マイアミ市は、タイム、マスターカード、セールスフォースと提携し、地元アーティストが制作した5000個のNFTコレクションを発表しました。フランシス・X・スアレス市長の発表によると、マイアミはWeb3とNFTという新しいテクノロジーに相変わらずメロメロのようです。
マスターカードとセールスフォースとのコラボレーションは、マイアミ市内にある地元企業や非営利団体に収入をもたらすことを目的としています。NFTの所有者は、特別な特典を利用することができます。
この記事の構成
地元アーティストによるNFTコレクションの制作
このプロジェクトでは、56人の地元マイアミのアーティストが、マイアミとマイアミビーチを含む56平方マイルを表現する5000個のユニークなNFTを制作する予定です。各アーティストは、市域の各平方マイルを表現するNFTを製作します。
幸運にもNFTを手にした人は、マスターカードのプライスレスなマイアミ・プログラムに参加することができます。このプログラムでは、マイアミの一流レストランでのグルメ体験など、他では味わえない体験をすることができます。その他にも、アートギャラリーなどマイアミの有名な文化施設のプライベートツアーなども利用できます。
市長は発表の中でこう興奮して語ります。「タイム、マスターカード、セールスフォースとのパートナーシップ、マイアミ市がWeb3技術を継続的に採用していること、くわえてブロックチェーン導入の最前線であるとの評価が高まっている」と。
彼は、こうも続けます。「私たちは、既存のビジネスをサポートしながら、新しいビジネスを誘致し、資本を集め、市民やこの素晴らしい街を訪れる人々にゆたかな体験を提供します。そのために、これら新しい技術を採用し続けます。同時に、この斬新なアプローチで、地元のアーティストやチャリティを支援することもできます」。
マイアミとWeb3
マイアミは、NFTやWeb3の代名詞となりつつあり、イベントも増え続けています。
昨年はアート・バーゼル・マイアミでNFTが行われましたし、今年の初めにはマイアミ・グランプリに関連した多くの非代替性トークンが展開されました。なかには、Red BullのNFTとTezosのスポンサーシップ、crypto.comによるF1レースのスポンサーシップとそれに対応するNFTコレクションなどです。
将来的には、昨年の成功と同様に、今年の11月28日から30日にかけてJames L Knight Centerで開催されるDcentralcon Miamiが、マイアミに戻ってくる予定になっています。
タイム
タイムは、NFTの分野では知らない人はいないでしょう。今年3月には世界初の分散型雑誌を発行している。さらに、2021年9月以降、2万個を超えるNFTをリリースしている。タイム作品の販売により、同社の収益に1000万ドルの利益が加わり、さらに60万ドルをチャリティに寄付したとのこと。
タイム社長のキース・グロスマンはDecryptの取材に応じ、マイアミとの提携後、タイムが「他の事業体のNFTプロジェクト展開」の支援に乗り出すかもしれないとほのめかしました。
さらに彼は、NFTコレクションのアートワークとアーティストに依頼した作品について、「アートワークは、マイアミ市に現れている非常に大きな多様性を反映したものになるでしょう」と語っています。
マスターカード
マスターカードもまた、Web3とNFTの導入に前向きな金融決済企業です。最近、29億人のカード会員にNFTを購入させることを発表しました。
NFTコレクションについて、マスターカードの最高マーケティング・コミュニケーション責任者であるRaja Rajamannar氏は、「地元マイアミの企業と協力し、マイアミ市民やこの躍動的な街を訪れる人々にプライスレスな体験を提供することで、NFTの有用性と利点を高めることができ、とても嬉しく思っています」と述べています。
セールスフォース
CRMのリーディングカンパニーであるセールスフォースは、独自のNFTプラットフォーム(現在クローズドベータ版)の構築に取り組んでおり、NFTを一般に普及させることができると言われています。
セールスフォースは、「物理的な世界とデジタルな世界をつなぐ体験をブランドが提供できるよう」このプラットフォームを設計しました。
同社は、NFTの愛好家と都市部の企業がこのパートナーシップから利益を得ることができると考えています。
「企業は、持続可能で信頼できる方法で、新たなチャネルに接続された体験を提供することを求めています。私たちは、マイアミのビジネス・コミュニティの強化につながるこの取り組みに参加できることをうれしく思います」と、セールスフォースの新興テクノロジー担当 SVP、Adam Caplan 氏は述べています。
あとがき
マイアミ市のコレクションは、NFTのコミュニティにとって、アーティストや地元企業の資金調達に貢献しながら、マイアミを探索するもう一つの方法です。
ローンチの日付は具体的ではありませんが、イーサリアムのブロックチェーンがProof of Stakeに移行する12月になると予想されます。
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