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KOKYO NFTでリリース予定の「洞爺湖 花火NFT」とは?オリジナル花火の打ち上げ体験ができるNFTについて解説

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2024年3月24日、博報堂とJAL(日本航空株式会社)が共同で企画・プロデュースするKOKYO NFTにて、「洞爺湖 花火NFT」の販売が開始される予定となっています。「洞爺湖 花火NFT」は、NFT保有者にオリジナル花火の打ち上げ体験などを提供する体験型NFTです。

この記事では、「洞爺湖 花火NFT」の概要や特徴、保有者に提供するユニークなユーティリティ(特典)などについて詳しくご紹介していきます。また、「洞爺湖 花火NFT」の事例を参考にして「花火 × NFT」の可能性・ユースケースなども考察していきます。

これからNFTを活用して地域を盛り上げていきたい自治体職員の方や、ユニークなNFTの活用事例を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。

「洞爺湖 花火NFT」とは?

画像引用元:洞爺湖 花火NFT|KOKYO NFT

「洞爺湖 花火NFT」は、北海道の洞爺湖で開催される名物イベント「洞爺湖ロングラン花火」にて、オリジナル花火の打ち上げ体験ができるNFTです。様々な体験型NFTを提供しているKOKYO NFTにて、2024年3月24日にリリースされる予定となっています。

詳細は後述しますが、オリジナル花火の打ち上げ体験だけでなく、花火製造ワークショップへの参加権や、観覧船からの花火鑑賞権など、その他のユーティリティが充実している点も、このNFTの特徴だといえるでしょう。

なお、「洞爺湖 花火NFT」は80個のみの限定販売であり、1つあたり33,000円(税込36,300円)の価格で販売されます。ETH(イーサリアム)での決済も対応しており、0.11ETH(ETHの時価で変動)で購入可能です。

KOKYO NFT公式サイトによると、NFTを購入したユーザーは専用のDiscord(ディスコード)チャンネルに招待されると記載されています。詳細はNFT購入者のみに明かされると考えられますが、その専用チャンネルにて地域限定の情報を入手したり、コミュニティメンバー間でオリジナル花火に関する意見を出し合っていく流れになります。

KOKYO NFTとは?

画像引用元:KOKYO NFT – Exclusive Experiences in Japan

KOKYO NFTとは、博報堂とJAL(日本航空)が共同で企画・プロデュースしている体験型のNFTです。「日本の地域ならではのユニークな体験ができるNFT」をコンセプトとしており、全国各地での特別な体験やRWA(Real World Asset)※をNFT化する取り組みとなっています。

※RWA(Real World Asset)とは、不動産や株式、ゴールド、カーボンクレジットなどの「現実世界の資産」を意味する言葉です。現在の暗号資産(仮想通貨)市場では、これらのRWAをブロックチェーン上でトークン化する動きが活発化しています。

関連記事:RWA(Real World Asset)とは?注目を集める現実資産のトークン化について解説

2024年3月13日現在、本記事でご紹介している「洞爺湖 花火NFT」に加え、複数のNFTのリリースを予定しており、NFT保有者にユニークな体験を提供していきます。また、単純にNFT保有者にユニークな体験を提供するだけでなく、その地域における関係人口の創出を目的としている点も大きな特徴だといえるでしょう。

現状、実証実験の段階ではありますが、プロジェクトの動向によっては、体験型NFTという新しいNFTのユースケースが確立されるかもしれません。

「洞爺湖 花火NFT」のユーティリティ・保有者特典

「洞爺湖 花火NFT」は、ただのNFTアートとして発行・販売されるわけではなく、以下の3つのユーティリティ(特典)が提供される予定です。

ここでは「洞爺湖 花火NFT」の保有者に与えられるユニークなユーティリティについて、詳しく確認していきましょう。

  • NFTホルダーオリジナル花火の打ち上げ体験
  • 花火製造ワークショップへの参加権
  • 観覧船からの花火鑑賞権

NFTホルダーオリジナル花火の打ち上げ体験

画像引用元:洞爺湖 花火NFT|KOKYO NFT

「洞爺湖 花火NFT」の最も特徴的なユーティリティは、NFTホルダーオリジナル花火の打ち上げ体験ができる点でしょう。KOKYO NFTの公式サイトによると、プロジェクトメンバーとともに、NFTホルダーの願いを込めた「願いごと花火」を洞爺湖ロングラン花火で打ち上げられるとしています。

