NFTや暗号資産(仮想通貨)の世界、特にNFT界隈ではスラングが多用されます。NFT関連の情報収集ではどうしても英語が必要で、海外のインフルエンサーのツイートを読むにも、ディスコードでのコミュニティへの参加も英語必須です。
NFT・暗号資産関連の用語で特徴的なのは、短い文章にするために略語が多く使われ、その略語も文字数の少ないものが流行する傾向があるという点です。特定の社会や仲間内で通じる俗語というクールな雰囲気があるのも、良く使われる理由です。
この記事では主にツイッターなどのSNSで使用される用語やスラングをまとめて紹介します。
この記事の構成
NFT・暗号資産の基礎用語
本サイトの読者なら暗号資産(仮想通貨)やNFTに関連する基本的な用語はお馴染みかもしれませんが、もう一度おさらいしておきましょう。
NFTの企画への参加やTwitterでの情報収集に欠かせない基本的なNFT用語を紹介します。
Airdrop(エアドロップ)
Airdropは「無料でNFTやトークン(暗号資産)をユーザーに配布する」ことを指します。暗号資産でも認知を広げるためにコインを無料で配布することがありますが、これと同様です。
基本的には新規に立ち上がったプロジェクトが、宣伝を目的にして配るケースが多い傾向があります。
引用元:Twitter
NFT業界ではAirdropと「ギブアウェイ(Giveaway)」はほぼ同じ意味合いで使われる傾向があります。どちらかというとAirdropは「暗号資産の無料配布」で、Giveawayは「NFTの無料配布」という使い分けがなされています。
TwitterではNFTプロジェクトのユーザーが抽選企画としてNFTを配ることもあり、有名コレクターやインフルエンサーをフォローしておくと無料でNFTを獲得できることもあります。
Dutch Auction(オランダ競売法)
NFTに限った用語ではありませんが、NFTの売買で頻繁に登場する手法のひとつに「Dutch Auction」というものがあります。
「オランダ競売法」とも呼ばれるもので、最高値からだんだん呼び値を下げていき、最初に買い手がついた価格で売買を成立させるオークションを言います。
通常「オークション」というと、入札する買い手のほうが価格をつり上げながら最後に最も高い価格を提示した買い手に落札されるものを指します。ヤフーオークションなどはこの方法を使っています。
価格をつり上げる手法は「イングリッシュ・オークション」と呼ばれますが、Dutch Auctionでは反対に価格が下がっていく仕組みです。
元々はオランダの生花市場で採用されたことに由来し、取引のスピードが上がるので、様々な市場で使われています。NFTの取引でもDutch Auctionは良く採用されています。
Gas Fees(ガス代)
ガス代はNFTの取り扱いでは必ず出てくる単語のひとつです。主にイーサリアムの送金にかかる手数料のことを指します。
ガス代はガス料金や取引手数料とも呼ばれますが、ユーザーがブロックチェーンを使ってイーサリアムを取引するときに必ず支払わなければならない料金です。
ガス代はブロックチェーンの混雑具合によって変動します。また、多めにガス代を支払うことによって送信時間も変わります。
ガス代の時価はたとえば「Etherscan」というサイトで確認することができます。
引用元:Etherscan
「Low」は低速のときの料金、「Average」は平均的な送金時間での料金、「High」は高速のときの料金を示しています。
使われる単位は「gwei」で、イーサリアムに直すと「1gwei=0.000000001ETH」となります。引用した画像における平均的な送金手数料は「15gwei」ですが、約「0.47米ドル」という表示も記載されています。「1ドル=130円」とすると「約61円」です。
Gas Wars(ガス戦争)
「Gas Wars(ガス戦争)」はガス代の高騰のことです。多数の人がNFTの購入などでネットワークが混み合うとき、イーサリアムのトランザクション価格が急上昇します。
ネットワークの混雑はたとえば人気NFTの販売開始などのタイミングで発生します。多くの人が殺到して短時間で取引を成立させたいと希望するため、ユーザーにガス価格をどんどん高く設定するようにうながされます。結果的に取引に必要なgweiが妥当な範囲を超えて増加します。
