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DIVERとは?「個人を尊重する社会」を目指すプロジェクトのホワイトペーパーを徹底解説

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DIVER(ダイバー)は、ブロックチェーンの力で「個人を尊重する社会」を実現することを目指して誕生したweb3プロジェクトです。

2022年1月に開発がスタートし、本記事の執筆時点(2023年6月)ではすでにDIVER独自の分散型ネットワークである「DIVER Chain」を基盤として、さまざまなプロダクトが展開されています。

この記事では、DIVERについて初めて学ぶ人でもDIVERの全体像と細部がバランスよくつかめるように、公式ウェブサイトに掲載されているホワイトペーパーの内容を徹底解説します。

DIVERとは?

引用元:DIVER

DIVERは、独自ブロックチェーンのDIVER Chainを基盤とし、さまざまなプロダクトの開発や経済圏の形成を進めているweb3プロジェクトです。

日本ではまだあまり知られていないプロジェクトのため、本記事ではホワイトペーパーに書かれている内容に極力従い、原文の訳出にいくつかの補足を加えながらDIVERの全体像と詳細な内容について解説します。

2023年6月現在、DIVERのホワイトペーパーの目次は以下のようになっています。

  • Philosophy(哲学)
  • Motivation(動機)
  • Propose(提案)
  • Design(デザイン)
  • Team(チーム)
  • Economy(経済)
  • Roadmap(ロードマップ)
  • Future(将来)

Philosophy(哲学)

引用元:DIVER

ホワイトペーパーの冒頭に書かれているのが、Philosophy(哲学)です。

プロジェクトが掲げる理念でもあり、DIVERの存在意義とも言える内容になっています。

ここでは該当箇所を訳出した上で、特にDIVERが重視している思想や哲学について書かれた箇所に関して、補足を交えながら解説します。

【ホワイトペーパー訳出】

DIVERは、革新的な独自ブロックチェーンで web3を大胆に追求することによって「個人を尊重する社会」を実現するプロジェクトであり、2022年1月に発足しました。

私たちが暮らす現実の世界は、あらゆる格差に満ちています。

人は容姿や肩書き、保有している資産によって尊敬されることもあれば、抑圧されることもあります。

一方、web3の世界では、人の見た目や肩書きといった外形的な要因による格差は小さくなっています。

しかし、保有資産の多寡による機会の制限、あるいは仲介手数料によるビジネス上の障壁の高さなどの格差は未だ解消されていません。

DIVERが目指す「個人を尊重する社会」は、外形的な格差だけでなく、「内面的な」の格差にも配慮する社会です。

すべての格差は、当事者の立場や社会の動向によって変動する可能性があります。

しかしながらDIVERは、いかなる権力であろうとも、各個人がDIVER Time Networkに参加する機会を奪うことを許しません。

私たちがプロジェクトに対する一切の資金提供を断っているのも、外部の権力者の影響を受けたくないがゆえの判断です。

DIVER Time Networkに参加するすべての個人を尊重することが、DIVERの責務なのです。

今は小さなプロジェクトですが、近い将来、最先端の技術と柔軟な発想によって個人が尊重される社会を創り上げていきます。

プロジェクト名である「DIVER」は、これまでの常識や慣習を疑い、技術革新が生み出す新しい世界に果敢に飛び込んでいくことができる個人への敬意を込めて名付けられました。

引用元:DIVER ホワイトペーパー

上記の中から、特にDIVERの思想哲学を表現している部分について解説します。

「web3の世界では、人の見た目や肩書きといった外形的な要因による格差は小さくなっています。しかし、保有資産の多寡による機会の制限、あるいは仲介手数料によるビジネス上の障壁の高さなどの格差は未だ解消されていません。」

web3の世界では、ブロックチェーンを基盤としたピア・ツー・ピアのやりとりが実現しています。

これにより、私たちは自分の名前さえも明かすことなく、匿名で社会・経済活動を行うことが可能です。

また、メタバースではアバターを用いることで自分のリアルな外見にとらわれないコミュニケーションまでもが実現するため、個人の匿名性はますます高まることが予想されます。

つまり、私たちが生きる現実世界で少なからず重要視されてきた「外形的な格差」が小さくなるとされるのがweb3の世界です。

それでもDIVERは「web3によってあらゆる格差が解消される」とは考えていません。

web3が今のまま成長を続けるようなら、特定の経済主体による権利の独占や、保有資産が少ない主体が参加できる機会の制限といった問題は解消されないままであり、真に個人が尊重された社会にはならないとDIVERは考えています。

