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SuperRareとはどんなNFTマーケットプレイス?特徴や使い方などを徹底解説

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2021年から本格的なブームが始まったNFTですが、NFTを取引するための様々なマーケットプレイスが登場してきています。

数あるNFTマーケットプレイスの中でもOpenSeaが最も人気が高く有名ですが、質の高い一流のNFTアートが多数取り扱いされているSuperRareも徐々に人気を獲得しています。

この記事では、審査制NFTマーケットプレイスであるSuperRareの特徴や、NFTを購入するための手順について初心者にもわかりやすく徹底解説。

また、SuperRareでNFTクリエイターの申請をする方法などもご紹介していくので、NFTを出品してみたいと考えている方もぜひ最後まで参考にしてみてください。

SuperRareとはどんなNFTマーケットプレイス?

それでは早速ですが、SuperRareの概要や特徴について解説していきます。

2018年にローンチしたEthereum(イーサリアム)上のNFTマーケットプレイス

SuperRareは2018年にリリースされた、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上に構築されているNFTマーケットプレイスです。

DappRadderの情報によると、過去のNFT取引高ランキングでSuperRareは13位に位置しており、OpenSeaなどには劣るものの一定の需要は獲得できているマーケットプレイスと言えるでしょう。

また、SuperRareの特徴として二次販売されたNFT作品の金額の10%をクリエイター側に還元する仕組みが採用されており、クリエイターにとって優しいプラットフォームとなっています。

この仕組みが採用された背景には、創業者のJohn Crain氏がクリエイター側に利益が配分されず、プラットフォームに収益が搾取されている状況に疑問を持っていたことが大きく反映されていると考えられます。

NFTの出品に厳しい審査を設けている

SuperRareの最も大きな特徴として挙げられるのが、NFTを出品するために厳しい審査をクリアする必要があるということでしょう。

後にも詳しくご紹介しますが、SuperRareではオリジナルのNFT作品を販売するためには事前に「クリエイター申請」をする必要があり、過去のポートフォリオや販売したい作品を作った背景などを提出しなければなりません。

最も有名なマーケットプレイスであるOpenSeaでは誰でもNFTを販売することができるため、非常に敷居が高いマーケットプレイスであることがよくわかりますよね。

しかし、運営側にもクリエイター側にとっても手間がかかる審査制にあえてすることで、質の高いNFT作品を取り揃えるという方針を採用しています。

シングルエディションのNFTのみを取り扱っている

SuperRareでは、シングルエディションのNFTのみを取り扱っているという特徴も挙げられるでしょう。

シングルエディションとは、NFTでよくある「色だけを変更した複数のシリーズもの」ではなく、あくまで1点物のNFT作品のことを指します。

逆にこの色違いなどで構成された複数個のNFTシリーズはマルチプルエディションと呼ばれており、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで見たことがある方も多いのではないでしょうか?

シングルエディションのNFTのみを取り扱いしていることからも、希少価値が高く、高品質なNFTを取り揃えたいというSuperRareの意図がよくわかりますよね。

独自のガバナンストークンであるRAREを発行している

SuperRareでは、独自のガバナンストークンであるRAREを発行しています。

2018年にサービスがローンチされた際にはガバナンストークンは発行されていませんでしたが、2021年8月18日にRAREの発行が公式発表され、Binanceにも上場するなど一時期大きな注目を集めました。

また、これまでSuperRareの運営の方向性は開発チームによって決められていましたが、今後はRAREトークンの保有者による投票で意思決定がされていくとのことなので、これからはよりDAO(自律分散型組織)的なあり方に変化していくことが予想できるでしょう。

保有しているNFTをVRギャラリーで展示することができる

SuperRareの最後の特徴として、所有しているNFTをVRギャラリーで展示できることも挙げられます。

実際、過去にSuperRareでは何度か​​VRアートショーが開催されており、VRヘッドセットを利用して展示されているNFTを見学するVRツアーに参加することができたようですね。

VRツアーで作品を見学した人から購入のオファーがあったなど、ある種NFT取引の場にもなっているので、今後SuperRareではVR空間をきっかけとしたNFTの取引がより活発化する可能性も考えられるでしょう。

