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【世界のNFT】今はどんなNFTが売れているの?有名NFT作品の概要や価格を紹介

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「NFTってよく聞くけど、今はどんな作品が売れているの?」

「今アツいNFTを知りたい!」

2022年は暗号資産市場全体が低迷する中でも、NFT市場では日々活発に取引が行われています。人気のある作品の価格は日に日に高騰しており「1作品 = 数千万円」で売買されているものも少なくありません。

当記事ではNFTプラットフォームOpenSeaのランキングを元に、有名NFT作品の概要と価格をまとめました。この記事を読むことで、今どんなNFT作品が売れていくらで取引されているかがわかるようになります。

また記事の後半では、日本人アーティストのNFT作品もいくつかピックアップしました。お気に入りの作品を見つけたら、ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね。

OpenSeaとは

今売れているNFT作品を見ていく前に、まずはOpenSeaのことを理解しておきましょう。

OpenSeaはNFTの売買ができる、世界最大のNFTプラットフォームです。世界中から60万を超えるアカウント数の登録があり、月間50億ドル(約6,500億円)の取引高があります。

「Top NFTs」では、売上高、24時間・1週間での売上伸び率、floor price(最安値作品の価格)などのランキングを一目で確認できるページを用意しています。このランキングを見ることで、NFT市場全体の動向がわかることでしょう。

NFT市場では日々新しいNFT作品が生まれ、流行り廃りは目まぐるしく変わります。

当記事では長く安定的にランクインしている作品を中心に掲載しました。

OpenSea編

有名NFT作品を紹介していくにあたり「OpenSea編」と「日本人アーティスト編」の2つに分けました。まずは、OpenSea上位ランキング常連の作品の概要と価格を紹介します。

Bored Ape Yacht Club

Bored Ape Yacht Clubの特徴

Bored Ape Yacht Clubは2021年4月Yuga Labsによってリリースされ、現在も常に上位にランクインするNFTを代表する作品です。作品は類人猿をモチーフとしていて、派手でポップなデザインが特徴的です。

芸能人にもファンは多く「ジャスティン・ビーバー」「スティーブアオキ」「パリス・ヒルトン」などがBored Ape Yacht Clubを保有しています。彼らが購入したことを発表し、Twitterのアイコンにして拡散されたことで、一般層の人気にも火がつきました。

作品の総数は1万枚ありますが、保有者のほとんどが手放そうとしないため、売りさだれている作品は少ないです。

2022年3月には「Apecoin」という通貨をリリースし、NFTゲームの開発を行うことを発表しました。NFT作品から生まれた通貨であるApecoinは、暗号資産投資家からも熱視線を送られており、今後の飛躍がさらに期待されます。

Bored Ape Yacht Clubはいくらで買える?

Bored Ape Yacht ClubはOpenSeaでイーサリアムでのみ購入することができます。最低購入可能額のfloor priceは「114ETH = 約4,332万円」と簡単に手を出せる金額ではありません。

価格は高止まりしており、今後も値崩れする確率は低いと言えるでしょう。Bored Ape Yacht Clubに投資したいのであれば、Apecoinを購入して間接的に投資する方が現実的かもしれません。

Mutant Ape Yacht Club

Mutant Ape Yacht Clubの特徴

Mutant Ape Yacht Clubは、Bored Ape Yacht Clubと同じYuga Labsが発行する作品です。もともとはBored Ape Yacht Clubを保有する人に無料で配布、もしくは一般向けに1万ドル(約130万円)で発売されました。

名前に「Mutant = 突然変異体」とあるように、類人猿のデザインをさらに崩した、グロテスクなデザインをしています。着ている洋服やアクセサリー、口の形、などが作品によって異なり、希少性がある方が高い価格がついています。

現時点の流通枚数は1万9,000枚ほどです。Bored Ape Yacht Clubほどではないものの、Mutant Ape Yacht Clubを手放す人も多くはありません。

Mutant Ape Yacht Clubはいくらで買える?

Mutant Ape Yacht ClubはOpenSeaでイーサリアムでのみ購入することができ、floor priceは「25.98ETH = 約987万円」でした。こちらも簡単に手を出せる価格ではありませんね。

〇〇 Ape Yacht Clubの作品は、他にも複数あります。まだ、価格が上がっていない作品を探してみてはいかがでしょうか。

Moonbirds

Moonbirdsの特徴

Moonbirdsは、フクロウをテーマにしたNFTです。色やアクセサリーなどによって見た目が異なる1万枚の作品によって構成されています。

購入すると保有者だけが入ることができるコミュニティ「PROOF Collective」への参加権や、Discordグループへ入ることが可能です。

また「ネスティング」という、保有期間が長くなるほどエアドロップ報酬などが増加する機能を採用しています。この機能によってMoonbirdsが転売されることを防ぎ、保有者によって強固なコミュニティが形成されています。

Moonbirdsはいくらで買える?

