「NFTと仮想通貨の関係は?」
「NFT市場が伸びると恩恵がある仮想通貨はある?」
日々新たな仮想通貨がリリースされている中で、最近は「NFT × 仮想通貨」という掛け合わせのプロジェクトが流行しています。
この記事では、「Play to Earn」や「Move to Earn」で稼げるものを中心に、将来性が高い有望な仮想通貨を9つ厳選しました。NFT関連の仮想通貨投資で銘柄を選定している人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の構成
NFTと仮想通貨の関係性
デジタル資産であるNFTと仮想通貨の相性は非常にいいです。NFTプロジェクトがリリースされる際には、関連する仮想通貨の発表も付随して行われることが多いです。
今までは「Play to Earn」のNFTゲーム内通貨として仮想通貨が使われることが多かったですが、最近ではその範囲を超えてさまざまな場面で活用され始めています。
実際にどんな仮想通貨があるかを見ていきましょう。
NFT関連銘柄と特徴
この記事では、NFT関連銘柄を「プラットフォーム系」「メタバース、NFTゲーム系」「NFTアイテム、その他」の3つの分野で紹介していきます。
プラットフォーム系
最初に、NFTの送付や取引の処理を行うプラットフォームに関する通貨を紹介していきます。
プラットフォーム系の通貨は、プロジェクト運営の影響を受けることがないので、比較的価格が安定している特徴があります。値動きの派手さはないものの、安定して成長することが期待できるので、長期投資に向いていると言えます。
イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)の特徴
イーサリアムは2015年に発足した老舗のプロジェクトで、ビットコインに次いで有名な通貨として知られています。
イーサリアムはビットコインに次いで有名な通貨で、2015年に発足しました。
イーサリアムネットワーク上では、多くのNFTプロジェクトプラットフォームの開発が進み独自トークンが発行されており、仮想通貨市場にとって必要不可欠な立ち位置を築いているプロジェクトでます。
イーサリアムは、ガス代(手数料)の高騰、取引時間の遅延といったスケーラビリティ問題が懸念されていますが、今後のアップデートでそれらが解消される可能性があります。
NFT市場が大きくなるにつれて、さらなる発展を期待できることでしょう。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum/
イーサリアムは現在レンジ相場を形成しています。
2021年11月に「1ETH = 53万円」を記録してからは下降基調が続いていましたが、1年前の安値「1ETH = 20万円」を割らずに盛り返して、最近は上昇の兆しを見せています。2022年は暗号資産市場全体が低迷し多くの通貨が日々安値を更新する中で、イーサリアムはプラットフォーム系の通貨らしく安定した値動きを感じさせます。
イーサリアムはビットコインと似た値動きをしています。今はやや小康状態の仮想通貨業界ですが、今後仮想通貨業界の熱が高まったときには、最高値を更新する展開を見られるかもしれませんね。
ポリゴン(MATIC)
ポリゴン(MATIC)の特徴
ポリゴンはイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために開発され「イーサリアムキラー」と呼ばれる通貨です。イーサリアムよりも処理能力が圧倒的に高く、ポリゴンの持つサイドチェーンを利用することで、手数料を大幅に抑えることにも成功しました。
ポリゴンの将来性は高く評価されており、2022年2月にはソフトバンク・ビジョンファンドから500億円を超える資金を調達しました。また、OpenSeaでも採用されており、実需の面でも着々と普及を進めています。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/polygon/
ポリゴンはイーサリアムと似た値動きをしており、2021年12月に最高値「1MATIC = 329円」を記録してからは、下降トレンドで推移しています。ただ、下げながらも「1MATIC = 150円前後」のラインは割っておらず、底堅さを感じさせる形状です。
ポリゴンが今後価格を伸ばしていくには、同じイーサリアムキラーである「NEAR(NEAR)」や「Polcadot(POLK)」などに勝っていくことが求められます。ポリゴンはすでにOpenSeaで採用されているように知名度では一歩リードしていますが、今後の価格高騰にはさらなるインパクトの強い取り組みが必要となるでしょう。
メタバース、NFTゲーム系
続いて「Plat to Earn」を体現するメタバース、NFTゲーム系の通貨を紹介していきます。これらの通貨の価格はプロジェクトメタバース、NFTゲームの開発状況によって大きく左右される傾向があります。ポジティブなニュースが出ると価格が高騰し、ネガティブなニュースが出ると急落することが多いです。
