「NFTを投資商品として短期で利益を得る方法はあるの?」
「NFTを購入する際にホワイトリスト(WL)があるらしいけど、どのような仕組み?」
今回は、このような疑問を解決する記事です。
NFTを購入し特定のコミュニティーに参加することで、NFTホルダー限定の情報を得られたり、寄付や募金、地方創生などの社会貢献に貢献することもできるNFT。しかしNFTを購入するからには、上記目的に加えて投資としての金銭的メリットを享受したい人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ホワイトリストと呼ばれる、NFTを優先的に、比較的割安価格で購入できる権利・仕組みを紹介します。
ホワイトリストの獲得方法の種類、およびメリットや注意点を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の構成
NFTをお得に購入!ホワイトリスト(WL)とは?
「ホワイトリスト(WL)とは、NFTを優先的に、比較的割安価格で購入できる権利・仕組みのことです。人気があり注目されているNFTの場合、先行販売が開始されると直ぐに一瞬で売り切れてしまうことがよくあります。販売開始のタイミングに、たくさんの購入希望者が、我先にと購入ボタンを押すことから、別名「クリック戦争」とも呼ばれます。
一方でNFT発行者側からすると、下記のような人たちに購入して欲しいと思うもの。
- コミュニティーに貢献してくれる人
- NFTを大切に保有してくれる人
- ガチホしてくれる人
そこで各NFTプロジェクトにおいて、NFTの販売前に様々な条件を設定して、ホワイトリストを上記のような人たちに優先的に配布できるような工夫をしています。ホワイトリストを入手すると、ウォレットアドレスを事前登録することで、プレセール(先行販売)と呼ばれる通常の一般販売開始前に、割安価格でNFTを購入できます。
NFTプロジェクトの中には、ホワイトリストの数を制限することで、クリック戦争を発生させることなく、安心してお買い得なNFTを購入できる権利・仕組みを実現しているものがあります。
NFTホワイトリスト(WL)の獲得方法を紹介
ホワイトリスト(WL)を獲得する方法として、下記の3つがあります。
- NFTを発行するコミュニティーに貢献すること
- プロジェクト関連のNFTを保有すること
- NFTの抽選やキャンペーン・プレゼント企画に参加すること
順番に解説します。
NFTを発行するコミュニティーに貢献する
コミュニティーに貢献することが、ホワイトリストを獲得するための最もオーソドックスな方法です。NFTプロジェクト立ち上げ当初のコミュニティーは、プロジェクトに関わる人、参加してくれるメンバーを求めています。プロジェクトの成長や根幹に関わる部分に貢献することで、ホワイトリストを入手できる可能性も高まるでしょう。
具体的には下記のような貢献です。
- ファンアートを描く
- コミュニティーを盛り上げる
- ブログ記事を書く
- 音声配信の文字起こしをブログにまとめる
- SNSでプロジェクトを宣伝する・情報発信する
プロジェクトによってNFTが販売されるタイミングはさまざまです。応援したいNFTプロジェクトがあれば、ホワイトリストを獲得できる可能性も考慮し、まずは奉仕の精神でプロジェクトにどんどん貢献してみてはいかがでしょうか。
プロジェクト関連のNFTを保有する
プロジェクト関連のNFTを保有するという方法では、新発売するNFTに関連するNFTを保有していることが条件となります。具体例としては、「CNPJ」というNFTプロジェクトが挙げられます。このプロジェクトのプレセールに参加するためには「CNP」を購入する必要があり、CNPのNFTホルダー限定で、1人2点までミント(購入)できるCNPJのホワイトリストが配布されました。NFTを購入することで関連プロジェクトのホワイトリストを獲得できる可能性があることも、NFTの魅力の1つと言えるでしょう。
NFTの抽選やキャンペーン・プレゼント企画に参加する
