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DIVER Walletとは?真のweb3を実現するウォレットの機能と利用例について解説

解説系記事

DIVER Walletは、個人を尊重する社会の実現を目指して開発が進められているweb3プロジェクト「DIVER(ダイバー)」の独自のウォレットであり、唯一の公式ウォレットです。

すでにApp StoreやGoogle Playでダウンロードが可能になっており、DIVER Walletのみに対応したサービスも展開されています。

この記事では、DIVER Walletの基盤になっているDIVERプロジェクトや、独自ブロックチェーンであるDIVER Chainについて説明した上で、DIVER Walletの具体的な特徴やユースケースについて解説します。

DIVERとは?

引用元:DIVER

DIVERは、中央集権的な管理者に依存せず、真に分散化された「個人を尊重する社会」の実現を目指すweb3プロジェクトです。

GAFAのような巨大テクノロジー企業が覇権を握っているweb2の世界では、富の集中や資本の偏在が生じており、それに伴って権力も特定の主体に偏るという事態が生じています。

DIVERの開発チームは、こうした状況によって個人が不当に不利益を被る格差が生じていると考えており、これを打破するためにDIVERプロジェクトの開発がスタートしました。

DIVERでは、そのベースとなる技術として以下のようなものがすでに開発されています。

  • DIVER Chain:DIVER独自の分散型ネットワークにおける取引履歴台帳
  • DIVER Time Network:DIVERの経済圏
  • DIVER Coin:DIVER Chainにおける唯一の通貨

そして、DIVER Chainを基盤とし、DIVER Coinを扱える唯一の暗号資産(仮想通貨)ウォレットとしてリリースされたのがDIVER Walletです。

DIVER Walletの特徴

引用元:DIVER Wallet

ここからは、DIVER Walletの具体的な特徴について解説します。

DIVER Walletには、ベースとなっているDIVER Chainの性能も色濃く反映されているため、以下では必要に応じてDIVER Chainについても補足的に説明します。

あらゆるニーズを満たす「ALL IN ONE」のウォレット

DIVER Walletは、web3のあらゆるニーズを満たす「ALL IN ONE」のウォレットです。

DIVER Walletが1つあれば、複数のチェーンの暗号資産、NFT、dAppsなど、さまざまなweb3のエコシステムにアクセスできます。

操作も非常にシンプルであり、ワンクリックで簡単に操作可能です。

ここで、スマートフォン版のDIVER Walletの操作画面を実際に見てみましょう。

上の画面は、iOS版DIVER Walletの資産確認画面です。

画面上部の「Coin」または「NFT」をタップするだけで、簡単に暗号資産とNFTの操作画面を切り替えることができます。

上の画面は、自分のDIVER Walletから第三者のDIVER Walletに送金をする画面です。

送る通貨の種類(2023年10月時点ではDIV・BTC・ETHが取扱可能)と送金先アドレス、そして金額を入力するだけで簡単に送金ができます。

このように直感的な操作で簡単に扱うことができ、様々なエコシステムにもアクセス可能である点は、DIVER Walletの大きな特徴です。

毎秒24万件の高速処理能力

DIVER Walletの処理速度は非常に高速です。

これは、基盤となっているDIVER Chainのトランザクション処理速度が非常に高速なためです。

ホワイトペーパーによると、DIVER ChainのTPS(Transaction Per Second:秒間トランザクション処理数)は24万件以上とされています。

これはBitcoinの約7件、Ethereumの約15件を圧倒的に凌駕しているのはもちろんのこと、高速処理で知られるSolanaの約5万件をも超える水準です。

DIVER公式サイトにはクレジットカード(VISA)の約10倍のスピードで決済ができるとも記載されており、ゆえにDIVER Walletでもシームレスで高速な資産のやり取りが実現しています。

世界トップクラスのセキュリティ

これは、DIVERプロジェクトの思想を強く反映している特徴の1つです。

DIVERの開発チームは、既存のインターネットにおいて「個人の情報が企業に集約されている」状態について疑問を投げかけています。

事実として、GoogleやAmazonなどの巨大プラットフォームによって私たち個人の情報が収集されているという事実は、プライバシー保護などの観点から問題視されています。

そして、この問題に対してDIVER Walletは強く方針を打ち出しています。

つまり、個人を特定できる情報や個人のアカウントに紐づく情報、さらに個人の資産残高についてDIVER Walletは追跡をしません。

強力な暗号化技術によって、ユーザーの秘密鍵は完全にユーザー自身の管理下におかれ、安全な状態が保たれることが保証されています。

取引手数料は永久的に0円

BitcoinやEthereumの送金時は、決して少なくない取引手数料(ガス代)が発生します。

しかしDIVER Chainでは、一切の手数料がかかりません。

したがって、DIVER Walletを用いた送金においても取引手数料は永久的に0円です。

さらに、送金時だけではなく資産を受け取る場合の手数料もかかりません。

Ethereumでは「NFT自体は無料で入手できたが、受け取るためのガス代に5ドルかかった」というようなケースがよくありますが、完全に手数料無料のDIVER Walletではこのような事態も起こらないとされています。

