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NFTアートを中心に取り扱うマーケットプレイスRarible(ラリブル)の特徴や使い方などをわかりやすく解説

解説系記事

2021年から大きなトレンドとなっているNFTですが、その中でもNFTアートは特に人気が高いジャンルとして知られています。

この記事では、そんなNFTアートを中心に取り扱っているマーケットプレイス、Rarible(ラリブル)について徹底解説していきます。

他のNFTマーケットプレイスにはないRaribleだけの特徴やNFTを購入・販売する手順、事前に知っておきたい注意点などをご紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。

Rarible(ラリブル)とはどんなNFTマーケットプレイスなの?

早速ですが、RaribleとはどのようなNFTマーケットプレイスなのか、その特徴を詳しく確認していきましょう。

NFTアートを中心にラインナップしているNFTマーケットプレイス

冒頭でも少しご紹介したように、RaribleはNFTアートを中心にラインナップしているNFTマーケットプレイスです。

2020年にロシアのモスクワで創業された歴史を持っており、NFTを簡単に発行できるなどのユーザビリティの良さから多くのユーザーを獲得してきました。

また、他のマーケットプレイス同様に二次流通時のロイヤリティを設定することができるので、NFTを作成するアーティストにとっても利用するメリットの大きいマーケットプレイスと言えるでしょう。

イーサリアムをはじめとした合計で5つのブロックチェーンに対応している

Raribleの特徴の一つとして、以下の5つのブロックチェーンに対応していることが挙げられます。

  • Ethereum(イーサリアム)
  • Flow(フロー)
  • Solana(ソラナ)
  • Tezos(テゾス)
  • Polygon(ポリゴン)

ここ最近では複数のブロックチェーンに対応するマルチチェーンのNFTマーケットプレイスも登場してきていますが、それでもまだ全体の割合としては多くありません。

対応するチェーンが多いということは、それだけ取引できるNFTのバリエーションが増えることを意味するので、その点はRaribleのメリットと言えるでしょう。

独自のガバナンストークンであるRARIを発行している

Raribleの最後の特徴として、独自のガバナンストークンであるRARIを発行していることも挙げられます。

このRARIはRaribleの運営を行うRarible DAOのガバナンストークンとなっており、保有者はコミュニティの意思決定に参加することが可能です。

また、Raribleでは以前までユーザーがマーケットプレイスでNFTを取引するとRARIトークンを獲得できる仕組みを採用していましたが、トークンの獲得だけを目的としたウォッシュトレード(仮装取引)が積極的に行われてしまうという問題を抱えていました。

そこで現在はその仕組みを廃止し、CoinbaseやUniswapをはじめとした暗号資産取引所でのみRARIトークンを購入・取引できるようになっています。

Rarible(ラリブル)でNFTを購入する手順・使い方を徹底解説

ここでは、Rarible(ラリブル)を利用して実際にNFTを購入する手順や使い方などを解説していきます。

また、先ほどご紹介したようにRaribleは5つのブロックチェーンに対応していますが、ここではイーサリアムブロックチェーンのNFTを購入する手順を例にして解説していきます。

暗号資産取引所でイーサリアム(ETH)を購入する

RaribleでNFTを購入するためには、まず暗号資産取引所でイーサリアム(ETH)を取引する必要があります。

2022年7月現在、ほとんどの暗号資産取引所ではイーサリアムの取り扱いをしているので、自分が利用しやすい取引所で購入の手続きを進めてください。

まだ暗号資産取引所の口座開設をしていない方は、この機会に国内取引所の中でも人気が高いCoincheck(コインチェック)などのアカウントを作成しておくことをおすすめします。

