクリックしてください。

携帯電話に6桁の認証番号が届くので、入力したら「認証して完了」を選択します。

上記の会員登録完了の画面が表示されたら、「トップページへ」をクリックしてください。

以上で、Adam byGMOに登録する手順は完了です。

Adam byGMOでNFTを購入する方法・手順

アカウントの登録ができたら、NFTを取引することが可能となります。

なお、Adam byGMOでは「定額販売」と「オークション」という2つの形式でNFTが売買されています。売買形式によって手続きが若干異なるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

「定額販売」されているNFTを購入する方法・手順

カテゴリーやキーワードを入力してNFTを検索する

「定額販売」「オークション」のいずれの売買形式にせよ、まずは購入するNFTを見つける必要があります。

Adam byGMOのトップページでは、「キーワード検索」や「カテゴリー」からNFTを検索することが可能です。

また、「ランキング」では過去の売上高が多い人気のNFTを一覧で確認できるので、気になる方はチェックしてみてもよいでしょう。

購入したいNFTを選択し、支払い方法を選択する

取引したいNFTが見つかったら、赤枠で示したボタンをクリックします。

画面が切り替わり、NFTの詳細や販売価格などが表示される個別ページに移動します。ここでは「今すぐ購入する」をクリックしてください。

次に、購入代金の支払い方法を選択していきます。

クレジットカードでの支払いを希望する方は、入力フォームに沿って「カード番号」や「有効期限」などを入力しましょう。

クレジットカードではなく、銀行振込やイーサリアムで支払いたい方は、ここで支払い方法を変更することができます。

利用する支払い方法を選択したら、「支払い方法の確認へ」をクリックします。

注文内容を最終確認し、購入手続きを完了させる

最後に、注文内容の最終確認を行います。

問題なければ「支払い方法を確定して支払う」を選択し、購入手続きを完了させてください。

「オークション」で販売されているNFTを購入する方法・手順

購入したいNFTを選択し、入札金額を入力する

次に、「オークション」形式のNFTを購入する手順をご紹介していきます。

先ほど解説した手順で購入したいNFTが見つかったら、矢印で示した「入札する」をクリックしてください。

画面が切り替わるので、次に入札金額を入力していきます。

なお、Adam byGMOでは入札金額の範囲内で自動入札を行ってくれるため、ここでは自分が出せる範囲の購入予算を入力しておきましょう。

入力が完了したら、「確認画面へ」をクリックしてください。

注文内容を最終確認し、入札をする

最後に、注文内容の最終確認を行います。また、上記の画像にも記載されている通り、一度行った入札は取り消すことができないので、その点は十分注意してください。

問題がなければ「入札する」をクリックし、入札手続きを完了させましょう。

Adam byGMOを利用する上での注意点

最後に、Adam byGMOを利用する際に知っておきたい注意点をいくつかご紹介していきます。

利用する上でのデメリットについても触れているので、ぜひ利用前に確認してみてください。

NFTを一次出品するためには運営の審査を通る必要がある

Adam byGMOで自分のNFT作品を出品(一次販売)するためには、運営側の審査に通る必要があります。

審査は個人・法人によって異なっており、個人のクリエイターの場合は自身の「活動経歴」や「ホームページURL」などを入力して審査を受けなければいけません。

OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスのように、誰でもNFTを出品できない点はデメリットの一つと言えるでしょう。

NFTの売買時には各種手数料が発生する

他の多くのNFTマーケットプレイスと同様に、Adam byGMOでもNFTの売買には各種手数料が発生します。

【NFT購入者が負担する手数料】

支払い方法 手数料詳細
銀行振込 振込手数料

※利用する金融機関によって異なる

イーサリアム ガス代(ネットワーク手数料)

 

上記のように、NFT購入代金の支払い方法によって、発生する手数料が異なっています。

 

【NFTの二次販売者が負担する手数料】

手数料の種類 手数料詳細
販売手数料 5.0%
ロイヤリティ NFTによって異なる
クレジットカード決済手数料 3.0%
日本円支払手数料 300円

 

また、NFTの二次販売を行っている方は、販売手数料をはじめとした各種手数料を負担する必要があります。

NFTによっては、売買のたびにクリエイターに支払われるロイヤリティが設定されているケースがあるので、こういった手数料が発生することを知った上で利用するようにしましょう。

二次販売ができない「二次販売禁止期間」がある

Adam byGMOでは、保有しているNFTの二次販売ができない「二次販売禁止期間」というものがあります。

「二次販売禁止期間」はNFTによって異なりますが、NFTの購入後すぐに販売(転売)できないケースもあるため、十分注意してください。

NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の特徴や始め方まとめ

今回の記事では、GMOアダム株式会社が運営するNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の特徴や登録方法などを解説してきました。

ご紹介したように、Adam byGMOでは他のマーケットプレイスにはないNFTを多数ラインナップしているという特徴を持っています。

また、クレジットカードや銀行振込でNFTを売買できるなど、暗号資産やウォレットを使った経験がない方でも問題なく利用することが可能です。

ただし、OpenSeaをはじめとしたマーケットプレイスのように自由にNFTの販売はできないので、そういったデメリットを知った上で利用するようにしましょう。

GM

gm

2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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