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様々なNFTを検索できるNFT検索エンジン5選

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2021年からNFTの大きなブームが始まって以降、様々な種類のNFTコレクションが誕生してきました。

しかし、NFTコレクションの数が膨大になってきたことで、ユーザーとしてはどのようなNFTがリリースされているのかを把握するのが難しくなってきています。

そこでこの記事では、様々なNFTコレクションを整理してインデックスしているNFT検索エンジンをいくつかご紹介していきます。

記事の後半では、現在のNFT検索エンジンの問題点についても解説していくので、NFTに興味のある方はぜひ最後までチェックしてみてください。

多くのNFTコレクションの誕生によって発生している問題点

NFT検索エンジンをご紹介する前に、多くのNFTコレクションが誕生したことによって発生している問題点をご紹介していきます。

ここでは、以下の2つの問題点について確認していきましょう。

  • 世の中のNFTを検索・発見する手段が限られている
  • NFTマーケットプレイスの検索機能では偽物のNFTコレクションもヒットする

世の中のNFTを検索・発見する手段が限られている

現在のNFT市場の問題点として、世の中のNFTコレクションを検索・発見する手段が限られていることがあります。

何か新しいNFTを購入したいと考えた場合、現状では以下のような方法でしかNFTを探すことができないと言えるでしょう。

  • TwitterなどのSNSでハッシュタグ検索する
  • NFTマーケットプレイスのランキングをチェックする
  • 他のユーザーのコレクションをチェックにする
  • NFTコレクションをまとめた書籍を参考にする

中でも、新しいNFTを見つける際には、Twitterを活用するのが現在の主流になっていると言えます。

しかし、Twitterで出回っているNFTプロジェクトの中には詐欺を目的としたものも存在しており、かつ情報も断片的なものになりがちです。

そういった際に、世の中にあるNFTを整理してインデックスした検索エンジンがあれば、新しいNFTを見つけるための一助になってくれるのではないでしょうか。

NFTマーケットプレイスの検索機能では偽物のNFTコレクションもヒットする

NFTの問題点として、NFTマーケットプレイスの検索機能では偽物のNFTコレクションが多数ヒットすることも挙げられます。

実際、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでは誰でも簡単にNFTを発行できるため、本物に見せかけた詐欺プロジェクトが横行しています。

また、明確な調査結果があるわけでないですが、現在市場で流通しているNFTの80%が偽物・詐欺目的で発行されたものとも言われており、大きな問題になっていると言えるでしょう。

あくまで自己責任ではありますが、中には本物のNFTだと思い込んで偽物を購入してしまう人が一定数いることも事実です。

そういった現状を考えると、やはり正しいNFTコレクションの情報が登録されている検索エンジンは必要だと言えるのではないでしょうか?

様々なNFTを検索できるNFT検索エンジン5選

ここからは、現在リリースされているNFT検索エンジンを5選ご紹介していきます。

それぞれの検索エンジンの特徴などをまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

  1. Center
  2. HEBYS
  3. Numbers Search Engine
  4. Fingible NFT Search Engine
  5. NFT Labs

Center

サービス名 Center
対応チェーン ・Ethereum

・Binance Smart Chain

・Polygon

・Avalanche

・Solana など

公式サイト Center公式サイト

Centerは、合計で13種類ものブロックチェーンに対応するNFT検索エンジンです。

Centerは、合計で13種類ものブロックチェーンに対応するNFT検索エンジンです。

2022年7月には、ThriveとFoundersという2社のVC(ベンチャーキャピタル)から1,100万ドルの資金調達を完了するなど、継続した開発を行っています。

現状、リリースされているNFT検索エンジンの中ではかなり使いやすいサービスですが、まだ開発の途中段階であるため、全ての機能が解放されているわけではありません。

それでも取引ボリュームやフロアプライスのチェック、公式サイトなどの各種リンクを一つのページで確認できるため、最低限のユーザビリティは確保していると言えるでしょう。

また、他のNFT検索エンジンと比較しても、多くのネットワークをサポートしている点はCenterの大きな特徴となっています。

HEBYS

サービス名 HEBYS
対応チェーン ・Ethereum

・Binance Smart Chain

・Polygon

・Avalanche

・Fantom

公式サイト HEBYS公式サイト

HEBYSは、EthereumやBinance Smart Chainなど5つの主要チェーンをサポートしているNFT検索エンジンです。

NFTの検索ページでは、キーワードでの絞り込みやソート機能などが実装されているので、効率的にNFTを検索することができるでしょう。

また、NFTの絞り込みタグにある「VERIFIED ONLY」を使うことで、認証されたNFTコレクションのみを表示させることも可能です。

まだβ版のサービスではありますが、詐欺のNFTプロジェクトを避けて検索できるなど、ユーザビリティに配慮している印象を持てる検索エンジンとなっています。

Numbers Search Engine

サービス名 Numbers Search Engine(NSE)
対応チェーン ・Ethereum など
公式サイト Numbers Search Engine公式サイト

