DeFiやNFTマーケットプレイスを利用していると、ウォレットを接続し直したり、チェーンを切り替えたりと、手間がかかりますよね。
そういった手間を減らして、1つのアプリケーションで管理できるようになるのがWalletConnect(ウォレットコネクト)です。
この記事では、WalletConnectの特徴や使い方を、実際の画像を使いながら解説していきます。
この記事の構成
WalletConnect(ウォレットコネクト)とは
WalletConnectとは、暗号資産のウォレットアプリとDAppsを、簡単に接続するためのアプリケーションです。
次の3つの特徴があります。
- ウォレットをまとめて管理できる
- 複数チェーンに同時接続できる
- さまざまなデバイスで利用可能
ウォレットをまとめて管理できる
WalletConnectを使えば、複数のウォレットをまとめて管理することができます。
DAppsや暗号資産ごとにウォレットを使い分けている場合、秘密鍵やアドレスの管理に手間がかかりますよね。
WalletConnectにウォレットを連携させておくと、DApps利用時にQRコードをスキャン、もしくはリンクをクリックするだけで接続が可能です。
複数チェーンに同時接続できる
複数チェーンに同時接続できるため、利用するDAppsが変わるごとにチェーンを切り替える必要がありません。
ただし「署名」や「承認」は、接続しているウォレット側で行う必要があります。
さまざまなデバイスで利用可能
パソコンやタブレット、スマホで利用でき、ブラウザの種類もGoogle ChromeやSafari、Braveなどに対応しています。
ウォレットによっては未対応のブラウザがある場合も、WalletConnectを中継することで解決します。
Chromeの拡張機能にウォレットを追加して使っている場合、便利な一方でスマホや他のブラウザで利用するには切り替えが必要です。しかし、WalletConnectであればQRコードのスキャンやリンクのクリックだけで接続できるため、デバイスやブラウザが限定されることがありません。スマホやSafariをメインに使っている人にとっては、ありがたい機能ですね。
WalletConnect(ウォレットコネクト)と連携できるサービス
2022年5月時点で、WalletConnectと連携できるウォレットとDApps、チェーンを一部紹介します。
記載がないものや最新情報はWalletConnect公式サイトを確認してください。
ウォレット
2022年5月時点で、169個のウォレットサービスと連携可能です。
MetaMask | Trust Wallet | Argent |
Rainbow | Gnosis Safe Multisig | Crypto.com|DeFi Wallet |
Pillar | imToken | ONTO |
TokenPocket | MathWallet | Steakwallet |
BitPay | WallETH | Ledger Live |
DApps
2022年5月時点で、167個のDAppsと連携できます。
Etherscan | Uniswap | Binance DEX |
OpenSea | Compound | Rarible |
Curve | InstaDapp | ENS Domains |
SushiSwap | Index Coop | DeBank |
Arbitrum | PancakeSwap | Decentraland |
チェーン
2022年5月時点では、6つのチェーンと接続が可能です。
Ethereum | Cosmos | Polkadot |
Celo | Solana | Near |
WalletConnect(ウォレットコネクト)の使い方4ステップ
DAppsのPancakeSwapに、Trust Walletを接続する場合を想定して、次の4ステップで解説します。
- DAppsを開いてウォレット接続に進む
- 「ウォレットコネクト」を選択
- QRコードをスキャンする
- DAppsに接続されたアドレスを確認
ステップ1:DAppsを開いてウォレット接続に進む
PancakeSwapを開いて、「Connect Wallet」をクリックします。
ステップ2:「ウォレットコネクト」を選択
初めて接続する場合は、WalletConnectが表示されないので、「More」をクリックします。
WalletConnectが表示されたらクリックして次に進みます。
ステップ3:QRコードをスキャンする
WalletConnectを選択すると、QRコードが表示されるので、これをTrust Walletのアプリで読み込みます。
Trust Walletアプリで「設定」→「WalletConnect」の順にタップします。
「新しい接続」をタップして、先ほどのQRコードを読み取ります。
読み取ったら「接続」をタップして完了です。
ステップ4:DAppsに接続されたアドレスを確認
最後にPancakeSwapで、ウォレットアドレスを確認し、問題なく接続されていることを確認しておきましょう。
WalletConnect(ウォレットコネクト)に関するQ&A
WalletConnectに関する3つの疑問に回答します。
- 無料で利用できる?
- 接続解除のやり方は?
- NFTの保管はできる?
無料で利用できる?
WalletConnectは「無料」で利用できます。
もし、有料や送金といった指示がある場合は、詐欺サイトの可能性があるため、WalletConnect公式サイトを確認しましょう。
接続解除のやり方は?
接続解除は、通常のやり方と同じでDAppsやウォレットのどちらかで行うと、接続解除されます。
NFTの保管はできる?
WalletConnectは、あくまでDAppsとウォレットを仲介するアプリケーションなので、WalletConnect自体にNFTを保管することはできません。
NFTを保管したウォレットと、NFTマーケットプレイスに接続することが可能です。
WalletConnect(ウォレットコネクト)の特徴や使い方:まとめ
最後にもう一度、内容をおさらいします。
- 複数のDAppsやウォレットに同時接続できる
- 無料かつ、さまざまなデバイスやブラウザで利用可能
WalletConnectはとくに、スマホでDAppsを利用したい時に便利です。
DApps自体もスマホ対応しているものが増えてきているため、今回の記事を参考にWalletConnectを使えるようにしておきましょう。