抽選やキャンペーン・プレゼント企画に参加するという方法は、NFTの初心者にとって最も簡単で身近な方法です。キャンペーンの種類は様々ですが、Twitterでの参加が手軽でしょう。例えば、Twitter内で「#Giveaway(ギブアウェイ)」「WL」「AL」のキーワードで検索してみると、直近販売予定のプロジェクトが主催するキャンペーンが表示されます。ギブアウェイとは、NFTプロジェクトの認知度向上のため、NFTやホワイトリストを無料でプレゼントする企画のことです。企画の参加条件で多いのは、下記の3つです。
- 告知ツイートに対するいいねやリツイート
- プロジェクトや運営メンバーのTwitterをフォロー
- Discordコミュニティーへの参加
ホワイトリストの当選者を選ぶ方法として、企画者が自ら手動で選ぶ方法と、システムで自動で抽出する方法があります。手動の場合に備え少しでも当選確率を上げるために、「なぜそのNFTが欲しいのか」などをツイートに対してリプライ(返信)することをおすすめします。
また、ホワイトリストではないですが、NFTを無料で入手できる「エアドロップ」の企画に関しても、常に多くのNFTプロジェクトが実施しています。リスクがほとんどないので、初心者にとってはNFTに関わる良いきっかけになるのではないでしょうか。
【ホワイトリストのメリット!】儲かった事例紹介
ホワイトリスト(WL)を入手して獲得したNFTにより、大きな利益を上げられた事例を紹介します。日本一の時価総額を誇るNFTであるCryptoNinja Partners (CNP)の派生版のNFTとして、2022年9月に、初心者向けのNFTである「CryptoNinja Partners Rookies (CNPR)」が発売されました。
ホワイトリストを入手するとCNPと同様に、1点数百円程度で購入できたとのこと。発売直後の二次流通では、1点約4万円まで価格が跳ね上がったため、一夜にしてかなりの利益を享受できたと言えるでしょう。
このホワイトリストは、獲得方法が非常に特徴的だったのでここで説明します。ホワイトリストを獲得するために、下記の3つのステップが必要でした。
- 「クリプトリテラシー検定」に合格する
- 「CNPRを購入したい理由・動機」を文章で伝える
- 「SNSの発信活動」で貢献する
1つ目は「クリプトリテラシー検定(CLE)」と呼ばれる、CNPRを発行するNFTプロジェクトである「NinjaDAO」が主催する、NFTや暗号資産の理解度を測る試験に合格することです。クリプトリテラシー検定の出題範囲は、暗号資産(仮想通貨)からブロックチェーン技術、NFT、DeFi、Web3、税制まで幅広く、難易度は高めですが、合格すると検定合格を証明するNFTがもらえたり、限定チャンネル「crypto-univ(クリプト大学)」にアクセスできたりとメリットも盛り沢山です。
2つ目が、CNPRを購入したい理由・動機をアピールするための作文です。専用フォームには次のような質問がありました。
「なぜ、CNPRのNFTを購入したいのか?」
「CNPRを購入した後にどのような貢献を考えているのか?」
このような質問に対して、自身の熱い思いを伝える必要がありました。
3つ目が、NFTプロジェクトのTwitterやDiscordの中で、CNPRの普及に貢献することです。実際にホワイトリストを獲得できた人は、CNPのファンアートをTwitterで投稿したり、CNPのプロジェクト活動の認知度向上に貢献するために、進んでブログで発信したりしていたとのことです。コンテンツの数や発信量ももちろん大事ですが、プロジェクトに対する想いや情熱のような質的要素も大いに審査の対象となったことが推察されます。
審査に通った人は、1人2点まで購入(ミント)できるホワイトリストを獲得できました。上記の通り、1点約4万円まで価格が跳ね上がったため、結果最大2点で約8万円の利益を獲得できた、ホワイトリストの成功例と言えるでしょう。
【ホワイトリストの注意点とは?】事例も併せて紹介
ホワイトリスト(WL)の注意点は大きく以下の3点です。