画像引用元:Coincheck

取引所の口座開設が完了したら、NFTの購入原資となるイーサリアムを取引していきましょう。

購入したイーサリアム(ETH)を暗号資産ウォレットに送金する

いずれかの取引所でイーサリアムの用意ができたら、次に暗号資産ウォレットにイーサリアムを送金していきます。

暗号資産ウォレットとは、NFTや暗号資産を保管できる財布であり、RaribleをはじめとしたNFTマーケットプレイスを利用する際には必要になるものです。

どの暗号資産ウォレットを使用したらいいか分からない方は、最も人気が高く汎用性のあるMetaMaskがおすすめでしょう。

MetaMaskのアカウントを作成していない方は、MetaMask公式サイトにアクセスしてブラウザの拡張機能に追加しておいてください。

MetaMaskのアカウント作成が完了したら、購入したイーサリアムの送金手続きを進めていきます。

MetaMaskを立ち上げ、画面上部が「イーサリアムメインネット」になっていることを確認したら、赤枠で示した箇所をクリックして送金アドレスをコピーします。

コピーしたアドレスを暗号資産取引所の送金画面に貼り付け、送金手続きを行っていきましょう。

Rarible(ラリブル)にアクセスして暗号資産ウォレットを接続する

MetaMaskへの送金ができたら、次にRaribleとMetaMaskを接続していきます。

まずはRarible公式サイトにアクセスし、画面右上の「ウォレットに接続」をクリックしてください。

次に、ブロックチェーンと接続するウォレットの種類を選択していきます。

ここでは例として、MetaMaskと接続したいので、赤枠で示した「MetaMask」をクリックしてください。

自動的にMetaMaskが立ち上がるので、「次へ」をクリックしてください。

「接続」をクリックすれば、Raribleとの接続が完了します。

購入したいNFTのページに移動し、NFTを購入する

最後にRaribleでNFT作品を検索し、購入手続きを進めていきましょう。

Raribleでは他のNFTマーケットプレイスと同じく、「プロジェクト名」「カテゴリ」「ランキング」「トレンド」などからNFTを検索することができます。

自分が欲しいと思えるNFTを見つけたら、個別のページに移動して購入手続きを進めてください。

これでRaribleでNFTを購入する手順は完了です。

Rarible(ラリブル)でNFTを出品する手順を徹底解説

ここまでRarible(ラリブル)でNFTを購入する方法を解説してきましたが、ここでは反対にNFTを出品する手順をご紹介していきます。

所有しているNFTをRaribleで売却したい方や、NFTを作成・販売しているクリエイターの方はぜひ参考にしてみてください。

保有しているNFTから出品したいものの個別ページに移動する

RaribleでNFTを売却する最初の手順として、まずは出品したいNFTの個別ページに移動します。

個別ページに移動できたら、赤枠で示した「売りに出す」をクリックしてください。

NFTの販売方法を2つから選択する

次に、NFTの販売方法を選択していきます。

・Fixed price(固定価格での販売)
・Open for bids(オークション形式での販売)

2022年7月現在、Raribleでは上記の2つの販売方法を選択することが可能です。

なお、Timed auctionは現在選択することができない販売方法なので、上記の2つから自分の希望に沿う方法を選択するようにしてください。

「Fixed price」を選択した際は販売価格を設定する

上記で「Fixed price」を選択した場合は、NFTの販売価格をあらかじめ決めておく必要があります。

販売価格を入力し、購入された際に受け取る金額に問題がなければ「Confirm」をクリックしてください。

これでRaribleでNFTを出品する手順は完了です。

Rarible(ラリブル)を利用する前に知っておきたいこと・注意点

最後に、Raribleを利用する前に知っておきたいことや注意点などを詳しく確認していきましょう。

Rarible(ラリブル)でNFTを取引する際の手数料

Raribleでは、他の主要なNFTマーケットプレイスと比較しても手数料を安く設定しています。

  • Rarible:1.0%
  • OpenSea:2.5%
  • LooksRare:2.0%
  • X2Y2:2.0%

この点はRaribleを利用するメリットになるでしょう。

Rarible(ラリブル)で使用できる暗号資産ウォレットの種類

2022年7月現在、Raribleでは以下の暗号資産ウォレットに対応しています。

ブロックチェーン 対応ウォレット
Ethereum(イーサリアム) ・MetaMask

・Coinbase Wallet

・Torus

・Portis

・MyEtherWallet

Flow(フロー) ・Blocto
Solana(ソラナ) ・Phantom
Tezos(テゾス) ・Beacon

・Install Temple

Polygon(ポリゴン) ・MetaMask

・Coinbase Wallet

対応しているブロックチェーンが多いため利用できるウォレットもそれなりにありますが、各チェーン別に見ると使えるウォレットの数はそこまで多くありません。

基本的にはMetaMaskを利用している方が多いと思いますが、あまりマイナーなウォレットは使用できないことは覚えておいてください。

Rarible(ラリブル)でのNFTの取引ボリュームや流動性

Raribleを利用する前にマーケットプレイスでの取引ボリュームや、流動性についても確認しておきましょう。

上記の画像は全てのNFTマーケットプレイスを過去の取引ボリュームで順位付けしたものですが、2022年7月21日現在、Raribleはランキング12位に位置しています。

決して利用者が少ないというわけではありませんが、やはりOpenSeaやLooksRareといった業界最大規模のマーケットプレイスと比較すると見劣りしていることは否めません。

取引ボリュームが多いことはNFTの流動性にも直結してくるので、そういったデメリットはあらかじめ把握しておくことをおすすめします。

NFTマーケットプレイスRarible(ラリブル)の特徴や使い方まとめ

今回は、NFTアートを中心にラインナップしているRarible(ラリブル)というマーケットプレイスの特徴などを解説してきました。

ご紹介したように、Raribleは複数のブロックチェーンに対応するマルチチェーンのマーケットプレイスとなっており、様々な種類のNFTを購入・販売することができます。

また、NFT取引時の手数料を非常に安く設定しており、高額なNFTを購入・販売する際は利用するメリットが大きいと言えるでしょう。

まだ業界の中では確固たる地位を築いているとは言えませんが、それだけ成長の余地があるNFTマーケットプレイスとも言えるので、今後の展開には注目しておく必要があります。

GM

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2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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