購入する場合は、各プロジェクトゲームの内容や開発の進捗について詳しく知ることが重要です。
アクシーインフィニティ(AXS)
アクシーインフィニティ(AXS)の特徴
アクシーインフィニティは「元祖Play to Earn」とも呼ばれるゲームです。流行が始まった2021年前半には、ゲームで遊ぶだけで生活費を稼げるようになる人が続出し話題になりました。
プレイヤーはゲームの最初にアクシーと呼ばれるモンスターを3体購入する必要があります。初期費用は20万円前後かかりますが、アクシーはNFT化されているので、他のプレイヤーに売ることが可能です。
ゲーム内では「AXS」と「SLP」の2種類の仮想通貨を獲得することができます。AXSは対人プレイで勝つと獲得ができ、SLPはストーリーモードをクリアすると誰でも獲得することができます。対人プレイで勝つ必要がある分、AXSの方が入手難易度は高めです。
初期費用を払いたくない方には「スカラーシップ」と呼ばれるレンタル制度も用意されています。この制度は、他人が保有するアクシーを借りて自分が代わりにプレイして得られた収益を分け合う、というものです。借りる側はリスクなく収益を獲得でき、貸す側は自分の時間を使うことなく不労所得を得られる画期的な制度です。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/axie-infinity/
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/smooth-love-potion/
AXSは現在「1AXS = 5,000円前後」を推移しています。2021年につけた最高値「1AXS = 17,860円」からは大きく下げているものの、現在の価格で下げ止まったような形にも見えます。
一方で、SLPは現在「1SLP = 1.7円」で、しばらく大きな価格の動きはありません。今は過去の値動きから判断すると安いと言える水準にいます。
この先アクシーインフィニティから前向きな発表があった際には、ここから強く上昇できる展開も期待できるかもしれません。
エンジンコイン(ENJ)
エンジンコイン(ENJ)の特徴
エンジンコインとは、NFTのプラットフォームである「エンジン・プラットフォーム」で利用できる通貨です。エンジンプラットフォームでは、NFTの作成や出品、売買、各ゲームへNFTを送ることができます。
エンジンプラットフォームでは、コーディング不要でNFTを作れ、出品から販売までワンストップでできることから、世界中から多くのユーザーを取り込んでいます。
実需の面でも優れており、サムスンではブロックチェーンウォレットであるキーストアでエンジンコインの採用、マイクロソフトは事業への活用を検討していることが発表されました。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/enjin-coin/
エンジンコインは2021年11月末に最高値「1ENJ = 540円」を記録してからは下降の勢いが強く、現在は「1ENJ = 160円」辺りを推移しています。現在は何度も価格が止められてきた「1ENJ = 150円」ラインの近くにあり、買いやすい価格にあります。
2021年からはGMOコインやコインチェック、DMMビットコイン、2022年にはビットバンクなど国内取引所が取り扱いを開始することを発表しました。国内取引所で新規通貨を扱うためにはさまざまな審査をクリアしなければならないので、信頼性が高いとも言えます。
今後NFTが発展する中で、再びエンジンコインに注目が集まる日も近いかもしれません。
ディセントラランド(MANA)
ディセントラランド(MANA)の特徴
ディセントラランドはメタバースの「ディセントラランド」で用いられる通貨です。メタバースとは「ゲーム内に経済圏があり、日常生活さながらの生活ができる仮想空間」のことをいいます。
プレイヤーは、アバターと呼ばれる3Dキャラクターを通じて他のプレイヤーとコミュニケーションを行い、土地(LAND)やアイテムの売買を行うことができます。
大手企業も注目しており、コカ・コーラ社がNFT作品「コカ・コーラ・バブルジャケット・ウェアラブル」を販売したときには、メタバース内で着用できるジャケットのNFTもおまけとして獲得することができました。また、JPモルガン社は市場調査のためにメタバース内に「オニキス・ラウンジ」と呼ばれる事務所を設置しています。
メタバースのプロジェクトは数多く生まれていますが、コカ・コーラ社やJPモルガンのような世界的な企業が関わっているものは限られます。ディセントラランドは信頼性の高いプロジェクトと言えるでしょう。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/decentraland/
