Menu

NFT統合サービス「gem」を紹介!

ハウツー系記事 解説系記事

NFT統合サービス「gem」とは、複数のNFTマーケットプレイスを統合したNFTアグリゲーターのことで、NFTの購入を頻繁に行うユーザーにはとても便利なサービスです。

どのようなサービスなのか、特徴と使い方を紹介します。

gemの歴史とアグリゲートサービスを紹介

はじめに、gemの歴史とアグリゲートサービスについて簡単に紹介します。

gemの歴史

2022年1月20日にTwitter上で、サービスを開始したことを発表しました。

(引用元:https://twitter.com/gemxyz/status/1483853951581753353?s=20&t=lHGPGMwTbwJkvbLE3cgj3w

その直後から取引するユーザーが急増し、一週間後には取引量が1万ETHを突破したとtweetし、更なるユーザーの拡大に拍車がかかりました。

(引用元:https://twitter.com/gemxyz/status/1486784284463714305?s=20&t=lHGPGMwTbwJkvbLE3cgj3w)

アグリゲーターとは

アグリゲートとは「統合する」という意味で、暗号資産界隈のプロジェクトでよく聞かれる用語でもあります。

複数あるNFTマーケットプレイスの作品を一つのサイトで購入できるサービスを構築し、NFTのサービスを一つに統合したのでNFTアグリゲーターと呼ばれます。

このサービスが誕生した背景には、NFTを購入するユーザーが増えるにしたがってマーケットプレイスの数が増えてきたことに起因しています。

一般的なショッピングサイトを利用する場合、一つの商品を購入する際に価格や送料、納期などを比較しながら購入するサイトを探しますが、この作業を面倒に思うことが多いと思います。

NFTマーケットプレイスでも同じような問題を抱えるようになり、それらを解決するために誕生したのが「gem」です。

OpenSeaが買収

2022年4月25日にNFTマーケットプレイス最王手のOpenSeaに買収されました。


(引用元:https://twitter.com/gemxyz/status/1518590940285489154?s=20&t=2cZywE8dM6KY5fb1sRjDnQ

OpenSeaがgemを買収した目的を以下のように発表しています。

要約すると
「gemはNFTユーザーの中でもプロフェッショナルなユーザー向けの機能を備えた素晴らしいサービスであり、gemを買収することによりこれらの高度な機能をOpenSeaにもたらすことができます」。
また、「買収後、gemはOpenSeaから独立してサービスを継続するとし、更にgemのロードマップが加速されることを期待しています。そして、gemの専門知識を学びながら主要機能をOpenSeaに取り入れていくことができます」
とtweetしています。

(引用元:https://twitter.com/opensea/status/1518590089303101441?s=20&t=2cZywE8dM6KY5fb1sRjDnQ

gemの特徴

1.複数のマーケットプレイスの作品に対応しており、代表的なマーケットプレイスは以下の通りです。

  • OpenSea
  • LooksRare
  • Rarible
  • Larva Labs
  • NFTX
  • NFT20
  • Xmarket

2. 一度に複数の作品を検索・購入することができます。
通常のマーケットプレイスでは一つの作品を購入することしかできず、2つの作品を購入する場合はその都度ガス代がかかります。

しかし、gemでは一度に複数の作品を購入でき、ガス代も一回分しか発生しないのでガス代を節約することができるのでベテランコレクターなどにとってはとても便利な機能です。

また、複数ではなく単体での購入を検討しているユーザーも、複数のマーケットプレイスの検索が可能で、比較などが容易になるので初心者にもうれしい機能です。

3. NFTの分析ツールがある
コレクションごとに分析ツールを確認することができ、購入する際のヒントとしても活用できる便利な機能が備わっています。

gemの使い方

gemの基本的な使い方を紹介します。

とてもシンプルで画面も見やすいので簡単に購入することができます。

なお購入できる通貨はETHのみですが、コレクションによりPolygonも指定できます。

検索方法

まず最初にMetaMask(ウォレット)を接続させます。

MetaMaskが接続できたらアイテムの検索を行います。

コレクション一覧に表示されている場合は希望するコレクションをクリックし、一覧にない場合は上部の検索窓に希望するコレクションなどを入力します。

欲しいコレクションをクリックすると詳細ページが表示されます。

フィルターの表示は以下の通りです。

  • BUY NOW:販売中
  • RARITY RANKING:レアリティランキング
  • PRICE RANGE:購入したい価格範囲の設定と通貨の選択ができるコレクションはリスト表示される
  • MARKET PLACE:マーケットプレイス
  • TRIAT COUNT:特性のカウント数
  • PROPERTIES:パーツの選択

購入方法

欲しいアイテムが見つかったら「DETAILS」をクリックすると詳細が表示されます。

それぞれの項目の説明は下記の通りです。

購入する場合は「Add to Cart」をクリックします。

カートに追加されました。

続いて2作品目も購入する場合の方法です。

目的のコレクションを見つけたらクリックして詳細を表示させます。

先ほどのコレクションはマーケットプレイスが全てOpenSeaでしたが、今回のコレクションは複数のマーケットプレイスで出品されているので、同じ画面で異なるマーケットプレイスが表示されているのが確認できます。

欲しいアイテムが見つかったらカートに入れますが、その際先述した方法の他「+」マークをクリックするだけでも追加できるので、今回は「+」をクリックしてみました。

異なる2つのコレクションの作品が一つのカートに入っています。

「×」をクリックするとカートから削除することが可能です。

この画面ではウォレットにETHが入っていないので購入することができませんが、資金があれば「Continue」で購入することができます。

このように2つの作品を購入する場合、それぞれのマーケットプレイスで購入するとガス代も2作品分発生します。

しかしgemを利用すると1回のガス代で2作品が購入できるので、多くのNFTを購入するコレクターにとってはとてもメリットがあります。

アナリティクス

gemにはコレクションごとに分析ツールがありますので簡単に紹介します。

「Analytics」をクリックします。

カテゴリー別の分析結果が表示されます。

  • Listings:マーケットプレイス別価格帯のリスト(コレクションによっては表示されない)
  • General:取引ボリューム、トランザクションデータ
  • Holder:ホルダーのデータ
  • Leaderbordトップバイヤー

このような分析ツールを使い、アイテムの価格変動や将来性など購入する際の参考にすることもでき、とても便利な機能です。

まとめ

最後に改めてメリットを二つ紹介します。

  1. 一度に複数の作品が購入できるのでガス代の節約につながる
    →コレクターなどヘビーユーザーには嬉しい機能
  2. 一つのサイトで複数のマーケットプレイスの作品が検索できる
    →単体の購入でも検索機能が充実しているので初心者の利用も便利

ベテランだけでなく初心者にもメリットがある「gem」。

今後も更に機能が充実し、利用者も増えると予想されますので今後も注目のサービスです。

Yukimasa

Yukimasa

ブロックチェーン歴6年のライター。ブロックチェーンは必ず新しい時代を築き上げると確信し、その一躍を担うべく本格的に執筆活動中。とどまる事なく進化し続けるNFTやCryptoに関わる情報を初心者にもわかりやすく、そして的確に伝えていく。
Author