2022年1月の「全豪オープン」NFTが発行されたとき、「0.067ETH」のNFTを購入するのに手数料が「0.212~0.336ETH」が必要になったという事例も報告されています。
Mint(ミント)
「Mint(ミント)」は簡単に表現すると「NFTを作り出すこと」を意味します。「minting」という「鋳造」を意味する言葉から派生した言葉で、「minting money」というと「お金を鋳造する」という意味です。
NFTの対象となるのは、キャラクター画像やデジタル絵画、動画、音楽などのデジタルコンテンツです。こうしたデジタルコンテンツは、作成しただけではNFTにはなりません。
主に「ERC-721」というスマートコントラクトを使ってトークンとデジタルコンテンツを紐付けしてブロックチェーンに書き込むことで初めてNFTとなります。NFTは、アートや音楽などのコンテンツにERC-721を使って唯一無二性が付与されることで誕生します。これを「ミント」と呼んでいます。
引用元:Twittter
イラストレーターの「久〆」氏が運営している「World of Lunars」が公表したミント情報です。2000枚のNFTを価格「0.035ETH」にて2023年1月31日にミントすると発表しています。
PFP(プロフィールピクチャー)
PFPは「Profile Pictures」または「Profile Photos」を略した言葉で、主に「SNSなどのプロフィールのアイコン用のNFT」を指します。
引用元:Open Sea
高額NFTの代表格である「Bored Ape Yacht Club」もPFPで、世界的に有名なNFTコレクションの多くがPFP画像です。
引用元:Twittter
カナダのトップミュージシャンであるジャスティン・ビーバー氏は業界でも有名なNFTコレクターで、2023年1月現在、Twittterのアイコンに「inBetweens」のNFTを設定しています。
PFPには「SNSのアイコンに使える」という分かりやすい使い道があるため人気があり、NFT業界では大きなジャンルのひとつを形成しています。ある種のブランドのような扱いを受けているものも多く、投資商品としても魅力的ですし、アイコンとして使うことによってコレクションのファンであることをアピールできるなどのメリットがあります。
Roadmap(ロードマップ)
ロードマップは、NFTプロジェクトの短期的・長期的な目標や計画などのことで、「今後このプロジェクトはどういうことを目指すのか」を記したものです。
引用元:Shinsei Galverse
2022年4月に発行され大きな人気を博した「新星ギャルバース」の公式サイトのロードマップには、「アニメを制作する」「ホルダーへのベネフィットをもたらす」といった内容が記載されています。
ユーザーはロードマップを見てプロジェクトの方向性を見極め、共感できたものを購入する傾向があります。一方で、「カッコ良ければなんでもいい」というユーザーも一定数存在し、必ずしも良いロードマップを用意しなければならないというわけでもありません。
1/1
「1/1」は「1 of 1」「one of one」などと表記されることもあるNFT独特の用語のひとつで、「世界にたった1つしかないNFT」を意味します。
NFTアートの世界では「ジェネラティブアート」が主流のひとつですが、ジェネラティブアートでは顔や髪型・肌の色・持っているアイテム・背景などをパラメータ化してそれらを組み合わせてNFTを量産するというスタイルを採ります。
引用元:Open Sea
「Duction」というNFTコレクションはデザインのもとになる女性のポージングを固定して、髪の色や髪型、着ている服などを自動生成ソフトで作成しています。
一方で、「1/1」は主にアーティストが「世界に1つしかないNFT」を作り出すものです。今後も同じものが作られることがないので希少性があり、高い価値があります。「一点物」と呼ばれることもあります。
引用元:Open Sea
代表的なアーティストは「Beeple」で、毎日1つずつNFTアートを発表しており、クオリティや芸術性の高さが評価されています。
頭文字の略語スラング
NFTの世界ではTwitterやDiscordなどで情報発信することが通常です。やり取りは簡潔であることが求められるので、略語が多く用いられます。
日本語でも「スマートフォン」を「スマホ」と略すことがあります。英語の場合には頭文字で略します。