そしてこの想いは、以下の1文にも表れています。

「私たちがプロジェクトに対する一切の資金提供を断っているのも、外部の権力者の影響を受けたくないがゆえの判断です。」

事実として、web3関連プロジェクトの中にも特定のベンチャーキャピタルから出資を受けているケースは多々あります。

投資を受けている以上、出資者の意向を踏まえた活動を余儀なくされる場面は少なからずあるでしょう。

つまり、今のままでは個人よりも企業に配慮した経済活動の仕組みが変わることはなく、ゆえに内部的な格差は解消されないとするのがDIVERの主張です。

このような思想を基盤としているDIVERは、権力者に「忖度」することなく、真の意味で個人の活動や存在を尊重するネットワークを目指しています。

DEFINITION(定義)

上記のような思想に基づいて作られたDIVERプロジェクト。

その基盤となるブロックチェーンやDIVERが形成する経済圏など、主要な概念についてホワイトペーパーの内容をもとに確認します。

以下は、Philosophyと並んで掲載されている内容を日本語に訳したものです。

  • DIVER:ホワイトペーパーで示した理念・思想を実現するプロジェクトの名称
  • DIVER Chain:DIVER独自の分散型ネットワークにおける取引履歴台帳
  • DIVER Time Network:DIVERの経済圏
  • Consortium:DIVER Coinの開発に寄与する共同事業体
  • DIVER Coin:DIVER Chainにおける唯一の通貨
  • DRC:DIVER Request for Commentsの略称。DIVERのプログラミングの全体像を記した技術資料。

Motivation(動機)

引用元:DIVER

「個人を尊重する社会」の実現を目指して立ち上がったDIVERですが、生み出された動機についてもホワイトペーパーに記されています。

こちらも、該当箇所の訳出と補足にて解説していきます。

ホワイトペーパーの内容を細かく確認することで、DIVERがブロックチェーンの歴史からどのようなインスピレーションを受けて立ち上がったプロジェクトなのか、理解できるはずです。

【ホワイトペーパー訳出】

ブロックチェーンの歴史は、20世紀後半から21世紀初頭にかけての暗号技術および分散型コンセンサス・アルゴリズムの進化までさかのぼります。

ビットコインは、中央集権的な金融機関への依存を排除し、エンド・ツー・エンドの金融システムを構築しました。

イーサリアムは、金融システム以外における中央集権的な権力への依存を排除し、スマートコントラクト機能を実装しました。

私たちは、ビットコインの保守性とイーサリアムの多様性を尊重します。

そして同時に、私たちも現代のグローバル市場に新しい価値としての流動性を提供したいと考えました。

ビットコインは、マイニングに大量のエネルギーを利用していることで、環境への影響を考慮していないことが指摘されています。

そこで私たちは、環境に負荷をかけず、持続的に発展していくことが不可欠だと考えました。

DIVERは、マイニングを行うたびにエネルギー効率が向上します。

イーサリアムは、予想以上の取引量による手数料高騰という問題に直面しています。

私たちはユーザーエクスペリエンスを優先し、手数料を下げる仕組みが必要だと考えました。

DIVERでは、送金に一切の手数料を必要としません。

ビットコインのような哲学と持続可能性、イーサリアムのようなスケーラビリティと汎用性。

これら2つのブロックチェーンに追いつくためには、双方の特性を兼ね備え、長期的な視野を持った独自のブロックチェーンが必要でした。

それがまさに、今始まったばかりのDIVERなのです。

引用元:DIVER ホワイトペーパー

上記の中で、DIVERの特徴を最もよく表しているのが以下の1文です。

「ビットコインのような哲学と持続可能性、イーサリアムのようなスケーラビリティと汎用性。」

ビットコインは、そのホワイトペーパーの冒頭でも語られている通り、「特定の管理者に依存しないピア・ツー・ピアの電子商取引」の実現を目的としています。

その根底にあるのは「非中央集権化=分散化」の思想です。

そして、DIVERの思想哲学もビットコインに強く影響を受けています。

ところが、ビットコインにも欠点があります。

それは、主たる用途が「価値の保存」あるいは「決済」に限られている点です。

ビットコインの処理速度は決して速くなく、ゆえに電子決済や金融システムの範囲を超えた利用は困難だとされています。

これに対し、「ワールドコンピューター」と称され、デジタルプラットフォームの構築に適しているのがイーサリアムです。

イーサリアム自体が「データを格納し、コードを実行し、取引を確認する」1つのコンピュータとして機能しており、それに加えてスマートコントラクトを実装することで世界中で利用可能な分散型プラットフォームとして成立しています。