なお、花火の大きさや色に関しては、NFTホルダーのコミュニティ内で意見を出し合いながら決定される予定です。自分達でオリジナルの花火をプロデュースし、作り上げていくという貴重な体験ができるのは、「洞爺湖 花火NFT」を購入する大きなメリットだといえます。

花火製造ワークショップへの参加権

画像引用元:洞爺湖 花火NFT|KOKYO NFT

「洞爺湖 花火NFT」の保有者には、花火製造ワークショップへの参加権も付与されます。花火づくりのプロが教えてくれるので、「花火はどのようにして作られるのか?」「どのような製造工程なのか?」といった部分に興味がある方にとって、非常に貴重な体験となるでしょう。

また、製造した模擬花火玉は火薬を使わないため、持ち帰ることが可能です。その他、オリジナルの線香花火を作り、その場で楽しめるという企画も計画されているようです。

観覧船からの花火鑑賞権

画像引用元:洞爺湖 花火NFT|KOKYO NFT

「洞爺湖 花火NFT」の保有者は、オリジナル花火を観覧船から鑑賞することが可能です。水上でオリジナル花火を楽しめる体験は、ユーザーにとって忘れられない貴重な経験になると考えられるでしょう。

「花火 × NFT」の可能性やユースケースを考察

「洞爺湖 花火NFT」のプロジェクトは、まだ本格的に開始されたわけではありません。しかし、今後の動向によっては「花火 × NFT」における、一つの有力なユースケースになる可能性があります。

ここまでご紹介した通り、「洞爺湖 花火NFT」では、オリジナル花火の打ち上げをはじめとした、通常では経験できない体験をNFTを通して提供しています。一般的に「見るものの花火」を「体験できる花火」にしており、ユニークかつ新しいNFTの活用事例だといえます。

このような方法でNFTを活用し、新しい価値をユーザーに提供することで、その地域に関心を持ってもらえる一つのきっかけになるでしょう。結果的に、その地域の関係人口が増加し、多くの観光客や移住者の誘致に繋がるかもしれません。

また、花火は夏の風物詩として日本全国で定着しており、一つのイベント・産業としての地位を確立しています。実際、日本の全国各地で、毎年様々な花火大会が開催されています。自治体としても、すでに地域に存在しているイベントに掛け合わせる形でNFTを利用できるため、比較的導入が容易なNFTの活用方法だといえるでしょう。

ただし繰り返しにはなりますが、「洞爺湖 花火NFT」のプロジェクトはまだ始まったばかりです。今後、一つのユースケースになれるかどうかは、これからの動向にかかっているといえます。

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KOKYO NFTでリリース予定の「洞爺湖 花火NFT」まとめ

今回の記事では、KOKYO NFTでリリースが予定されている「洞爺湖 花火NFT」の概要や特徴、ユーティリティ(特典)、花火 × NFTの可能性などについて解説してきました。ご紹介した通り、「洞爺湖 花火NFT」のプロジェクトは、NFTを通してユーザーに新たな価値を提供するユニークな事例だといえるでしょう。

新しいNFTのユースケースとなる可能性があるため、今後の動向には注視していく必要がありそうです。

GM

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2017年から仮想通貨投資を開始し、2020年から本格的にweb3.0の世界に参入。現在はフリーランスとして暗号資産やブロックチェーン、NFT、DAOなどweb3.0に関する記事を執筆。NFT HACKでは「初心者にもわかりやすく」をモットーに、読者の方々に有益となる記事の作成を行なっている。
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