NFTに限らず英語のSNSでは良く使われる表記で、覚えておくと便利です。
GM/GA/GN
- 「GM」=Good Morning(おはようございます)
- 「GA」=Good Afternoon(こんにちは)
- 「GN」=Good Night(おやすみなさい)
3つとも挨拶の略語です。
引用元:Twitter
英語のチャットコミュニケーションでは「By the way(ところで)」を「btw」と略したり、「I don’t know」を「idk」と略したりすることもあります。
DYOR
- 「DYOR」=Do your own research(自分で調べて)
引用元:Twitter
NFTは新しい文化で、まだまだ成熟するには時間がかかります。NFTプロジェクトの信頼性やNFTアートの価値など、調べないとわからないことが多くあり、いちいち人に訊くこともできません。そのため、「知らないことは自分で調べる」という意識が大切になります。
DYORは直訳すれば「自分で調べてくれ」になりますが、ニュアンスとしては「何かあっても自己責任だよ」と言っていることに等しいものです。
NFT関連の情報発信でも、引用したツイートのように文末に表記されることが多く見受けられます。
NFA
- 「NFA」=Not financial advice
直訳すると「投資アドバイスではありません」となります。なぜこれをわざわざSNSなどに投稿するかというと、おすすめのNFTプロジェクトがあったときに「投資して儲けられるという話ではなく、あくまで自己責任です。面白いと思ったら買うことを検討してみたらどうでしょう」という意味を含んでいるからです。
NFTに対して「安いときに買って価格が上がったら売って利ざやを稼ぐ」というスタンスで接している人も多く、そうした投資目的の人に「これは儲かりますよ」と言っているのではないと釘を刺すために「NFA」をツイートに付け加えます。
NFTプロジェクトのなかには、関係者や事前にミント情報を得ている人などが、発行直後の価格高騰を狙って「注目のプロジェクト」「これから価格が上がる」と情報を流すケースもあります。そういった場合には「NFA」は付けません。もしくはわざと「NFA」を付けて宣伝にするケースもあります。
とはいえ、基本的に「NFA」は「自分が面白いと思って紹介したのであって、投資を勧めているのではない」と表明するために付け加える文言です。
引用元:Twitter
「DYOR」と「NFA」を文末に付け加えたツイートです。「おすすめはしますが、詳しいことは自分で調べてください。さらに、投資のアドバイスではないのでご注意ください」という意味を持たせていると考えられます。
GMI
- GMI=Gonna make it(イケてるよ!)
同様の略語に「WGMI=We gonna make it」「WAGMI=We all gonna make it」、「WAGMIF=We all gonna make it, family」などがあります。「family」は家族同然の親しい友人を意味します。
いずれもNFTや暗号資産(仮想通貨)に関するポジティブなニュースが公表されたときに「テンション上がるよね」と同意をうながすために用いられる言葉です。
仲間同士で喜び合って、高揚しているときに使われます。「#(ハッシュタグ)」を付けられているツイートも良く見受けられます。
引用元:Twitter
NFT用語だらけのツイートですが、要するに「3つの条件を満たした仲間たちは0.1ETHで新規のNFTをミントできるよ」という情報を発信し、ハッシュタグに「GMI」を付けて「一緒に盛り上がろうよ」と呼びかけています。
NGMI
- NGMI=「Not gonna make it」(うまくいかない)
GMIの対義語として用いられる言葉です。「そんなんじゃうまくいかないよ」というツッコミとして使われることもありますし、プロジェクトに対して「それじゃ成功しないよ」とアドバイスするためにも使われます。
プロジェクトのチームメンバーやコレクターが「このNFTどう思う?」とアンケートを出す形で使うこともあります。
引用元:Twitter
NFTプロジェクトを紹介して、「成功しそうもないと思ったら無視していいけど、良いと思うならリツイートして」と呼びかけているツイートです。
LFG
- LFG=「Let’s F*cking Go」(いけぇー!)