金融システムの範囲を超えて様々なWebサービスやアプリケーション(dApps)を開発できるイーサリアムは、ビットコインとは異なる形でweb3のあり方を象徴していると言えます。

そして、ビットコインの哲学とイーサリアムの汎用性を兼ね備えたブロックチェーンを作り出すという動機のもと、生み出されたブロックチェーンがDIVER Time Chainなのです。

Propose(提案)

引用元:DIVER

ここからは、DIVERが提供する具体的な機能について解説します。

ホワイトペーパーに記されているのは以下の4つの機能です。

  • Impartiality(独占の排除と平等なアクセス)
  • Agility(高速な取引)
  • Freely(手数料が完全無料)
  • Flexibility(開発の柔軟性)

これらについてホワイトペーパーを参考に、補足を交えながら解説していきます。

Impartiality(独占の排除と平等なアクセス)

Impartialityの日本語訳は公平性、すなわち、DIVERにおいては中央集権的な存在による独占の排除、あるいは誰もが平等にネットワークにアクセスできることを意味しています。

一般的なブロックチェーンにおけるマイニング行為には、効率的なマイニング装置、および電力コストの抑制が求められます。

これを実現するには巨額の資金が必要となるため、資本力のある大手マイニング企業がますます市場を独占するようになってしまっています。

そしてこのことは、ネットワークの分散化を阻害し、中央集権性を強めてしまう危険性があります。

また、ステーキングを採用する場合も同様のことが言えます。

ステーキングの報酬はステークした通貨の量に比例するため、より多くの資産を持つ投資家や企業が報酬を得やすい仕組みになっています。

DIVERは、特定の大企業による独占的なマイニングを認めることはせず、代わりに権力の分散化と平等なアクセスを目指す真のマイニングを提唱しています。

DIVERのマイニングスキームは、具体的には以下の特性を備えています。

環境に優しく、安価で消費電力の少ないマイニング機器だけが参加できる。
参加人数が制限されている。

その結果、大企業が有利とされる無制限な演算能力が必要な状況から脱却し、真の分散化への第一歩を踏み出しています。

Agility(高速な取引)

Agilityの日本語訳は敏捷性、ここでは取引速度が高速であることを意味しています。

DIVERでは2秒に1回のペースでブロックが生成され、これにより1秒間で24万件の取引が可能になっています。

これは、主要なクレジットカードの取引速度の約10倍の速さです。

つまり、DIVERのネットワークさえあれば、世界中のどこであろうともわずか2秒程度の時間で、ごく少額から100万ドル以上の高額まで送金することができるのです。

Freely(手数料が完全無料)

Freelyとは文字通り「無料」であること、DIVERにおいては取引手数料が完全に無料であることを指しています。

私たちが馴染みのある経済活動においては、資金を送金する側が手数料を支払っていました。

しかしDIVERでは、送金時の手数料を無料にしています。

そして、送金を受け取る側も同様に手数料はかかりません。

「100ドルを送金するのに手数料が2ドルかかる」「NFT自体は無料で取得できるが、ガス代が50ドルかかる」といったことはDIVERでは起こりません。

Flexibility(開発の柔軟性)

Flexibilityの日本語訳は柔軟性、ここではイーサリアムと同じ規格で開発が可能であることを指しています。

スマートコントラクトを実装しているイーサリアムと同じ規格を採用することで、イーサリアムや関連するチェーンで開発している既存プロジェクトの誘致が容易になります。

DIVERは、サトシ・ナカモトが2008年のビットコインのホワイトペーパーにて、ブロックチェーンにおけるタイムスタンプの重要性を説明するために「Time Chain」という言葉を使ったことに影響を受けています。

そしてDIVERは、「Time Chain」という用語に敬意を表し、DIVERエコシステムにおいて「DIVER Time Network」という名を採用しています。