クロスプラットフォームで利用可能

DIVER Walletは、1つのウォレットを複数のプラットフォームで利用できるクロスプラットフォームに対応しています。

具体的にはiOS、Androidの両方でソフトウェアモバイルウォレットとしての利用が可能になっています。

さらにPCではGoogle Chromeの拡張機能として利用できます。

唯一のDIVER公式ウォレット

DIVER Walletは、DIVERネットワークをサポートしている唯一の公式ウォレットです。

したがって、DIVERネットワークのネイティブトークンであるDIVER Coin(DIV)を唯一取り扱えるウォレットでもあります。

マルチメディア対応でNFTを一元管理

DIVER Walletでは、自分が保有しているDIVER Time Chain上のNFTのデータをウォレットで直接確認できます。

上の画面は、DIVER Wallet上の実際のNFT管理画面です。

画像、動画、音楽、3D、ドメインなど、あらゆるデータ形式のNFTに対応しています。

また、すべてのNFTを一元管理し、1つの画面で確認できる点もDIVER Walletの使いやすさにつながっています。

DIVER Walletの具体的なユースケース

引用元:DIVER

DIVER Walletは、すでにいくつかのサービスやイベントなどで利用されています。

ここでは具体的な使用例を2つ紹介します。

WEB3.0の窓口

引用元:WEB3.0の窓口

1つめは「WEB3.0の窓口」というサービスです。

WEB3.0の窓口では、1TT(One Transfer Token)と呼ばれる「発行後に一度だけしか転送できない規格のNFT」を用いて様々なサービスを展開しています。

具体的には名刺、年賀状、印鑑、ポスター、各種証書、チケットなど、従来は「紙」や「現物のモノ」で作られていたツールを1TTを活用することでデジタル化し、より利便性を高めたサービスとして提供することを目的としています。

そして、1TTでデジタル化されたこれらのツールをユーザーが受け取り、保管し、実際に利用するために必要なのがDIVER Walletです。

WEB3.0の窓口が提供している各種サービスを利用するために、ユーザーはまず自分のスマートフォンにDIVER Walletをダウンロードする必要があります。

その後、自分が注文したツール(例えば1TT名刺)が自身のDIVER Walletに届きます。

届いた1TT名刺を他者に配布する際は、受け取る相手にもDIVER Walletをダウンロードしてもらい、DIVER Wallet同士で1TTデータを送受信することで配布が完了します。

DIVER Walletで資産を受け渡す際はガス代がかからないため、これら1TTの送受信においても手数料は0円で利用できます。

体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春

引用元:角川武蔵野ミュージアム

2つめは「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」というイベントです。

同展覧会は埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムで開催され、その中でNFTを活用した取り組みが実施されました(開催期間は2023年7月1日(土)〜11月20日(月))。

このイベントでは、映像コンテンツ化されたツタンカーメンの副葬品の数々をデジタルデータとして展示しています。

そして来場者は、それら展示物をNFTアートとして持ち帰ることができ、そのNFTの取扱いにDIVER Wallet(及びDIVERが開発する「Chainpin」という技術)が活用されています。

この事例においても、DIVER Walletはデータの送受信に手数料がかからないため、来場者はDIVER WalletをダウンロードしさえすればNFTが受け取れるようになっています。

使い勝手がよい真のweb3ウォレットを目指して

DIVER Walletは、高速処理とガス代の完全無料を実現し、真の意味で各個人が自分の資産を自分のものとして取り扱うことができるweb3ウォレットです。

DIVER Walletの基盤になっているDIVER Chainは、新しい技術の開発が着々と進められており、それによってDIVER Walletの機能も今後さらに拡充していくことが見込まれます。

ウォレットはiOS、Androidの両方ですでにダウンロードができ、また本記事で紹介したWEB3.0の窓口など、実際にDIVER Walletを使って利用できるサービスも展開されています。

興味が湧いた方は、まずはぜひ自分のスマートフォンにDIVER Walletをダウンロードし、実際に利用してみてください。

Sparrow

Sparrow

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンの非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・メタバースなどのWeb3領域に絞って記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験をもとに、難しいと思われがちなブロックチェーンについて、初心者にもわかりやすい記事を書くことを心がけています。好きなNFTクリエイターは「おにぎりまん」氏。
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