「Looking for groupe」(仲間を探しています)という意味合いで使われることもありますが、2023年現在ではフォーレターワーズを含む言葉の略語として使われるケースが多く見受けられます。
NFTに関する新しい情報やミント情報などに関してテンションが上がっていることを表す言葉として用いられています。「やってやれ!」「期待してるぞ!」「これで爆益狙えるぞ!」などといった興奮状態を表しています。
引用元:Twitter
新しいNFTイベントに関する情報が公開されたときに「やったぜ」と興奮している様子をツイートしています。
P2E
- P2E=「Play to earn」(プレイして稼ぐ)
NFTの世界では、ゲームをプレイして暗号資産を稼ぐことのできるものがあります。日本でも「元素騎士」「Axie Infinity」などの「稼げるゲーム」が人気です。こうしたプレイすることによって稼ぐことを「P2E」と呼びます。
引用元:Twitter
英語のスラングでは前置詞の「to」を「2」と表記したり、「for」を「4」と表記して短くするスラングが存在します。「4U」と表記すると「for you」(あなたへ・あなたのために)の意味です。
NFT業界ではゲームのプレイだけでなく、様々な活動で暗号資産を稼ぐことができる環境を整えています。「○○ to earn」の「○○」部分に色々な動詞をつけて発信することがNFT業界では習慣化しています。
たとえば「Move to earn」は歩く・走る・運動するといった活動によって暗号資産を稼ぐもので、代表的なものに「STEPN(ステップン)」があります。「Sleep to earn」「Talk to earn」などが今後注目される「to earn」です。「M2E」「T2E」などの略語も使われます。
FOMO
- FOMO=「Fear of missing out」(見逃す恐怖)
FOMOは直訳では「見逃す恐怖」ですが、何か良いものがあるのに見逃している人に対して「損してるよ」「やらなきゃ損だ」「やらないなんてもったいないよ」という意味を持っており、NFTに限らずエンタメに関連して使われます。
暗号資産やNFTなどの情報を発信する際に、「価格や価値がどんどん変動するから今のうちに買っておくといいよ」とうながすためにも使われ、さらに自分が売り込みたいNFTに「Don’t miss #FOMO」などを文末に付けて発信されることも多くあります。
引用元:Twitter
NFTプロジェクトの発信者が自分たちのNFTが発行されるタイミングで「みんな見逃さずゲットしてくれ!」と呼びかけているツイートです。
FUD
- FUD=「Fear, uncertainty, doubt」(恐怖、不確実性、疑い)
FUDは恐怖と不確実性、疑いの頭文字をとって生まれた言葉です。
NFTや暗号資産に対しては「なんだか怖いもの」「怪しいもの」「そんなものがうまくいくの?」といった気持ちを持っている人が多くいます。「FUD」はこうしたネガティブな感情をまとめて表した言葉として使われます。
「FUDはNFTには付き物だからやりたい人だけやったらいい」というメッセージとして使われることもありますし、「暗号資産に対するFUDには意味がないよ」というメッセージとして使われることもあります。
引用元:Twitter
FTXの破綻の直後に投稿されたツイートで、ブロックチェーン「Solana」の安全性を訴えるメッセージとして「SolanaはどんなFUDや偽情報よりも大きなものだ」と発信しています。
HODL
- HODL=「Holr on for dear life」
一説には「Hold」のミスタイプから発生したとも言われている「HODL」はNFTを保有し続けることを意味する言葉です。
日本語の訳としては「NFTの価値が上がるまでずっと保有する」という意味が近く、「ガチホ(長期保有)」とほぼ同義語という認識で良いでしょう。
NFTプロジェクトでは「いかにファンを増やしてNFTを長期に保有してもらえるか」というのが成否を分けるポイントとされており、様々な施策が行われています。
引用元:Twitter
「HODLのために運営やコミュニティが機能することが大切だ」とする有名イラストレーターの発信です。
元の意味の転用スラング
日本語でも「ヤバい」というと「危ない」ことを意味しますが、俗語表現として「素晴らしい」という褒め言葉になることがあります。
同様に、英語でも元来の意味から派生したスラングは数多くあり、たとえば「乗る」を意味する「ride」が「車」を意味する俗語として使われることがあります。
NFTや暗号資産関連のスラングにもこうした「派生語」が数多くあります。一部を紹介しましょう。
Whale
- 「Whale」=大口保有者
直訳すると「クジラ」となる「Whale」は、「クジラのように大きな影響を持っている人」を意味します。多くは「あるNFTコレクションのなかで多くの作品を保有している人」を指します。NFT業界の動向に影響を及ぼすインフルエンサーを意味することもあります。