その時・その瞬間に起こった出来事をブロックに保存し、未来につないで送っていく。そのような世界を作るための柔軟性を備えているのが、DIVERがのネットワークです。

Design(デザイン)

引用元:DIVER

ここからは、DIVERの技術的な特徴について解説します。

ホワイトペーパーに記されているのは以下の4点です。

  • Proof of Democratization
  • Block size adjustment system
  • High-speed transaction system
  • Ethereum Virtual Machine

Proof of Democratization

Proof of Democratizationは、DIVERにおけるコンセンサス・アルゴリズム、つまり取引の承認方法を指す言葉です。

Proof of Democratizationにおけるマイニングは、資本力のある特定の大企業のものではなく、多数の市民が参加できるものであると定義されています。

マイニングに用いる20万台以上のマシンはいずれも同一であり、その属性はランダム化されています。

したがって、マイニング参加者の資本力の多寡がマイニングに影響しないように設計されています。

Block size adjustment system

DIVERでは、取引量に応じてブロックのサイズを変更することが可能です。

この機能によりネットワークの消費電力の抑制に成功し、送金手数料ゼロの実現につながっています。

High-speed transaction system

一般的に、ブロックチェーンのトランザクション処理にかかる時間とコストはトレードオフの関係にあると考えられてきました。

つまり、「短時間で処理できるが高コスト」または「処理に時間はかかるが低コスト」という2者の選択を常に迫られてきたと言えます。

しかしDIVERでは、コストを抑えて手数料無料を実現しつつ、1秒あたり24万件を超える取引速度を実現しています。

Ethereum Virtual Machine

Ethereum Virtual Machine(EVM)は「イーサリアム仮想マシン」とも呼ばれ、イーサリアムネットワーク上でスマートコントラクトを実行するための実行環境を指します。

DIVERはEVM のソースコードの一部を取り込んでおり、これによりDIVER Chain自体の拡張性が向上しています。

その結果、イーサリアムの開発者は自身が使い慣れた開発ツールをDIVERにもシームレスに組み込むことが可能になっています

Team(チーム)

引用元:DIVER

DIVERプロジェクトは、その理念を共有するプロフェッショナルな個人とイノベーターによる共同事業体によって、10カ国17拠点で開発・展開されています。

DIVERの創設チームは、短期の利益目的で上場してイグジットを目指すのではなく、企業の成長と持続性を優先し、長期的な戦略を重視しています。

また、将来的にはDAO(自律分散型組織)として運営していくことも視野に入れています。

Economy(経済)

引用元:DIVER

ここではDIVERのエコシステムについて解説します。

DIVERのエコシステムの中では、DIVER Coin(DIV)が唯一の通貨として用いられています。

DIVERはICO、IDO、IEOによる資金調達は行わず、またプレセールやリスティングの方式もとっていません。

DIVER Coinの具体的な入手方法には以下の3つがあります。

  • マイニングへの参加
  • チームへの参加
  • エコシステムへの参加

つまり、何らかの形でDIVER Time Networkに直接関わることによってのみ、DIVER Coinを入手することができます。

これにより、投機目的のためだけにDIVER Coinを売買する主体をある程度排除し、DIVER Time Networkに参加・貢献しているプレイヤーによって直接的にDIVER Coinの価格を評価していくことができます。

なお、DIVER Coinの分配は以下の割合が予定されています。

  • マイニング(21%)
  • エコシステム(30%)
  • 予備資金(23%)
  • チームメンバー(20%、創業者・マーケティング担当・開発担当・ディレクション担当がそれぞれ5%)
  • アドバイザー(3%)
  • オブザーバー(3%)

Roadmap(ロードマップ)

引用元:DIVER

2023年6月時点では、DIVERのロードマップとして以下の内容がホワイトペーパーに掲載されています。

当面の間は、2025年のDIVER Mistリリースに至るまで、段階的にプロダクトの開発を進めていくことが見てとれます。

2022年

The DIVE

  • DIVER Time Network (DAO) の設立
  • DIVER Chain(ブロックチェーン)の確立
  • 公式サイトリリース
  • ホワイトペーパーリリース
  • DIVER Main Network(ブロックチェーン)リリース
  • DIVER Coin マイニング (PoD) キックオフ
  • スマートコントラクトの実装
  • DIVER Scan(Web)リリース
  • DIVER Wallet(iOS、Android)リリース

 