SuperRareでNFTを購入する方法・手順

ここでは、SuperRareでNFT作品を購入するための方法や手順をわかりやすくご紹介していきます。

これからSuperRareを利用してみたいと少しでも思っている方は、ぜひ今回ご紹介する手順を事前にチェックしてみてください。

NFTを購入するためのイーサリアムを取引する

SuperRareでNFTを購入するためには、まず購入資金となるイーサリアムを準備する必要があります。

イーサリアムはほとんどの国内取引所で取り扱いしているので、普段から利用している取引所でイーサリアムを購入してください。

まだ暗号資産取引所の口座開設をしていないという方には、送金手数料が無料となっているGMOコインが使いやすく便利でしょう。

国内取引所のアカウント登録が完了したら、日本円の入金を行いイーサリアムを取引していきましょう。

MetaMaskなどのイーサリアムブロックチェーンに対応したウォレットを作成する

国内取引所でイーサリアムの準備ができたら、次にイーサリアムブロックチェーンに対応した暗号資産ウォレットを作成していきます。

イーサリアムに対応しているウォレットは数多くありますが、特にこだわりがないのであればMetaMaskを作成するのがおすすめです。

MetaMaskであれば、SuperRareに限らず様々なNFTマーケットプレイスやDeFiプロトコルでも使用できるので、作成しておいて損はないでしょう。

MetaMaskは、Google Chromeの拡張機能としてブラウザで利用するウォレットとなっています。

MetaMask公式サイトにアクセスし、「Download for」と書かれたボタンをクリックしてブラウザにダウンロードしてください。

MetaMaskにイーサリアムを送金する

MetaMaskのアカウント作成ができたら、次に国内取引所で購入したイーサリアムを送金していきます。

MetaMaskにログインし、赤枠で示している箇所をクリックして送金アドレスをコピーします。

また、送金アドレスをコピーする際には、必ず「イーサリアムメインネット」になっていることをあらかじめ確認しておいてください。

正しい送金アドレスをコピーしたら、国内取引所の管理画面にログインしてイーサリアムをMetaMaskに送金していきましょう。

SuperRareとMetaMaskを接続し、アカウントを作成する

MetaMaskへイーサリアムの送金が完了したら、SuperRareとMetaMaskを接続していきます。

まずはSuperRare公式サイトにアクセスし、画面右上の「Sign in」をクリックします。

画面が切り替わるので、「SELECT WALLET」をクリックしてください。

次に「METAMASK」を選択すると、MetaMaskのウォレットが立ち上がるので接続してください。

MetaMaskとの接続は行ったものの、SuperRareのアカウント自体は作成していないので、ここでは「Would you like to sign up instead?」を選択してください。

最後に「username」と「email」を入力し、「SIGN UP」をクリックしましょう。

再度MetaMaskが立ち上がるので、接続すればSuperRareのアカウント登録および接続が完了します。

SuperRareでNFTを探して購入する

これでSuperRareへの接続ができたので、最後にNFTを探して購入していきましょう。

NFTはアーティストやプロジェクトの名前から探すこともできますし、販売価格などで絞り込むことも可能です。

また、SuperRareでは以下の3つの方法でNFTの取引をすることができ、それぞれで手順が大きく異なっています。

・BUY NOW:決められている金額での即時購入
・MAKE AN OFFER:購入したい金額をオファーする
・PLACE A BID:オークション形式の購入

上記のように3つの異なる取引方法が提供されているので、NFTの購入時に迷わないように事前に把握しておきましょう。

SuperRareでNFTを出品する方法・手順

ここまでSuperRareでNFTを購入する手順をご紹介してきましたが、反対にNFTを販売・出品する方法も解説していきます。

しかし、冒頭でも解説したようにSuperRareは審査制のNFTマーケットプレイスなので、出品するためにはあくまでアーティストとして申請して厳しい審査をクリアする必要があります。