大きな口を開けて一気に作品を買い漁るというイメージからこの意味合いが生まれたと推測されますが、決して褒め言葉というわけでもなく、「Whaleのせいでコレクション全体に悪い影響がある」とみなされている面もあります。
引用元:Twitter
「Whaleがうろついているから安く買える今のうちに買っておいたほうがいいよ」とうながしているツイートです
Floor
- Floor=「Floor price」(最低価格)
1つのNFTコレクションのなかで最も安い価格のことを「Floor」と呼びます。
引用元:Open Sea
「Singularity 0 Universe HUMAN」というNFTコレクションでは、「Floor price」が「0.0409ETH」となっており、この価格のことを「Floor」と短縮して使います。
GOX
- GOX=暗号資産を紛失すること
語源は仮想通貨交換業者の「マウントゴックス社」が2014年にハッキング被害にあって85万BTC(時価480億円)を消失させて経営破綻した事件が由来の言葉です。
GOXには以下の2種類があります。
- GOX=利用している取引所などがハッキングを受けて自分の資産を引き出せなくなる
- セルフGOX=自分のミスで暗号資産を紛失したり引き出せなくなったりすること
取引所からウォレットへ送金ミスをしたり、間違った通貨を移動させたりなどのミスによって引き出せなくなることをセルフGOXと言います。単に「ミスするとGOXするんで注意しましょう」と使われることも多くあります。
引用元:Twitter
NFTや暗号資産を取引している人にとっては「GOX」は日常的に使われる用語となっています。
Bozo
- Bozo=愚かな男性
Bozoは「バカで役に立たない男性」という意味をの言葉として元来俗語として存在していましたが、あまり使われなくなっていました。しかし、SNSを通じたNFT情報のやり取りのなかで「疑わしい情報を流す人」「良くないNFTプロジェクトに肩入れしている愚かな人」を揶揄して使う言葉として復活しました。
「なんだこいつバカなんじゃないのか」といった意味を含んでおり、かなり失礼な表現です。
引用元:Twitter
不確かな情報を発信する人を「詐欺師のBozo」呼ばわりして「bozoは新しいレベルのスパムになっている」と嘆いているツイートです。
Degen
- Degen=良くないコレクターやトレーダーが集まるグループやプロジェクト
Degenは暗号資産の世界では「ハイリスクハイリターンな取引」「ハイリスクハイリターンの取引に全財産を賭けてしまうトレーダー」などの意味で使われています。
NFTの業界ではさらに「人気のプロジェクトを表面的に真似しただけのプロジェクト」「中身のないプロジェクトを押し付けようとするトレーダー」などを指す言葉として用いられています。
引用元:Twitter
「Degenプロジェクトには近寄るな」と警戒をうながしているツイートです。
ややこしいところではありますが、わざと「俺たちDegenだから」と言ってふざける「真面目なNFTプロジェクト」というのも存在しており、良く注意して情報に接する必要があります。
引用元:Twitter
degenを名前に入れているNFTプロジェクトで、degenが蔑称であることをわかったうえでわざと名乗っていると考えられます。2023年1月には総売上275ETHを記録しており、プロジェクトとしては成功しています。
Fren
- Fren=友達、仲間、同志
元は「Friend」で発音だけを文字にした俗語のひとつです。NFTや暗号資産の世界では「同じプロジェクトに参加している仲間」や「思想や考えを同じくする同志」などに対して親愛の情を込めて使われます。
NFTの世界だけでなく、英語発信のSNSでは頻繁に用いられます。「fren」と呼びかけられたら友人と思われていることを表すので、かしこまらず応対しましょう。
引用元:Twitter
ギブアウェイの条件として「3人のfren(友達)のタグを付けて」と呼びかけているツイートです。
Reply Guy
- Reply Guy=リプライしかしない人
「Reply Guy」は元来、「女性のツイートに対して過剰に馴れ馴れしい返信をする男性」を指す蔑称として使われます。
同様のことがNFTの世界でも発生しますが、返信する相手の性別は問いません。NFTに関するツイートをしているとリプライを入れてくる外国人が出現することがあります。
何のためにリプライしているのか理由も分からないケースが多く、怪しいですし気持ち悪いものです。もし自分のツイッターにリプライガイが現れたら即ブロックするか無視しましょう。
引用元:Twitter
「リプライガイに対してさらにリプライガイリプライヤーが取り付く」という状況が発生するという皮肉が効いたツイートです。
まとめ
本記事ではNFTやweb3、暗号資産の世界で良く使われる英語のスラングを紹介しました。
略語や元の意味の転用語にはまだまだ多くのスラングがあります。実際に使われているところを見て慣れていきましょう。