Moonbirdsは、OpenSeaでイーサリアムを使って購入できます。売り出されている作品は
多いですが、現在のfloor priceは「27.9ETH = 約1,060万円」で、高額な価格になっています。

ここ最近で一気に上位ランクに食い込んできたNFTであり、今は価格が落ち着くのを待った方がいいかもしれません。

CryptoPunks

CryptoPunksの特徴

CryptoPunksは「Larva Labs」が発行するNFTで、2Dのドット絵でデザインされた人の顔が特徴の作品です。インフルエンサーのマナブ氏やイケハヤ氏などが保有しており、Twitterのアイコンにしているのをみたことがある人もいるのではないでしょうか。

リリースされた当初は無料で配布されていた時期もあったようですが、現在は1千万円以上で取引される作品も少なくありません。今はBored Ape Yacht Clubと並ぶ、代表的なNFT作品となっています。

現時点ではコミュニティやメタバースなどはありませんが、根強い人気でいまだに多くのファンに愛されています。

CryptoPunksはいくらで買える?

CryptoPunksは、大手クレジット決済会社である「VISA」が、2021年8月に「49.5ETH = 当時1,650万円」で購入したとして話題になりました。

現在OpenSeaではfloor priceの表示はなく、購入することができません。購入したい場合は、OpenSeaを定期的にチェックする必要があります。

Meebits

Meebitsの特徴

Meebitsは、CryptoPunksを運営する「Larba Labs」が発行するNFT作品です。CryptoPunksとは異なる3Dの作品であり、購入するとMeebits独自のコミュニティ「MeebitsDAO」に招待されます。

「MeebitsDAO」では、Discordの限定コミュニティや独自のメタバースが提供されており、メタバース内では購入したNFTを動かすことも可能です。さらに「T-pose OBJ」というファイルも提供しており、他のメタバースで動かすこともできてしまうのです。

Meebitsは実用的な面が強く、保有者に安易に転売させない仕組みを持っています。

Meebitsはいくらで買える?

現在のMeebitsのfloor priceは「6.169ETH = 約234万円」です。一般的には高いといえる金額であるものの、今まで紹介してきたNFT作品と比較すると買いやすい金額です。

一時期は高止まりして売り出されていない時期もありましたが、現在は価格が落ち着いています。次にNFT市場が盛り上がる時に向けて、今から購入を検討してみてはいかがでしょうか。

日本人アーティスト編

次に、日本人アーティストの作品を紹介していきます。ここで紹介する作品も、基本的にOpenSeaで購入することが可能です。

CLONE X – X TAKASHI MURAKAMI

CLONE X – X TAKASHI MURAKAMIの特徴

CLONE X – X TAKASHI MURAKAMIは「世界のアート業界をリードする100人」に9年連続選ばれた実績のある村上隆氏と、新進気鋭のデザイナー集団「RTFKT」のコラボによるNFT作品です。

洗練された3D作品の中に、所々村上氏の作品のモチーフである花が添えられており、ユニークながらもカッコ良さを感じるデザインとなっています。

CLONE X – X TAKASHI MURAKAMIの保有者には、他のユーザーとコミュニケーションが取れる「Space Pod」のエアドロップ権利、村上隆氏の新作NFT作品「Murakami Flowers」のセールに優先的に参加、いずれはSANDBOXでも使えるようになるなど、特典も多く用意されています。

CLONE X – X TAKASHI MURAKAMIはいくらで買える?

CLONE X – X TAKASHI MURAKAMIのfloor priceは「16.8ETH = 約638万円」です。人気のNFT作品であり、購入には大きな決断を必要とする価格です。

村上隆氏の別のNFT作品である「Murakami.Flowers Official」では「4.18ETH = 約159万円」ほどで購入可能です。可愛らしい花のドット絵が多く出品されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

AimiSekiguchi

AimiSekiguchiの特徴

AimiSekiguchi(せきぐちあいみ)は、3Dアートを仮想空間に創り出すVRアーティストです。Youtuberやタレントとしても活動しており、Youtubeのチャンネル登録者は6.1万人、Twitterのフォロワーは8.4万人を抱えています。

OpenSeaでは、作品に自身の名前「AimiSekiguchi」と名付け、7本のVR動画を販売しています。どの動画も鮮やかで見惚れてしまうような、高いクオリティを誇ります。

動画の内容はOpenSeaで確認できるので、ぜひ一度詳細をチェックしてみてください。

AimiSekiguchiの作品はいくらで買える?