Numbers Search Engine(NSE)は、2019年に台湾で創業したNumbers Protocolが開発しているNFT検索エンジンです。

Numbers Protocolでは、NFT検索エンジン以外にも様々なWeb3.0関連プロジェクトを立ち上げており、暗号資産取引所として有名なBinanceなどからも資金調達を受けています。

NSEでは、2023年1月現在で3億種類以上のNFTをインデックスしており、様々なNFTを検索することが可能。

また、テキスト以外に画像検索もできるため、名前がわからないNFTでも問題なく見つけることができるでしょう。

ただし、現状では検索結果が10件までしか表示されないなど、決して使いやすいとは言えないため、今後の改善を期待したいところです。

Fingible NFT Search Engine

サービス名 Fingible NFT Search Engine
対応チェーン ・Ethereum

・Polygon

公式サイト Fingible NFT Search Engine公式サイト

Fingible NFT Search Engineは、とにかくシンプルなUIを提供しているNFT検索エンジンです。

「Google for NFTs」というキャッチコピーを掲げており、テキスト以外にも画像からNFTを検索することができます。

しかし、ユーザーから「正しく検索結果が表示されない」といった不具合も報告されているようなので、現状ではまだ使いにくい検索エンジンだと言わざるを得ません。

NFT Labs

サービス名 NFT Labs
対応チェーン ・Ethereum

・Binance Smart Chain

公式サイト NFT Labs公式サイト

NFT Labsは、Ethereumなどの主要ブロックチェーンのNFTに対応している検索エンジンです。

特に、FoundationやRarible、SuperRareで取り扱うNFTの検索に特化しているので、これらのマーケットプレイスを普段から利用している方には使いやすいでしょう。

また、「販売ステータス」「価格」「ジャンル」などで絞り込めるため、効率的にNFTを探し出すことが可能。

ただし、他の検索エンジンと比べるとインデックスしているNFTの数が少ないため、思うような検索結果を得られない可能性があります。

NFT検索エンジンを利用する前に知っておきたい2つの注意点

ここまで、現在リリースされているNFT検索エンジンをいくつかご紹介してきましたが、まだ多くの課題を抱えています。

記事の最後に、NFT検索エンジンを利用する前に知っておきたい、以下の2つの注意点をチェックしていきましょう。

・現状ではまだユーザビリティが良いとは言えない
・多くのブロックチェーンに対応した検索エンジンは少ない

現状ではまだユーザビリティが良いとは言えない

NFT検索エンジンの注意点として、現状ではまだユーザビリティが良いとは言えないことは把握しておいてください。

先ほどご紹介したCenterなどは比較的使いやすいサービスですが、コントラクトアドレスを入力してもNFTが表示されないケースがあり、正常に動作していないように感じられるタイミングもあります。

そうしたこともあり、今後はさらなる改善が行われると思われますが、現状ではNFT検索の補助的な役割までに留めておくのがよいかもしれません。

多くのブロックチェーンに対応した検索エンジンは少ない

ここまでご紹介したように、現状では多くのブロックチェーンに対応した検索エンジンはまだ少ない状況となっています。

ここ最近では、Solanaブロックチェーンで発行されたNFTが人気を博していますが、ほとんどの検索エンジンではSolanaのNFTをサポートしていません。

こういったサポートするブロックチェーンの数に関しても、これからNFT検索エンジンが改善していくべきポイントと言えるでしょう。

様々なNFTを検索できるNFT検索エンジン5選まとめ

今回の記事では、様々なNFTコレクションを検索できるNFT検索エンジンについて解説してきました。

ご紹介したように、現状NFTを検索・発見する手段は限られているため、NFT検索エンジンはユーザーにとっても大きな役割を果たす可能性があります。

また、NFTは多くの偽物・詐欺プロジェクトが横行しているため、正しい情報のみをインデックスした検索エンジンの需要は高いと言えるでしょう。

まだ開発途上のサービスではありますが、今後も引き続き注目して行く必要がある分野と言えそうです。

GM

gm

2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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