2021年の後半、ディセントラランドはNFT関連銘柄の全体的な高騰や、米国の老舗ゲーム会社である「ATARI」がメタバース内にカジノを作ることを発表したことによって、数ヶ月で10倍以上の高騰を記録しました。
現在は最高値「1MANA = 570円」の約半分である「1MANA = 250円」前後を推移しています。他のNFT・メタバース関連銘柄と比べると下げ幅は比較的小さいです。
直近では値動きが小さくなってきており、次なる上昇への力を溜めているような形をしています。NFT銘柄へ資金が入ってきて市場全体が盛り上がってきたときには、再び最高値を目指す展開も期待できそうです。
ザ・サンドボックス(SAND)
ザ・サンドボックス(SAND)の特徴
ザ・サンドボックスはメタバースの「The Sandbox」内で用いられる通貨です。
ゲーム内のアバターは、3Dボクセルで作られていて柔らかい雰囲気があり、全体的にポップな印象を持つことでしょう。プレイヤーはメタバース内で土地の購入やNFTを作って販売をすることができます。
ザ・サンドボックスは、ソフトバンク・ビジョンファンドをはじめとしたベンチャーキャピタルから総額数百億円もの出資を受けています。パートナーにはアディダスや、ウォーキングデッドなども名を連ねており、今後の新しい取り組みにも期待できることでしょう。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/the-sandbox/
ザ・サンドボックスは、ディセントラランドとほぼ同じ値動きをしています。2021年11月ごろにNFT関連銘柄全体の上昇と、大手企業との提携が発表されたことによって数ヶ月で10倍以上の高騰、その後は下降の勢いが強くなり、現在は「1SAND = 300円」付近で安定しています。
最近は、価格にインパクトを与えるような発表がされていません。将来性が高いことは、多額の出資を受けて有名企業が提携していることからも明らかですので、今は再び高騰することを期待して見守りましょう。
エバードーム(DOME)
エバードーム(DOME)の特徴
エバードームは、2022年内に公開予定のメタバース「EVERDOME」で使われる通貨です。現時点ではゲームはまだテスト版も公開されていませんが、Twitterや公式サイトで確認できる動画からは、クォリティが非常に高いことを感じさせます。
エバードームは、3DスキャナーやPS4などのゲームにも使われるUnreal Engineを使用しており、リアルなグラフィックが特徴です。メタバースにはまだクオリティが低いものも多数ありますが、EVERDOMEはそれらを大きく上回ることになるでしょう。
EVERDOMEはまだ公開されていないものの、Yahoo!ファイナンスやコインテレグラフ、フォーブスなどの世界的メディアでも取り上げられました。公式サイトのロードマップにもあるように、今後は徐々に全容が明かされていくようです。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/everdome/
EVEDOMEは2022年2月にOKXへ上場して10日後に、100倍以上の高騰を記録しています。仮想通貨市場全体が低迷する中での高騰であり、EVERDOMEに対する投資家の期待が現れた結果となりました。
現在「1DOME = 5円前後」で、最高値「1DOME = 10.48円」の約半分くらいで推移しています。
EVERDOMEの今後の明暗を分けるのは、ずばり2022年に随時発表されていくメタバースの開発状況次第でしょう。ユーザーが高い期待感を持っている中、それを上回る続報が発表されるかどうかによって、価格は大きく変わってくるはずです。
今後の予定は公式サイトのロードマップで確認できるので、購入をお考えの方はぜひチェックしてみてください。
NFTアイテム、その他
2021年はNFTゲームに関連する通貨に注目が集まりましたが、2022年はまったく違う分野のNFTと仮想通貨を掛け合わせたプロジェクトが登場してきています。
今回はその中でも特に今アツいプロジェクトを2つ紹介します。
ステップン(STEPN)
ステップン(GMT)の特徴
ステップンは「Move to Earn」という新しい概念をテーマとしたプロジェクトです。「Move to Earn」は直訳で「動いて稼ぐ」と訳されるように、街を歩いたり走ったりすると報酬を得ることができます。健康と稼ぐ、という一見全く関係ないことを両立しており、現在もっともアツいと言えるNFTプロジェクトです。
ステップンを始めるには、まずNFT化されたスニーカーを購入する必要があります。購入価格は現在13万円前後ですが、他の人に転売することも可能なので、価格が崩れない限りは、大きく損をするケースは少ないです。
スニーカーには基準速度やレア度、パラメータなどの違いがあり、希少性が高く数値が高いものほど、仮想通貨「GMT」をより多く獲得することができます。