AimiSekiguchiのfloor priceは現在ブランクになっており、購入することができません。7つの作品に対してオーナーが6人と、一度購入した人がずっと持ち続けていることがわかります。

YoutubeやTwitterの発信を見ると、最近は著名なアーティストやNFTプロジェクトと積極的にコラボをしているようです。発信を追っていたら、彼女が関わるプロジェクトへの参加するチャンスが生まれてくるかもしれませんね。

CryptoNinja NFT

CryptoNinja NFTの特徴

CryptoNinja NFTは、2021年9月12日にインフルエンサーでもあるイケハヤ氏のとあるツイートから生まれたNFT作品です。このツイートのわずか8日後の9月20日に、OpenSeaに新プロジェクト「CryptoNinja」が誕生し、今もなお有力なNFT作品としてランキングに名を連ねています。

また、このNFT作品から波及して「Ninja DAO」という有志による組織も誕生しました。Ninja DAOでは、各々によって自律的に組織の運営が行われ、カードゲーム、Ninjaマップ、メタバース内でのライブなど、楽しそうな企画が次々発案されています。

CryptoNinja NFTのコミュニティは日々拡大中です。今後世界の有名NFT作品にも引けを取らない規模になることも期待できます。

CryptoNinja NFTはいくらで買える?

CryptoNinja NFTのfloor priceは「13ETH = 約494万円 」と高額です。コミュニティの結束が強いことから、安値で手放す人は少ないようです。

CryptoNinja NFTでは、現在ブロックチェーンゲーム「CRYPTONINJA」の開発を予定しています。2022年6月にリリース予定ですでに1,300人の事前登録者を集め、遊んで稼ぐ「Play to Earn」の要素も取り入れられることになっています。今はCryptoNinja NFTの
作品を買うよりも、CRYPTONINJAで稼ぐチャンスを見つける方が現実的かもしれません。

Zombie Zoo

Zombie Zoo Keeperの特徴

Zombie Zoo Keeperとは、当時小学3年生だった草野絵美さんの長男が、自由研究の課題として作ったドット絵から生まれた作品です。Buzzfeed、BusinessInsider、Newspicksなど、さまざまなメディアに取り上げられ、知名度は今も上昇しています。

作品はドット絵らしい可愛らしさと、優しさを感じるデザインです。今まで紹介してきたN作品と比較すると安い価格なので、これからNFTを始める初心者にもおすすめできます。

Zombie Zooはいくらで買える?

現在Zombie Zooのfloor priceは「0.41ETH = 約11.78万円」で、他のNFT作品と比較して買いやすい価格にあります。

Zombie Zooは、2021年8月最初に「約2,300円」で売れてから順調に価格を上げてきました。長期目線で購入して寝かせておくのも面白いかもしれません。

NFTの将来性とは

今回紹介してきたNFT作品はデジタルアートが中心でしたが、今後はそれ以外の分野へも利用されることになるでしょう。最近では「Play to Earn」をテーマとしたSTEPNや、ビジネスインフルエンサーのツイート、限定動画など、さまざまな分野に応用されています。

NFTはまだ始まったばかりの分野で、さらに市場が大きくなっていくはずです。OpenSeaのランキングやTwitterのSNSアカウントから、今後有名になりそうなNFT作品を探してみてはいかがでしょうか。

有名NFT作品の概要 まとめ

今回の記事では、OpenSeaで上位にランクインするNFT作品を中心に紹介してきました。

売れているNFTは、作品としてのクオリティはもちろん、作品を普及させるためのマーケティング活動にも力を入れています。各NFT作品がどのような経緯で売れるようになったかを知ることで、今後のNFT市場の戦い方が見えてくるはずです。

NFT市場へは大手企業も続々と参入を表明しており、将来性の高い分野として期待されています。これを機に、ぜひNFTを始めてみてはいかがでしょうか。

S.G

SG

月間100万PV超えの投資情報サイトや、ニュースサイトなど、暗号資産に関する記事を数多く執筆するフリーランスのライター。自身も2016年から暗号資産投資を行なっており、日進月歩の進化を遂げる暗号資産業界を常に追ってきた。ライター歴は3年で「文章で読者をワクワクさせ、行動に移させる」をモットーに執筆を行う。東南アジア在住、海外留学の経験があり、英語の翻訳記事も得意にしている。
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