- 怪しいプロジェクト(ラグプル)にご用心
- Discordのダイレクトメール(DM)にご用心
- 購入したNFTのミント割れにご用心
順番に解説します。
怪しいプロジェクト(ラグプル)にご用心
NFTのプロジェクトの中には、悪質なものも存在します。実際、集めた資金を運営者が全て持ち逃げする事案(ラグプル)も発生しています。創設者・運営者の顔がよく見えないプロジェクトへの参加は、極力避けるのが賢明です。
具体事例として、ホワイトリストを利用したプレセールにてNFTをお得に購入したにも関わらず、最終的には無価値となってしまったプロジェクト、「SENZAI」があります。そのコンセプトは、キャラクターを自分の好みに合わせたオリジナルのNFTに着せ替えができるという、斬新な物でした。
2022年7月にTwitterのアカウントが作成され、先行販売が開始。ホワイトリスト獲得により、先行販売で1人5点までミント(購入)できる条件で合計888点が売りに出されました。
しかし、ふたを開けてみると、売り出した888点中273点のみしか売れず、完売には至りませんでした。価格もOpenSeaにおける二次流通で活発に取引されることもなく、価格が上昇することもありませんでした。その後も購入者全員が購入価格を下回る「ミント割れ」の状態が続き、最終的には販売2ヶ月後、プロジェクトのDiscordのコミュニティー内で、プロジェクト打ち切りが報告されたとのことです。
このようにホワイトリストでお買い得価格で購入したNFTが必ずしも話題となり、価格が上昇するという保証はありません。ですので、NFTそのものだけでなく、そのNFTを運営するプロジェクトの健全性や具体的な取り組み内容にも注視し、先見の明を持って購入するNFTを選別する必要があります。
Discordのダイレクトメール(DM)にご用心
Discordを使用していると、突然知らない人やプロジェクトから、DM(ダイレクトメッセージ)が届くことがあります。一見すると良さげなNFTやホワイトリストに関する情報が記載されていて、思わず返信したくなったことはないでしょうか。
しかし、そのようなダイレクトメール(DM)は、高確率で詐欺だと思われるので、返信・反応しないように気を付けましょう。基本的に公式からのお知らせがダイレクトメール(DM)で届くことはありません。返信してしまうと、個人情報や資金、NFTそのものまで抜き取られてしまう危険性があります。
初心者のうちは、「知らない連絡先からのダイレクトメール(DM)は詐欺だ!」と頭に入れて行動することをおすすめします。
購入したNFTのミント割れにご用心
NFTプロジェクトのホワイトリストを入手し、無事にNFTをミント(購入)できたからといって、確実に利益が発生する訳ではありません。なぜなら、NFTプロジェクトによっては「ミント割れ」することもあるからです。「ミント割れ」とは、ミント(購入)した時の価格よりも価値が下がってしまうことを言います。
ミント割れの対策としては、以下の2つが有効です。
- 当該NFTプロジェクトが成功しそうかを見極めること
- 安価でミントできるNFTを選ぶこと
初心者にとって将来性のあるNFTプロジェクトを見極めることは難しいかもしれません。ですので、最初は0.001ETHでミントできるNFTプロジェクトに参加しておくことをおすすめします。
まとめ【ホワイトリストを活用してNFTの世界に一歩踏み出そう!】
本記事では、ホワイトリスト(WL)と呼ばれる、NFTを優先的に、比較的割安価格で購入できる権利・仕組みを紹介しました。ホワイトリストとは、あらかじめリストアップされた特定の人のみがNFTを購入できるという制限を設けたものです。これにより、NFTの流通を管理し、購入者が安心して購入できるようになっています。
また、ホワイトリストの獲得方法の種類、およびメリットや注意点も併せて解説しましたので、具体的にイメージできたのではないでしょうか。
ホワイトリストを用いた購入は、今後ますます需要が高まることが予想されます。是非、あなたもホワイトリストを利用したNFTの購入を検討してみてください。