SuperRareでNFTを販売する明確な手順はありませんが、アーティスト申請をする流れや、申請前に知っておきたいガイドラインについて確認していきましょう。

まずはSuperRareでアーティストの申請をする必要がある

SuperRareでNFTを販売するためには、アーティストの申請を行う必要があります。

申請をする際には名前・メールアドレスといった基本情報以外にも、自分のウェブサイトやポートフォリオ、自身と自分の作品を紹介した1分間のビデオ、作品の背景などの詳細な説明を提出する必要があるなど、かなり厳しい審査であることがわかります。

審査は公式サイトの申請フォームから行えるので、出品を考えている方は事前に一度チェックしておきましょう。

SuperRareでNFTを出品するためのガイドライン

SuperRareのアーティスト申請フォームには、いくつかのガイドラインが記されています。

  1. あなたが作成したオリジナルの作品であること
  2. デジタルで作られていること
  3. インターネットの他の場所で取引できるようにトークン化されていないこと
  4. あなたにとって最高の作品であると考えていること
  5. 違法な作品ではないこと

これらはあくまで大前提となるガイドラインなので、これらに一つでも合致していない場合は審査をクリアできないと考えた方がいいでしょう。

アーティスト申請を行う前には、再度これらのガイドラインに違反していないか確認するようにしてください。

SuperRareを利用する前に知っておきたい注意点

記事の最後に、SuperRareに関する注意点をいくつかご紹介していきます。

SuperRareを利用する前に知っておきたい注意点をご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

OpenSeaとは手数料の体系が異なる

SuperRareの注意点として、大手マーケットプレイスのOpenSeaとは手数料体系が異なることが挙げられます。

【OpenSea】
・購入手数料:0%
・販売手数料:2.5%

【SuperRare】
・購入手数料:3.0%
・販売手数料(一次販売):15.0%
・販売手数料(二次販売):10.0%(クリエイターに還元)

上記のように、OpenSeaとSuperRareでは大きく手数料が異なるので、利用前に事前に確認しておくようにしましょう。

OpenSeaと比較するとNFTの出品数は少ない

2022年6月現在、SuperRareで出品されているNFTの数は約35,000作品となっており、出品数は決して多いわけではありません。

特にOpenSeaでは、合計で8,000万作品以上のNFTが出品されているので、取り扱いしているNFTの数では大きな差があります。

しかし、SuperRareはもともと審査制を採用して質の良いNFTのみを取り扱うというコンセプトで運営されているので、出品数が大きく異なるのは当然のことと言えるでしょう。

このようにNFTの出品数はOpenSeaなどのマーケットプレイスとは大きく異なるということを知った上でSuperRareを利用するようにしてください。

イーサリアムブロックチェーンにしか対応していない

SuperRareの最後の注意点としては、イーサリアムブロックチェーンにのみ対応していることです。

他のNFTマーケットプレイスでは複数のブロックチェーンに対応しているケースが多く、OpenSeaでもイーサリアムやポリゴンなど合計で4つのチェーンに対応しています。

また、対応しているチェーンが少ないということは、それだけラインナップしているNFTの種類も少なくなるので、数多くのNFT作品から購入するものを選びたいという方にはあまり適していないマーケットプレイスかもしれません。

加えてイーサリアムブロックチェーンは取引所のガス代も高額になりがちなので、予算があまりない方は複数のチェーンに対応するOpenSeaなどのプラットフォームを利用した方がいいでしょう。

審査制NFTマーケットプレイスSuperRareの特徴や使い方まとめ

今回の記事では、審査制を採用しているNFTマーケットプレイス「SuperRare」の特徴や使い方などを詳しくご紹介してきました。

解説してきたように、NFTの購入は誰でもできますが、出品するためには事前に厳しい審査に通る必要があるなど、特徴的な運営がされているNFTマーケットプレイスとなっています。

しかし、SuperRareが設立された背景には「クリエイターに収益を還元する」という目的があるなど、クリエイターにとって優しい手数料設計がされていることも見逃せません。

販売されているNFTの値段的にも少し敷居が高いマーケットプレイスですが、気になる方はどんなNFTが出品されているのか一度確認してみてはいかがでしょうか?

GM

gm

2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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