2023年

The DIRECTLY

1Q

  • DIVER Domain Personal (Web) リリース
  • DIVER Pool (web) リリース

2Q

  • DIVER Wallet (Chrome extension)リリース
  • DIVER Connect (Web) リリース
  • DIVER Tag (iOS, Android) リリース
  • DIVER Art (Web) リリース

3Q

  • DIVER Knock (iOS, Android) リリース
  • DIVER Storage (Web) リリース
  • DIVER Market (Web) リリース

4Q

  • DIVER Mint (iOS, Android) リリース
  • DIVER Sign (Web, iOS, Android) リリース
  • DIVER BIz (iOS, Android) リリース
  • DIVER Agent (Web) リリース

2024年

The DRIVE

  • DIVER Key リリース
  • DIVER Storage リリース
  • DIVER Ads (Web, iOS, Android) リリース
  • DIVER Market (iOS, Android) リリース
  • DIVER domain version of DAO リリース
  • DIVER Browser (Web, iOS, Android) リリース
  • DIVER Key (iOS, Android) リリース
  • DIVER Storage (iOS, Android) リリース

2025年

The DISTRIBUTION

  • DIVER Mist(分散暗号ファイル管理システム)リリース

2026年

The DIVERSIFY

2027年

The DROP

2028年

The DECENTRALIZATION

  • DIVER Chain マイニング安定化
  • DIVER Chain Public.

2029年

The DIVE

Future(将来)

引用元:DIVER

本記事では「個人を尊重する社会」の実現を目指すweb3プロジェクト「DIVER」について解説しました。

特定の権力者に依存することなく、すべての個人がアクセスできるブロックチェーンを目指すDIVER。

その根幹にあるのはビットコインの思想であり、イーサリアムの多様性です。

DIVERのホワイトペーパーの最後に、プロジェクトの理念や想いが再度掲載されています。

本記事の締めくくりとして該当箇所を引用しますので、ぜひ最後までお読みいただき、DIVERが目指す社会のあり方について改めて理解を深めてみてください。

【ホワイトペーパー訳出】

Web 2.0からWeb 3.0へ。

Web 2.0の合言葉が「中央集権化」だとするならば、Web 3.0の合言葉は「分散化」です。

DIVERの視点に立てば、それは「利益の分散化」を意味しています。

リーマンショックで銀行が倒産の危機に陥ったとき、国は通貨を刷って彼らを救済しました。

しかし、これは不公平ではありませんか?

家計が破産しそうになったとき、国は救済してくれるのでしょうか?

通貨発行権益に近い大手銀行は救済されるかもしれません。

ですが、より遠くに存在する銀行は救済されないでしょう。

しかも、刷りすぎた通貨の価値は希薄化し、物価は上昇し、個人は苦しむことになります。

これは不平等ではないでしょうか?

ビットコインは、通貨発行権という「国家権力の分散化」を目指しています。

次に、プライベートセクターにおける利益分配はどうでしょうか?

例えば、消費者金融。これまでは、莫大な資本と複雑なシステムが必要でした。

これを Web3.0で実現するとどうなるかを考えてみましょう。

これまでは、企業がお金をかけて複雑なシステムを開発していました。

これからは、世界中のプログラマーがインターネットを通じて知識を結集するようになります。

テレワークで世界中のプログラマーがつながり、プロジェクトが進行する仕組みが出来上がります。

これまでは、一部の資本家が巨額の資金を投下していました。

これからは、多くの個人が数百円から投資できるようになります。

巨大な分散型金融システムの中で、人々が少額から投資できる仕組みがあるのです。

これまでは、資本家が大金を投じて巨大なシステムを構築し、利益を独占していました。

しかしこれからは、個人が力を合わせて大きなシステムを構築し、利益を「シェア」できるようになります。

これがプライベートセクターにおける「利益の分散化」です。

Web 2.0では大企業が情報、技術、利益を独占してきました。

DIVER Time Networkがもたらす Web3.0の世界では、大企業が搾取してきた利益を個人が取り戻すことができるのです。

引用元:DIVER ホワイトペーパー

Sparrow

Sparrow

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンの非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・メタバースなどのWeb3領域に絞って記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験をもとに、難しいと思われがちなブロックチェーンについて、初心者にもわかりやすい記事を書くことを心がけています。好きなNFTクリエイターは「おにぎりまん」氏。
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