ステップンはSNSなどをきっかけに3月下旬くらいから人気に火がつき始め、4月中は連日バイナンスでトレンド入りするなど、仮想通貨に興味のない人にも認知されました。大手スポーツメーカーとの連携も噂されており、しばらくはユーザーの人気と期待感の高まりが続きそうな様子を見せています。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/green-metaverse-token/
GMTは、2022年3月上旬にリリースされて以来、右肩上がりの強い上昇を続けています。リリース当初は「1GMT = 15円」ほどでしたが、現在は「1GMT = 480円」と30倍以上の成長を遂げています。たった2ヶ月弱で大きな高騰を記録しました。
GMTはすでに高値圏にあり、現在は手を出しづらい価格にあるので、少し価格が落ちたところで購入を検討してみるといいかもしれませんね。
実はステップンはまだベータ版であり、まだ正式版はリリースされていません。今後のアップデートでさらに多くの機能が付与されていきます。完成形を見せた際には、暴騰して到底手の届かないところに達する可能性も秘めている、とてもアツいプロジェクトといえるでしょう。
Apecoin(APE)
Apecoin(APE)の特徴
Apecoinは有名NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club」の運営である「ApeCoin DAO」が発行する通貨です。もともとは「退屈を持て余した猿」がテーマのデジタルアートの販売をメインとしていましたが、Apecoinを用いて新たな試みが行われていくようです。
現在は、Apecoinを持つ人が運営方針に投票できるようにする仕組みの開発や、Bored Ape Yacht Clubのデジタルアートを使って「Play to Earn」できるNFTプラットフォームの開発が進められています。また、NFTメディアの「TIMEPieces」が、月額会員向けサービスの取引にApecoinを採用するとして利用できることを発表しました。
NFTデジタルアートから生まれた仮想通貨の例は少なく、Apecoinの動向は現在多くの仮想通貨投資家の注目を集めています。
今後の価格予想
出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/apecoin-ape/
Apecoinは、リリースされてから1ヶ月ほどは横ばいを続けていましたが、3月終わりくらいから上昇を始め、現在は「1APE = 2,835円」をつけています。世界的に有名なNFTプロジェクトの仮想通貨ということへの期待感が伺えます。
ただ、期待感が先行して価格が突っ走っている間もあるので、購入タイミングは一度状況が落ち着いて価格が下落したときにするといいかもしれません。
バイナンスやバイビットなど、大手海外取引所での取り扱いがあるので、口座を持っている方はぜひ一度チェックしてみてください。
NFT関連銘柄購入時の注意点
ここでは、NFT銘柄を選ぶ際の注意点を解説していきます。
運用元をしっかり確認してから購入する
歴史の浅いNFTの分野では、投資家から資金を集めるだけ集めて、開発をせずに飛んでしまうような詐欺案件も存在します。NFTの銘柄を選ぶ際は、どんな人が開発や運営に携わっているかを確かめることが重要です。
NFT関連銘柄の購入前には、各プロジェクトの公式サイトやホワイトペーパーなど、運営に関する情報をなるべく確認するようにしましょう。
プロジェクトの進捗は通貨の今後を大きく左右する
NFT関連通貨が上がるか下がるかは、プロジェクトの進捗にかかっていると言っても過言ではありません。大手企業との提携やアップデートなどの前向きな情報は上昇、進捗を左右するようなトラブルの発表は下降につながることが多いです。
購入した後も、定期的に公式サイトやTwitterはチェックしていくといいですね。
マイナーな取引所しか取り扱っていないことがある
あまり有名でないNFTプロジェクトの仮想通貨は、マイナーな海外取引所しか取り扱っていないことがあります。そのような取引所に預ける場合は、取引所の持ち逃げリスクなど、NFT関連銘柄とは関係ない別のリスクが発生することもあるので注意しましょう。
取引所に預ける前には、実体があるかどうか、取引は健全に行われているかなどを詳しく調べるようにしてください。
今後がアツいNFT銘柄 まとめ
NFTは将来性を大きく期待されており、さまざまな分野に応用されて普及していきます。「Play to Earn」「Move to Earn」ときて、次に続くものは何になるでしょうか。
現在は全体的に仮想通貨市場は落ち着いていますが、いずれは仮想通貨投資熱が高まる時がくるはずです。その時のために、ぜひ当記事を参考にNFT関連銘柄を選んでみてください!